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感想・レビュー・書評
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再読。麻酔を打たれたみたいに静かな夜に。幽霊になった男の話を眠りと覚醒の浸透膜を通して聞いていた。
欠けてゆく月。その目は少しずつ細くなり、ゆっくりと瞼を閉じて、やがて完全に消える。新月のように姿を暗ました男の像を再生するたびに、それは記憶ではなく幻影になってゆく。眠りに憑かれて夢に目覚めるとき。世界は反転し、あちらとこちらとどちらがうつつか、自分でも統御することができなくなる。眼差しは現実に触れることなくうつろに彷徨う。それなのに、自分が幽霊になっても構わないと思ってしまうほど、この作品は恐ろしく美しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
唯一無二の作品っこういうことか。
この作品を書き上げて、しばらくしてから絶筆したというのも納得。絵柄のとんでもない細密さ、徹底的に説明を省いた物語、ラストの完璧さ。ポーの一族のような儚さを保ちながら、もっと現代的な問題にもしっかりと触れている。間違いなく再読する。 -
金木犀の季節にはこちらでしょう。
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