デビルマン (完全復刻版) 全5巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]

著者 :
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 激マン!デビルマンの章を読んで以来、いつか再読せねばと思いつつなかなか手をつけられずにいたが、能登半島地震における永井豪氏のコメントを目にして今こそ読まねばと発起。
    何度読んでも終盤の展開に心を抉られる。
    救いがない。
    一筋の光明すらない。
    地獄である。
    そんな地獄の様相を描いたマンガ界のレジェンドが、先の被災に関し、頑張って乗り越えていきましょう! とポジティブに呼びかける意義は決して浅くない。
    人間の暴虐を誰よりも鮮明に描き出した凄まじい頭脳が、今度は復興を思い描いて鼓舞するその姿勢に改めて心が動かされる。

    激マン!デビルマンの章によると、執筆中は様々な制約に縛られ、本当に描きたかったことと実際に仕上がったものの間にかなり乖離があったようだが、おかげでコンパクトにまとまって長期連載にありがちな冗長さがなくなるのだから、神がかり的いや悪魔憑き的な手腕である。
    後のバイオレンス・ジャックや一連のサーガの原点にして頂点、絶大なトラウマを与えつつ壮大な最終戦争まで一気に駆け抜ける、マンガ界の奇跡だ。

  • 再読。

    遥か古代に地球を支配していた種族・悪魔(デーモン)は、地球を再び我がものにしようと、人間に対し戦争を挑む。心は人間のままで、悪魔の肉体を手に入れた主人公は、人類を守る戦いの果てに、矛盾と葛藤と絶望へと突き落とされる―。

    冷静に読むと、途中から加えられたとしか思えない設定があったり、話の展開に無理があったり、ページ数の都合でか急ぎ足の部分もあったりするけれど、それらをすべて加えたうえで、読むものを圧倒する迫力と説得力に満ち溢れた作品。

    他の版では、連載時の話数に加え、完結後に描かれたエピソードを追加挿入したバージョンが多いけれど、この作品はコミックス5冊で完成されていると思う。絶妙なバランスの上で成り立っている物語のダイナミズムを生かすには、これ以上ひとつのエピソードも入れられないし、削れないだろうと感じる。

  • よくこれ少年漫画でやったよなと
    言うくらい展開がえぐい。
    永井先生は勢いで読ませるタイプ。

  • 友人オススメのデビルマン。
    気になったので、ヤフオクで中古本を手に入れてみました。

    途中「あっれ~?!」と、いきなり展開が飛んでしまったようなシーンもあったけど、最後は「ええっ!」な終わり方。テレビ版とはまた違う味わいがあり、楽しめました。

    内容を見ていると「うむぅ」と考えさせられる内容であり、深いわぁ~と。
    気になる人は読むべし。

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著者プロフィール

『デビルマン』のほか『マジンガーZ』『ハレンチ学園』『凄ノ王』『キューティハニー』『激マン』などギャグからSFにまで至る、多彩かつ膨大な作品によって、後続のクリエイターに多大な影響を及ぼし、今なお現役で描き続ける巨匠。多くの作品が映像化されているが、海外でも放送された『マジンガー』シリーズ等々により、外国人のファンも多い。

「2016年 『サイボーグ009 VS デビルマン -BREAKDOWN-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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