誰も守ってくれない プレミアム・エディション<初回生産限定> [DVD]

監督 : 君塚良一 
出演 : 佐藤浩市  志田未来  松田龍平  石田ゆり子  佐々木蔵之介  佐野史郎  津田寛治 
  • フジテレビジョン (2012年5月26日発売)
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632502337

感想・レビュー・書評

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  • 最近のマスコミの報道には私も過剰すぎるところがあり
    おかしいと日頃から思っていました。
    小さな事件でも大きく報道されていたり、
    たわいの無いことで大げさに報道されているのはいき過ぎだと思っていました。

    この作品では少年犯罪を取り扱っていますが、容疑者の家族となった途端に
    警察も容疑者の家族を保護しなければならないのは分かりますが、
    このように事務的に淡々と行われているとは知りませんでした。
    容疑者の家族になった為にその名前は一生付きまとうというのは
    本当に酷だと思います。
    ましてこんな幼い少女の頃からマスコミに追いかけられてしまったら・・・
    妹の言葉で「みんな返して 悪い事もしていないのに。」というのが
    とても心に沁みます。
    少年犯罪の場合は特にマスコミも食い入るように報道されている現状です。
    この作品の中でも酷い場合には「犯人の家族も罪を償って死ね。」という
    言葉や「税金を払って容疑者の家族を保護するな。」とか言われていて
    観ていてマスコミのあまりのひつこさに苛立ちました。
    マスコミだけでなく今はネットの掲示板でも情報と悪口合戦で
    一体情報って何だろうと思いました。
    そんな情報を私達は求めているのではなくて、
    事件の経緯や動機など正確なものだけが知れれば良いかと個人的には思っています。

    被害者、被害者の家族の保護はしてくれなくて、
    容疑者の家族の保護もするのか?という言葉も複雑な思いがしました。
    どちらも辛い立場です。
    ある人物が言っていた通り「残された者の気持ちは一緒
    被害者も加害者も同じ。思い出もあるんだ。」と。

    なかなか刑事を信頼しなかった妹に刑事の一言で
    「家族を守るんだ それが生きるってこと 生きるんだ。」。
    この刑事もある過去がありそれがあるから両方の痛みが分かるのだと思います。

    妹役の志田未来さんの不信なまなざしはとても目力があり適役だと思いました。
    松田龍平さんも佐藤浩市さんとの刑事のやり取りが独特の存在感で、
    声もやはり段々お父さんの松田優作さんに似てきたなと思いました。
    佐藤浩市さんも三國連太郎の若い頃の写真によく似ていて、
    やっぱり血は争えないですね。
    他の役者さん達もとても適役だと思いました。

    今のマスコミの報道の仕方やネット社会に対してもう一度振り返る為にも
    良い作品だと思います。

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