BUG/バグ [DVD]

監督 : ウィリアム・フリードキン 
出演 : アシュレイ・ジャッド  マイケル・シャノン  リン・コリンズ  ハリー・コニック・Jr. 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.16
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本棚登録 : 40
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427642591

感想・レビュー・書評

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  • 解説:

    『エクソシスト』『フレンチ・コネクション』のウィリアム・フリードキンが、オフ・ブロードウェイ作品を基に映画化したストレンジ・スリラー。

    BUG(虫)に寄生された男とその恋人が、次第に精神に異常を来していく密室心理劇をスリリングに描く。

    キャストは『ダブル・ジョパディー』のアシュレイ・ジャッドと、脇役として『パール・ハーバー』など多くの作品に出演しているマイケル・シャノン。

    妄想に取りつかれて狂乱する2人の熱演から目が離せない。

    アメリカ郊外。

    元夫のドメスメティック・バイオレンスから逃れるため、モーテルで暮らすアグネス(アシュレイ・ジャッド)。

    新しい恋人のピーター(マイケル・シャノン)と2人で暮らすようになるが、モーテルの部屋に数え切れないほどの虫があふれ出し、ピーターの体内には虫が入り込んでしまう。

  • この監督はエクソシストとかつくっておられる監督らしく、エクソシストはキリスト教的宗教観があったから怖く感じられ、日本では若干、ギャグの対象となりかねない勢いだったけれど、一応、ホラー専門の監督なのだろうかね。とはいえ、アカデミー賞とかとってるくらいだから、まともな作品もつくれるはず。その中で、本作はかなりの問題作だと言えよう。とにかく無茶苦茶である。精神分裂症、その中でも、パラノイア(偏執的誇大妄想)みたいな病気を持っている。まあ、精神疾患を病気じゃなくて個性だと主張したい俺だけれども、さすがにこの領域までくれば病気と言わざるを得ない。自分自身も、かなり壊れかけた、あるいは壊れた経験があるので(気合で復活したけれど)、正直、観ていて心が痛んだ。肯定が正当化になる。正当化するためにあれやこれやと合理化していく。その途上で生じる矛盾も合理化で乗り越えていき、最終的には瑣末なことは気にならなくなっていくし、気になれば合理化でして終わらせればいい。その合理化の過程は、一番最後に行われていた。一つの理論を立てて、それで全てに説明をつけていくという流れ、あのあたりが一番切なかったかな。内容としては、友人がピーターを連れてくる。ピーターは実はパラノイアで、主人公はそのピーターを心のよりどころとしてしまう。というのも、息子は行方不明となり、夫は暴力を振るうような男で服役中でそこから逃れているのであった。ピーターは虫がいる、アリマキがいる、というわけのわからないことを言い始め、次第にそれがエスカレートしていく。どうにも、彼は人体実験をされたらしくそのときに虫を植えつけられたらしい。それで、軍に追われていると。二人がお互いの秘密を打ち明けあったところで家ががたがた揺れたが、あれは実際には誰かが家の扉をたたいているだけだったようだ。誰かは知らないけれど。アグネスは疑いもするのだけれど、ピーターを失いたくないという気持ちから、ピーターを無理やり信じようとしてやがてついには本当に信じてしまう。彼らを助けにきてくれたはずの医師を、ピーターは惨殺し最後には二人で焼身自殺をしてしまうことになる。とりあえず、少々謎が残ったが、それは息子かな。息子を殺したのは、ロイドのような発言があったけれど、ロイドは一応、子供の玩具を片付けておけ、とピーターに忠告するような優しさも垣間見せているので本当に殺したのかどうか?実際は売りに出したのでは?そして、お金をもらった、などといった具合なんじゃないかなと思う。子供がいなければ金も浮くし、妻も子供ばっかり見なくなるし、自分もやりたい放題セックスできるし、それに打った金も入ると考えれば、やりかねない男には描かれていた。まあ、こういう暴力男って、後悔するような素振りを見せたり、ときおり優しさ見せたりするから、女の人はなかなか離れられないのだろうけれど、多分男の方は無意識的なレベルでちゃっかりと計算しているはずです。それにしても、わけのわからない映画だった。なんか、ちょっと視聴者衝いていけないんじゃないかな、というくらいのレベル。



    ※ちなみに、症状としてはパラノイアなのだけれど、度が行き過ぎているので精神分裂病=統合失調症に含まれるパラノイアらしい。基本的にはパラノイアっていうのはそれほど酷いときには使わないようで、パラノイアが酷く日常生活に支障をきたすと境界例=人格障害として扱われるのだが、精神分裂病は更にその一つ上なので、ちょいとピーターの症状はややこしい。

  • 洋画★シネフィル・イマジカ 。ハイビジョン。
    映画化って何だろうと考える。
    過剰な映像化してもシラけるだろうし、演劇そのままを映しても映画じゃないよなあという気がする。

  • 人間が人間でいられなくなる──

  • 2009/11/08視聴

  • ほんとに虫の話だった。

  • ストーリー 7
    キャスト 6.5
    演技 7.5
    音楽 7.5
    合計 28.5

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