ジョゼと虎と魚たち [DVD]

監督 : 犬童一心 
出演 : 妻夫木聡  池脇千鶴  上野樹里 
  • 角川エンタテインメント
3.67
  • (43)
  • (64)
  • (64)
  • (13)
  • (5)
本棚登録 : 271
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126206079

感想・レビュー・書評

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  • ジョゼが好きな男と見たいのは虎と魚っていうのが題名の意味。

    すごく暗くて、なんか見たくないものを見た気分。
    それでも評価できるのはこの映画がリアルだから。
    そしてかなり余韻が残る。

    結局ジョゼと妻夫木は別れるし、
    ジョゼの家をバリアフリーにしてあげようとする女をジョゼが拒否したりするところとか。

    あと、気になったのが2人のラブシーンで妻夫木が「俺、今泣きそうだ」って言ってたこと。これ言われてうれしい気がするんだけど絶対に言われたくないなーなぜだ?

  • 素直になれない女と、優しくて若い男の恋。
    将来を考えることもなく、今そのときの思いに全力で向かっていけるのは素敵なことだけど、やっぱり切ない。
    号泣する男と電動式車椅子に乗る女のラストは、もう交わらない2人の切なさと、現実と向き合う強さと弱さを感じました。

  • すごく好きで何度も観てる。
    見るたびに切なくてつらい気持ちになるんだけど、
    また見たくなってしまう不思議。

    コメンタリーで見ると3人の会話が楽しくて、
    またちょっと違う意味で好きになれる。

    -----
    忘れたい、いとおしい、忘れられない。

  • 最後の妻夫木が号泣するシーンとジョゼが電動車イスで出掛けてるシーンで救われた。

  • 結論から言うと、10人見たら10人感想が違う映画じゃないかな。


    ちょっと重い。 ちょっと想う。 そして、ちょっと泣ける。


    独断で言えば、完全な「男目線のラブストーリー」。

    余計なベッドシーンも、男目線だと思えば納得がいく。

    今や超売れっ子の妻夫木クンは、相変わらず爽やか。



    ラストシーン。

    道端で号泣する彼が、ボクは嬉しかった。

    一緒に泣いてやりたかった。

  • 初めて世界が溶け合う日。

    立って歩くことができないからといって、いつもそばにいるおばあからも、外の世界の人たちからも”身障者”だとか壊れた身体と表現され、重たく苦しい暗闇の世界にいた女の子が初めて自分の世界に誰かが入ってくることを許す。

    それは、すごく遠くからしか誰かに触れられることのなかった彼女が、自分自身に触れられることを許した日。

    彼は身障者ではなくてジョゼというひとりの女の子に出会ったのであって、ジョゼもまた外の世界の誰かではなくて、自分にとって大切な人、恒夫というひとに出会ったのだな、と思うと、それだけで泣けてくる。



    二人は別れるのだけど、初めて自分自身に触れられたジョゼはなんだか前よりも明るく強くなっている感じで、色んな女の子と寝ている恒夫にとっても、きっと生涯忘れることのできない出会いとして深く刻まれるのだろう。

  • 前編通してなんだかオシャレ。

    きゅんとした。

    最後、ああなるのが現実?的。

    難しいけど、あの一瞬が輝いていたのかな。

    おばあがよかった。

    帰れ。

    言葉と気持ちのうらはらさ。

  • [ただのネタバレ]

    舞台は関西(?)。
    周りがみんな関西弁を話す中、田舎から出てきた妻夫木くんだけ標準語を話す。
    おそらく「標準」であるために、どんな集団・人にもコミットできる人柄を持っているのだろう。
    どこまでもフラットで標準という武器を持って、ある日コミットしたジョゼの家族。
    自らの母によって「壊れ物」とレッテルを貼られたジョゼは、対象的にあらゆる集団から疎外された環境に置かれる。
    その環境から引き離してくれる妻夫木くんは母に代わって外の世界へ出る承認をしてくれる存在になり、お互いに必要とする。
    その際に使われるのが「乳母車」。
    妻夫木くんの力を借りて、ようやく世界へと出てゆける。
    しかし、母の存在がなくなり、かつ自分が連れて行ける世界が狭まってくるにつれて、「乳母車」は「ジョゼの子ども(本当の子どもではない)に借りた車」でしか連れ出せない。
    「虎」を見せれても、「魚たち」は見せれないのだ。他人の力を借りても海までで止まってしまう。
    「母」としての役割を果たせず、ジョゼは自らの意思で「母なる海」を体感できるようになる。
    そして、ジョゼは母からのレッテルも剥がれ、自らの力で世界へとコミットする能力を「電動車椅子」により手に入れる。
    ジョゼのレッテルを剥がす承認者としての役割を剥奪された妻夫木くんは、自らの力でコミットできるようになった→巣立ちするジョゼから、逃げるしかなかった。
    最後の涙は、巣立ちに対して喜ぶ「母」「承認者」としての涙と、
    恋人からただ逃げることしかできない「標準な人」としての涙が重なっているように思えた。

  • ジョゼとの出会いは、一見そんな出会い方なんかしないよって思うんだけど、そうではなくて。
    結構こういった出会いって日常に溢れてると思う。なにかの拍子に出会えて、相手の内側へ入ったのに、結局自分から手を離してしまう。そんな自分は情けないけど、どうしようにもできなくて。
    そうして、また、日常は続いていく。

  • 京都などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。映画監督、CMディレクター、脚本家。監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」「黄色い涙」「眉山」「のぼうの城」など。脚本作品に「大阪物語」「黄泉がえり」など。

「2016年 『我が名は、カモン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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