山桜 [DVD]
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★3.53
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みんなの感想・レビュー・書評
昨夜、鑑賞。
なんと言っても、
東山さん演じる手塚が、
素敵。
涼やか
清々しい
凛とした…
そんな言葉がぴったり。
手塚の台詞は冒頭以降、
皆無。
だからこそ、
冒頭、いくつかの言葉が、
映画の最後まで鮮烈な
印象で残る。
刀を持つシーンは、
後ろ姿とか、
腕とか、
もう息を飲むほど、
綺麗なんだなあ。
「手折ってしんぜよう。」
って台詞が素敵過ぎて
ずっと頭に残ってる。
田中麗奈ちゃん演じる
野江ちゃんは、
まったく無表情。
その表情が、
激しく崩れるシーンが
あるのだけど、
その一瞬の変化が、
切なくて、愛らしい。
全体的にも
台詞が少なく、
静かな映画。
だからこそ着物の所作や、
秘めた情熱…
日本人の美徳が際立つ。
山桜も美しくて、
すごく素敵な一本だった。
流れが終始ゆったりとしているけれど、藤沢作品にはこれでいいと思う。
ヒガシはほんとうに月代が似合うなー。
桜が咲く中、嫁ぎ先で失意の目に合った田中麗奈が、心優しい母親と、藩の重臣の不正を正して牢の中におり、帰れるか帰れないか分からない東山紀之のことをただ待っている。ちょっと感傷的かもしれないけど、個人的にはとても良かったです。
なんだか鳥刺しとかぶるかも。でもこの雰囲気が藤沢作品なのかな。
四季の風景が感じられて東山さんの姿勢や殺陣がきれい。(手塚家の家紋は桜?)
すべてが良い方に向かっていく…なんて描写じゃないけど、ほんのり希望を残して終わっていく。
決して派手な映画ではないのです。
でも、人びとの佇まいがなんとも美しく、やはり十分藤沢作品なのです。
じんわりくる。このくらいの時代のこういう佇まいや身のこなしって美しいなぁとしみじみ感じる。あの終わり方は期待をしていいのかなぁ?
手塚弥一郎役のヒガシ、出番も台詞も本当に少ないのに、逆に圧倒的な存在感で、その重さがすごい。
野江を諭すお母さんの
「あなたは回り道をしているだけなのです」
と言う台詞。
なんだか阿川さんとのご本を何冊か読んだ後だと、この壇ふみさんのキャップがすごい(笑)
いろいろと、好きな作品

再鑑賞予定。





