画家と庭師とカンパーニュ [DVD]

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監督 : ジャン・ベッケル 
出演 : ダニエル・オートゥイユ  ファニー・コットンソン  エロディ・ナヴァール  ジャン=ピエール・ダルッサン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2009年6月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462056771

画家と庭師とカンパーニュ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 2007年フランス映画。ジャン・ベッケル監督。ダニエル・オートゥイユ、ジャン=ピエール・ダルッサン主演。
    フランス映画らしく(!)、深淵な言い回しの会話を大いに楽しめる作品でした。(笑)
    小学校の同級生だった2人が、年月を経て再び友情を深めあう心温まる物語。お互いを隠語として「キャンバス」(画家)と「ジャルダン」(庭師)と呼び合うのも、洒落た感じで面白いと思いました。酒・煙草・女を愛する「キャンバス」に対し、元国鉄職員で健康に気を使う「ジャルダン」の対比も気が利いていて良かったです。
    どちらかというと地味な内容なのですが、会話が面白いのと友情の描写が巧みなのとで飽きさせません。出演する女優陣も美人揃いです。(笑)
    余談ですが、地味な内容の割にボルボやBMW、それからモーツァルトの名曲、「民衆を導く自由の女神」をはじめとする名画、「007カジノロワイヤル」でも登場したシャトー・アンジェリス’82など、ヨーロッパ文化(!)をこれでもかと見せつけてくれていますね。(笑)日本に関する話題も3回くらい出てきましたが、あまり肯定的な出方でないような・・・。(笑)ジダンをけなしているのにはニヤリときました。(笑)
    フランスの田舎が舞台であるだけに、緑を基調とした映像はとても美しかった。
    ラストは皮肉な結末ですが、友情の軌跡として流れるモーツァルトのK.622がとてもよく余韻を残してくれます。

  • 同じ犬に追いかけられ、
    同じ鯉を釣り、
    同じ人を愛し続ける。

    平凡なはずの庭師が
    刺激に溢れた芸術家の
    心を動かす不思議。

    命に必要なもの。

    そんなことを考えました。

  • 都会生活に疲れ果て生まれ故郷のカンパーニョ
    の屋敷で田舎暮らしを始めた中年の画家は何年
    も放置されていた庭を手入れするために庭師を
    雇うことにする。その求人広告を見て屋敷にや
    ってきたのは、なんと彼の小学時代の同級生だ
    ったのです。
    そのことに気づいた二人はすぐに意気投合し昔
    の思い出やこれまでの人生を尽きることなく語
    り合い、いつしか互いにかけがえのない存在に
    なっていきます。
    ジャン・ベッケル監督がフランスのカンパーニ
    ョを舞台に中年男二人の友情と人生を詩情豊か
    に綴っています。
    驚くような展開はなく淡々といた物語が続きま
    すが緑豊かなフランスの風景が美しく最後に流
    れるモーツァルトの音楽が心に染みました。
    素敵な映画でした。
     

  • パリから故郷へ帰ってきた画家。
    国鉄職員として働き早期退職をした庭師。

    二人は子どもの頃に同じイタズラをして遊んだ仲だった。

    中年男それぞれの人生、家族…そんな映画。

    特別なことは起こらなくて日常が過ぎていく。
    パン屋の主人のお葬式で、二人して大笑いして出てくるところがかわいかったーーー

    やがてその日常こそが、かけがえのないものだと胸に迫ってきて、涙腺が崩壊するんですけど。


    違う環境で育ち生きてきた二人の友情。

    ああ、なんてすてきな映画。
    優しくてあたたかい気持ちになれます。

    都会のネズミと田舎のネズミ…だっけ?なんかそんな童話を思い出しました。

    ほかの方のレビューで吹き替えで見ることを勧めていて、わたしもそれに倣ってみた。うん、吹き替えが良い。
    きれいな風景と、何気ない会話。

  • 自然がいっぱいでとても美しい映画。
    素敵な絵画が出てくるのもいい。

    最後はとてもうるっときた。

    ちなみに「カンパーニュ」とは「田舎」という意味らしい。


    二人が呼び名を決めるシーンは26:30ぐらいにある。
    そこが特に好き!
    「キャンバス」=「(絵を描く)キャンバス」のこと。
    「ジャルダン」=「庭」という意味。

  • 二人が懐古する過去は、必ずしも明るいものとは言えなかったけれど、言葉を交わす画家と庭師の背景には、いつも明るい緑があった。
    フランスの片田舎、太陽の光があふれる庭。

