王妃の紋章 デラックス版 [DVD]

監督 : チャン・イーモウ 
出演 : チョウ・ユンファ  コン・リー  ジェイ・チョウ  リウ・イェ  チン・ジュンジエ 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.21
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102545031

感想・レビュー・書評

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  • 満城尽帯黄金甲

    中国映画を見て、鞏俐(Gong Li)が、好きになった。
    張芸謀(Zhang Yimou)の色彩の鮮やかさに
    映画って・・・こういうものなんだ・・・と驚きました。

    『満城尽帯黄金甲』は、・・・
    時代劇を、スペクタルとしてしまったのは・・
    いつからなのだろうか?
    黒澤監督の『影武者』や『乱』にみられる・・・
    戦闘シーンが、影響したのかもしれない。

    コンピュータグラフィクスなのか
    実際に中国の人の多さを活用して作ったのか分からないが、
    ハリウッド的手法といわれても仕方がない。
    香港映画とハリウッド映画をミックスさせた手法は、
    中国で独特に発展しているのかもしれない。
    張芸謀は、『英雄』から 少し路線を変えているのかな?
    お金が集まるようになって・・・
    絢爛豪華 という映画に 巨匠願望が、重なっているのかもしれない
    それとも、オリンピックの開会式の総監督を
    勤めるので、それの練習をしているのだろうか。

    張芸謀は、丹念に人間を描くのがうまい監督なので
    もったいないというべきか・・・。
    何か、楽しめるが、残念というほかない。

    その中で、やはり鞏俐は、光り輝いていた。
    あれだけの表情の変化を演じるとは・・・
    この映画は、鞏俐なくしては成り立たない映画だったのかもしれない。
    そのための、コンビ復活かな。

    周杰倫(元超)の精悍な武将の活劇は、目を見張るものがあり・・
    周潤発(大王)のどっしりとした演技は・・優れていた。
    劉(元祥)は、『山の郵便配達人』にでていた・・・。

    満城尽帯黄金甲

    張芸謀を色彩の天才だと思ったのは・・
    どの映画のときだったろうか・・
    紅の色がイメージとしては浮かぶので、
    紅いコーリャンを見たときだろうか?
    何か、色の究極を極めようとしたのか。
    この色を使うために、
    唐代という時代を選んだのかもしれない。

    今回の 満城尽帯黄金甲 は、まさに 金色 が躍動していた。
    金色は、東洋人好みなのだろうか・・
    豊臣秀吉の 金好みに似ていて、

    『金色』の世界は・・・
    よくみると 『黄色』の世界でもあり・・
    それは、ゴッホの筆遣いさえ感じさせる。

    しかし、張芸謀は、金色だけで満足せず・・
    金色に流れ落ちる血の色を描いてみせる・・
    金色と赤がマッチするとは・・・想いもよらない効果。
    私は、金色と相性がいいのは、黒だと思っていたが・・・

    鞏俐の口紅の紅さに・・・
    金色が混じり・・・妖艶な女王を演じる。
    鞏俐のよさは、あの唇にあったのかもしれない。

    金色の衣装を全身にまとっても・・・
    それに負けない 存在感があるのは アッパレというしかない。

    金色がこれだけ多用されると・・
    それは、バブル全盛期のようで・・
    いまの中国の時代背景によく似た感じがあり・・
    中国人たちは、単純に 拍手喝さいしたことだろう。

    中国のよさは、そういうところにないはずなのであるが・・
    張芸謀も、趣味が悪くなった・・というべきか。

    張芸謀の作るものは、『動く絵画』だと思った。
    満城尽帯黄金甲 は、絵画としてみていると・・・
    丹念な部分の積み重ねによる全体を顕そうとしているようだ。
    ハリウッドのコンピュータグラフィクスは、
    全体の中の部分が、積み重なっているような感じ。

    張芸謀のもつ優れた色彩感覚が、
    全体的なバランスを作り出すことに苦心しているのだろう。

    物語は、中国的なドラマではあっても・・・
    起源的には、ギリシャの悲劇に通じる。

    大王の息子に 息子以上の愛情を感じる継母
    その継母である皇后をゆっくりと毒殺しようとする大王
    継母の息子が大王を倒そうとする・・

    ある意味では、下克上のような・・・
    権力に執着する人々・・・・

    そこで繰り広げられる絵巻・・・・
    重陽の節にむけて・・・
    庭一面に咲き乱れる黄色い菊の花・・。

    映画は、あらすじではなく、
    その画像の美しさにあるということを語る人は・・
    少なくなったのかもしれない。

    東洋人にとっての『美』への追求・・・
    それは、金への憧れを演出することなのだろう。

    西洋人は、金ではなく、
    ダイヤモンドが、その象徴的美となっているような気がする。
    それとも、もっとメタリックな美的感覚。

    『満城尽帯黄金甲』という題名は、
    そのまんまの気がして・・・その題名がすべてなのかもしれない。
    金が優れているのは、腐食しない・・・
    ということに尽きるのかもしれない。

    鉄はさびる・・・運命にあるのに
    金は、さびることない永遠をあらわす・・・。

    エジプトの時代では、
    金は太陽の色としてあがめられていた・・

    人類が、金に出会って、6000年ほどの歴史で・・
    それまでに、
    人類が掘り出した金は 14万トン。
    これから掘り出すことが可能なのは・・
    6万トンといわれている。

    金は、限られた資源にほかならない・・・

    さびることのない永遠の流れのなかで、
    小さな欲望にふりまわされるされる人間たち。
    その営みは、繰り返され、
    人間が生きている限り、その小さな欲望の中にある。

