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たとえ少々見映えのよい建物ができたとしても、提案の方向性を誤っていれば、あっという間にその建物の社会的な寿命は失われかねない−そんな社会背景から、建築においてもリサーチの重要性を説く人は多い。建築家のリサーチを「建築を建てることによって実現したいと考える空間や環境についての新しい着眼点を、揺るぎないものにするための適切な情報収集とその方法」と位置付け、デザインの方向性が決定されるまでの作業がどのようになされているのかを取材。この多様さの総体は、建築家たちが感じ取っている今日の日本社会を投影するものだとも言える。
■目次
□エッセイ
・考現学とリサーチ 藤森照信
・建築家によるリサーチのリサーチ 南後由和
1 西沢大良 自然界のリサーチ
2 三分一博志 そこにあるエネルギーを掘り起こす
3 妹島和世+西沢立衛/SANAA
「環境」と「プログラム」について−ROLEXラーニングセンター
4 宮本佳明 土建空間へ
5 青木淳 町の空気に浸る
6 千葉学 環境の再解釈−長屋門レストラン
7 アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室 ヴォイド・メタボリズム
8 吉村靖孝 「Learn型」から「Study型」へ−N Project
9 馬場正尊/Open A 場所が欲する建築を探す
10 山梨知彦/日建設計 構築のためのリサーチ−「調査」、「観察」、「シナリオ」、
「ロールプレイング」、「シミュレーション」、「ビジュアライゼーション」
11 北典夫/Kajima Design たとえば5つの回路−「加賀レジデンス」の場合
12 隈研吾 身体をリサーチ装置とし、感覚を模型に代入する −「呉市音戸市民センター」
13 内藤廣 世界と建築を繋ぐ思考
□建築家略歴・作品データ詳細をみるコメント0件をすべて表示