    画家は影を見ると語ったけれど、わたしたちはこの映像の中にいつでも光を見ることができる。

    庭に響く静かなモーツアルト
    親を失った庭に水をまく一人の男と、
    それから明るい色の絵。

    しみじみと、美しい映画だった。

  •  おそらくは若い人たちばかりなのだろう。この映画のレビューを幾つか読んでみたが、私ほど心を揺り動かされた人はいなくて、どれもクールな批評ばかりだった。
     老境とまでは言わないが、この年になると、故郷の田舎に置き忘れてきてしまったような何か。人生の忘れ物にきづいては、いたたまれない気持ちになる。しかも頻繁に。
     主人公の画家もそうなのだろうか。
     パリで画家としての一応の地位は得た。若いモデルとの浮気がもとで、妻には離婚を迫られ調停中だ。娘は、30も年上の伊達男と結婚したいだなどと言ってくる。自分のことはすっかり棚に上げてもちろん反対する。
     そんな主人公が、親が亡くなり無人になった実家を手直しして田舎暮らしを始める。そこで雇った庭師は、偶然にも幼馴染、というより一緒にやった悪行のせいで2人とも退学をくらった程のかつての大親友であった。
     田舎の鉄道マンとして地道に務めあげたこの旧友は、やることもはなすことも主人公とは正反対だ。畑と野菜と週末の釣りを愛し、高等な美術や都会風な自由な恋愛のことは全く理解できない。だが、庭に植えるサラダ菜は何種類もある中のどれにすべきなのか、だとかを朴訥に問いかけてくるようなこの旧友の語り口が、なぜだか癒されるカンジでいい。
     自分の生き方を全て否定されてしまいかねない全く違う生き方が、目の前の友から示される。
     無教養で洒落っ気も微塵もなさそうな友人なのだが、美人の妻を愛している。そして何気に妻の自慢をする。毎年決まって休暇にはニースへ行くとも言う。何をするでもなく、馴染みの定宿でくつろぎ、夫婦で「英国人通り」なる名所を散歩するのさ、という。
     主人公は思っただろう。というより見ていて私も思う。俺たちのあくせくし通しだった都会生活より、ずっと穏やかで、こころ豊かな人生じゃないかと。
     或る時は、「いいか、ナイフと紐だけは必ずポケットに入れておけ。かならず役に立つ時があるから」といった風に、元鉄道マンで今は庭師の友人の言葉は、田舎の生の暮らしのアドバイスに溢れている。
     もしも自分もこの村にとどまり、薬屋の跡取りにでもなっていたら、とふと考えてしまう。
     「いい絵というのは見る人の心を強く打つもんだ。俺の絵にはそれがない」
    画家の方はついそんな風に漏らしたりする。
     「でも、売れる絵を描いてるんだから立派なもんだ。俺はいい絵だと思うけど」友は主人公の深刻さには無頓着にそういう。
    「むずかしい絵じゃなくて、奇麗な色で、私が好きなものを描いてくれないかなあ」
     そう言ったりする。
     その友が急死する。
     
     ラストは画家の個展のシーン。
     掛っている絵は明らかに今までの画家の画風とは全く異なる明るくシンプルで具象的な絵に変わっている。
     会場に荷物が届く。画家はポケットからナイフをすかさずさっと出し包みを切る。
     鮮やかな色彩の大きな野菜の絵。釣りあげられた鯉の絵。そして最後にあるのは、ナイフと紐を描いた一枚。
     すべては友が愛し、いつか描いてほしいといったものだった。
     そしてそれは、ながい人生の中でつい忘れていたものたちであり、友が思い出させてくれたものたちでもあった。

     老いて人生を振り返る。
     旧友とのさりげないこころの通いあい。
     スローでエコで実直な生き方の魅力。
     こんな映画が日本にもあってほしいと思う。

  • 刺激がある毎日が何かを産みだすのではなくて
    繰り返される平凡な日常から、溢れてる何かを見つけれる人が
    幸せになれる

    毎日見かける犬に声をかけること、毎日通う庭の日々少しずつ変化する様子、小さい頃から知っている同級生の話、奥さんと毎年同じ場所を旅行すること。

    私も以前は、刺激や変化が好きだった
    でも今は毎夏同じ海に行き同じ風景を眺めてる
    庭師が気づかせてくれた自分の中の変化を、画家と一緒に気付きました

  • 画家は高校、大学と進み、芸術の街パリで画家として功を成した。

    庭師は中学卒業で国鉄の線路工夫として働き、退職後に念願の庭師を始めた。

    この二人が、小学生ぶりの再開をはたし、互いの足りない部分を埋めながら、
    キャンバス(画家)とジャルダン(庭師)と二人だけの秘密の呼び名で呼び合い
    友情を深めていく。


    「キャンバス」は、浮気三昧で妻に愛想をつかされ離婚を迫られている。
    一方「ジャルダン」は、27年間連れ添った妻を「奥さん」と、さん付けで
    呼ぶほど大切にしている。

    都会暮らしに疲れた「キャンバス」の枯れた心に、「ジャルダン」の
    損得感情のない、実直な温かい心と言葉と笑顔にココロが洗われていく。
    いつしか、利己主義だったキャンバスも人としてのぬくもりを持っていき、
    心が離れた家族との関係も修復していく。


    二人がボートに乗るシーンでは久しぶりに映画で涙した。



    都会の暮らしで得られるものは、形あるもの。
    それを最大限に使い、「ジャルダン」に与え救おうとする。

    一方、田舎の暮らしの中で真直ぐにひたむきに得てきた心は、
    形のない見えないもの。人との繋がりの中で人の心に残り、
    かけがえのないものになる。

    形の無いものはお金に換えられない、代わりのないものだと
    教えてくれる。あたたかい映画でした。

  • 請求記号:10D076(館内視聴のみ)

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