    さびない金と果てない人間の営み
    永遠とは、繰り返され続けることかもしれない。

  • 「中国史上、最も栄華を極めた唐王朝後の時代」のお話だそうです
    SFだと云われても信じます
    例えばスター・ウォーズのどっかの星の一つです、とか
    トンネルの向こうはこんな世界でした、とか
    それくらい、身近ではない世界
    を実写で描く迫力


    セット、衣装、小道具、いずれをとってもそこまでやるか?みたいな豪華絢爛っぷり
    そして数で勝負、的な

    それだけで終わってしまえば、唯のお金の無駄遣いなんでしょうが
    コン・リーの凄みのある演技を始め
    お決まりのワイヤーアクションありーのの魅せる戦闘シーンが乗っかって
    使い切ってる感じがよかったです

    ホントすごい
    これはスクリーンで観るべきだったな〜


    メインの人たちも然ることながら、脇役その他群衆の衣装までもがかっこいいです
    最近の中国のスペクタクル映画はそういうところに胸キュンです
    例えば、忍者みたいな兵士達の衣装とか
    『女帝/エンペラー』も兵士とかが普通にかっこ良かった印象があります
    ワイヤーアクションに映える衣装というか

    特筆すべきは侍女達で
    冒頭の列をなして合図を鳴らして歩いているシーンからしてかわいい
    髪型が控えめなパドメみたいでそれもなんか好しです


    いろいろ一見の価値ありかと思います


    (2006/CURSE OF THE GOLDEN FLOWER)

  • 衣装・美術は豪華で面白いんだけど、ちょっと疲れる。
    ギリギリ・・・っと奥歯を噛むような表情のコン・リーの美しさはすごい迫力だ。

  • 满城尽带黄金甲(中文版)

  • 王宮豪華!中国ならではの人海戦術w
    ストーリーを楽しむというよりは、キャラクターとその人間関係のテンションのうつりかわりを楽しむ映画。
    人間関係の書き込みっぷりは、すごく面白かった!
    王さま、王妃、3人の王子、薬師とその妻とその娘、メイン8人と結構多人数なのに書き込めてるすごさ。

  • 映画館で観ました。
    すごい!!!このスケール感。そしてキンキラ!!ぴかぴか★

    まぶしい!!くらいに豪華。衣装やセットへの力の入りようが半端ない。
    コン・リーかかっこよかったわー。

    ストーリーはよくあるような話だけど、
    予備知識なしでいったので、クライマックスがあんなすごい戦闘シーンになると、思っていなかった。

    王が上着みたいなものを「気」で脱いだときは爆笑!!する気持ちをシリアスな場面だったから堪えた!おかしすぎて吹き出す寸前。

    そしてとにかく、女官たちのヨセアゲした乳がすごい! !!!!

    その辺りのやりきってる感と、「気」で上着を脱いだ王に★4!!

    ***

    2008.05.12

  • 解説:

    『HERO』や『LOVERS』などのヒットメーカー、チャン・イーモウ監督による絢爛豪華な歴史大作。

    きらびやかな宮廷の裏に渦巻く陰謀と策略のドラマを華麗に描き出す。

    俳優陣も香港のトップスター、チョウ・ユンファ、『SAYURI』のコン・リー、『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』のジェイ・チョウらアジアを代表するスターたちが名を連ねる。

    細部にまでこだわった圧巻の映像美と怒とうのアクションシーンまで一瞬たりとも目が離せない。

    10世紀、唐時代の中国。美貌の王妃(コン・リー)は継子である皇太子(リィウ・イエ)と不倫関係にあった。

    王(チョウ・ユンファ)はそれを知りながらも “重陽節”を祝うため、第二王子ジェイ(ジェイ・チョウ)を伴い王宮に帰還する。

    だが盛大に儀式が執り行われる最中、数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが城内に姿を現し……。

  • 建物や服装が豪華で綺麗。

  • ●・・・・・開始1分でびみょう映画のにおいが漂ったのはあふれる胸のたにまのせいでしょうか。(´Д`) 
    そのくせ最後まで観てしまったのは昼メロのオチが気になるようなもの?

    ●時は重陽の節句、王家を舞台とした残酷悲哀なる家族の愛憎劇を、天下無双の天皇巨星と唯一無二の大美女を父母に配し、飛ぶ鳥落とす若手明星を息子に据えて、絢爛無比の衣装調度と一糸乱れぬ宦官宮女を背景に、物語の頂点で見る者すべての目を奪わんと菊と黄金甲が画面全体を押しつつむ張芸謀の華麗なる芸術表現を見よ!
    ・・・まあようする物量作戦ですね。過剰なんだよ。(´・ω・`)
    あいかわらず運動会の組分けみたいな色使いのセンスはどうなんだと思うけど、結局中国人と日本人の感覚の違いと思うことにしました。
    過剰たって、まあ確かに中国ていろいろあんなかんじだよな。
    ほんとのダメ映画はもっとテンポ悪くて見づらいので、その意味ではいちおう監督はさすが。
    でももっと昔みたいに近現代物を撮ろうよ。

    ●コン・リーは顔立ち的にはいわゆる美形じゃない気がするが、とにかく雰囲気がうむをいわさぬ圧倒的な大女優!! 大美女!! 大年増と言ってはいけない。←あっ・・・。章子怡もそうなれるかな? 
    周潤發は若い頃よりも歳を取った今の方がかっこいいです。劇団ひとりもそうなれるかな?←あっ・・・・・・・・・。

  • う、美しい映画でした!!女帝よりすきです!!かなりエグイ話ですが・・・系統はいっしょ!!(笑)

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