おくりびと [DVD]

監督 : 滝田洋二郎 
出演 : 本木雅弘  広末涼子  余 貴美子  吉行和子  笹野高史  山崎努  山田辰夫 
  • セディックインターナショナル
3.97
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感想 : 567
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427643369

感想・レビュー・書評

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  •  自分の本棚に並んでいる映画のDVDなりBDは,200枚ほどしか無いのだが,そのうちの一枚。
     NHKでもやってくれたので,久しぶりに見てみた。
     こういう職業にスポットを当てて描ききったということのすごさを改めて感じた。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
     本木雅弘が遺体を棺に納める“納棺師” を演じ、日本映画初のアカデミー外国語映画賞を受賞。誰もが迎える最後の儀式にまつわる人間ドラマを滝田洋二郎監督が端正に描き、国際的にも高く評価された感動のドラマ。チェロ奏者の夢に挫折し、故郷の山形に妻とともに戻ってきた大悟。新しい職を探し求めるなかで、“納棺師”の仕事を知り、見習いとして働くことに。さまざまな経験を経て大悟は自分の仕事に誇りを見いだしていくが…。

  • 所属していたオーケストラが解散となり、それとは知らずに納棺師となった元チェロ奏者の男性。死者を扱う仕事ゆえ、慣れない当初は戸惑い、また、周囲の理解も得られず私生活にも波紋を広げることになったが、様々なご遺体と遺族の姿を通して徐々に仕事にやりがいを覚えていくようになる。そしてそれは自分の心の底に澱のように沈んでいた、自分を捨てた父への思いにもつながっていくのだった。。。

    もっくんが時に鍛え上げた肉体もさらしつつ、日陰の仕事とも見られがちな"おくりびと"を熱演。綺麗な死に様だけではないので、きついこともある仕事を、でも使者を送る大切な仕事として浮かび上がらせている。時折演奏するチェロもいい。一部にある死者への濃厚接触シーンは、現実世界ではケースバイケースとして注意が必要なのは留意するとして。

  • 納棺士の仕事ぶりを、ときにユーモラスに描く。

  • その人の今まで生きぬいた目にみえない人生を想像して創造できるかが大切なんだと感じました!   ぜひ〜

  • プロのチェロ奏者として東京の管弦楽団に職を得た小林大悟(本木雅弘)。
    しかし、ある日突然楽団が解散し、夢を諦め、妻の美香(広末涼子)とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることにする。
    就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれたNKエージェントの求人広告を見つける。てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれた大悟は面接へと向かう。
    面接した社長(山崎努)は履歴書もろくに見ず「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と告げ、名刺まで作らせる。
    大悟はその業務内容が実は「旅立ちのお手伝い」であり、具体的には納棺(=No-Kan)と知って困惑するが、強引な社長に押し切られる形で就職することになる。
    しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。
    出社早々、納棺の解説DVDの遺体役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では夏、孤独死後二週間経過した高齢女性の腐爛屍体の処理を任され、大悟は仕事の厳しさを知る。
    それでも少しずつ納棺師の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で彼の仕事を知った幼馴染の銭湯の息子の山下から「もっとましな仕事に就け」と白い目で見られ、美香にも「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願される。大悟は態度を決めきれず、それに腹を立てた美香は実家に帰ってしまう。さらに、ある現場で不良学生を更生させようとした列席者が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き、思いとどまる。
    場数をこなしそろそろ一人前になった頃、突然美香が大悟の元に戻ってくる。妊娠を告げられ、再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。
    それは、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺の依頼であった。山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺する大悟。その細やかで心のこもった仕事ぶりによって、彼は妻の理解も得、山下とも和解した。
    そんなある日、大悟の元に亡き母宛ての電報が届く。それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、淑希の死を伝えるものであった。
    「今さら父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去があることを告白した同僚の上村(余貴美子)は「最後の姿を見てあげて」と説得する。
    美香の勧めもあり、社長に車を借りて遺体の安置場所に向かった大悟は、30年ぶりに対面した父親の納棺を自ら手掛ける。
    大悟の目線を通して孤独死した老人の腐乱遺体を扱って臭いが取れなくて生肉を見て吐き気が止まらなくなったりなどの納棺師の仕事の厳しさや遺族の悲しみを和らげ死者が安らかに旅立つ手伝いをする真摯な祈りが込められた仕事であることを描いた前半、社長の仕事ぶりに感化され納棺師として一人前になっていく中で行きつけの銭湯の女将や自分を捨てて逃げた父親の納棺を通じて死者への敬意や死と向き合っていく中で生きる貴さを大悟の周りの人々が学んでいく後半、生と死とは何か?死に向き合って分かる生きることの貴さ(仕事終わりの大悟や社長が美味しい食べ物を貪るシーンのバイタリティ「美味いんだよな、困ったことに」)そして死とは悲しみだけでなくやすらぎやもう1つの始まりであるということを伝えてくれる傑作ヒューマンドラマ映画。

  • TVにて
    死ぬこと、きちんとお別れをすること、そして生きることを静かに、所々ユーモアも交え、温かい作品になっている。チェロの調べと風景が美しい。

  • 「死」は次のステップへの「門」だ。
    だから私は門番だ、という笹野さんの言葉が、
    そっか、それなら晴れの舞台だなと素直に思った。
    晴れの舞台を送ってあげられてよかったな、
    おじいちゃんおばあちゃん。

  • 嫁さんがレンタルしていた『おくりびと』を観ました。

    第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品なので、一度は観てみたいと思っていた作品です。

    -----story-------------
    チェロ奏者の「大悟」は、所属していた楽団の突然の解散を機にチェロで食べていく道を諦め、妻を伴い、故郷の山形へ帰ることに。
    さっそく職探しを始めた「大悟」は、"旅のお手伝い"という求人広告を見て面接へと向かう。
    しかし旅行代理店だと思ったその会社の仕事は、"旅立ち"をお手伝いする"納棺師"というものだった。
    社長の「佐々木」に半ば強引に採用されてしまった「大悟」。
    世間の目も気になり、妻にも言い出せないまま、納棺師の見習いとして働き始める「大悟」だったが…。
    -----------------------

    "旅のお手伝い"という求人広告を見て、「大悟」が再就職するために「NKエージェント」を訪ねるが、、、

    実際は"旅立ちのお手伝い"をする"納棺師"の会社で、

    「NKエージェント」の"NK"は"納棺師(=NouKan)"の略だったり、

    最初に与えられた仕事である、納棺の解説DVDの遺体役では顔剃りシーンで頬を切られたり、

    というシーンでは笑わせられたし、

    人に死と常に直面する納棺師の仕事を観ていて、死について考えさせられたし、

    亡くなった実父を納棺する際、亡父の強く握られた手を広げたとき、少年時代に渡した想い出の石文が出てきたときにはホロッとさせられたし、

    「山崎努」や「本木雅弘」、「笹野高史」らの存在感のある演技も良かったので、

    パーツ、パーツでは見所のある作品でしたが、、、

    トータルすると作品の伝えたかったことが、よく理解できなかったというか、あまり印象的な作品ではありませんでしたね。


    アカデミー賞受賞作ということで期待し過ぎていたのかもしれませんけどね。

    良さがわからなくてスミマセン。


    -------------------------------
    監督: 滝田洋二郎
    製作: 信国一朗
    プロデューサー: 中沢敏明
             渡井敏久
    エグゼクティブプロデューサー: 間瀬泰宏
    脚本: 小山薫堂
    撮影: 浜田毅
    美術: 小川富美夫
    編集: 川島章正
    音楽: 久石譲
    ビューティーディレクター: 柘植伊佐夫
    衣裳監修: 北村勝彦
    企画協力: 小口健二
    照明: 高屋齋
    装飾: 小池直実
    録音: 尾崎聡
    助監督: 長濱英高
    出演:
     本木雅弘 小林大悟
     広末涼子 小林美香
     山崎努 佐々木生栄
     余貴美子 上村百合子
     吉行和子 山下ツヤ子
     笹野高史 平田正吉
     杉本哲太
     峰岸徹
     山田辰夫
     橘ユキコ
     橘ゆかり
     朱源実
     石田太郎
     小柳友貴美
     岸博之
     宮田早苗
     大谷亮介
     星野光代
     諏訪太朗
     奥田達士
     内田琳
     鈴木良一
     ト字たかお
     藤あけみ
     山中敦史
     樋渡真司
     白井小百合
     坂元貞美
     大橋亘
     飯森範親

  • 中国で人気が出ているというニュースを見て、積んでたDVDをようやく手にとった。2008年の作品だから20年近くを経てようやく観たことになる。
    端的にとても良かった。生と死のつながりを納棺師という仕事を通して静かに語られる。死にも流儀というか生き様がある。納棺師はそれに花を添えるような仕事で、本木さんの所作がとても美しく、見とれてしまう。今この年齢のこのタイミングで観たことにに何か意味合いを感じるし、自身や家族の死ということに思いを巡らせた。

  • 葬儀屋、チェロ弾き
    これだけでもう良い映画フラグ立ちます
    俳優もいい俳優がいい?音楽がいい題材がいい

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