星の時計のLiddell 1~最新巻 [マーケットプレイス コミックセット]

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 39
感想 : 4
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  • 再読。麻酔を打たれたみたいに静かな夜に。幽霊になった男の話を眠りと覚醒の浸透膜を通して聞いていた。
    欠けてゆく月。その目は少しずつ細くなり、ゆっくりと瞼を閉じて、やがて完全に消える。新月のように姿を暗ました男の像を再生するたびに、それは記憶ではなく幻影になってゆく。眠りに憑かれて夢に目覚めるとき。世界は反転し、あちらとこちらとどちらがうつつか、自分でも統御することができなくなる。眼差しは現実に触れることなくうつろに彷徨う。それなのに、自分が幽霊になっても構わないと思ってしまうほど、この作品は恐ろしく美しい。

  • 唯一無二の作品っこういうことか。
    この作品を書き上げて、しばらくしてから絶筆したというのも納得。絵柄のとんでもない細密さ、徹底的に説明を省いた物語、ラストの完璧さ。ポーの一族のような儚さを保ちながら、もっと現代的な問題にもしっかりと触れている。間違いなく再読する。

  •  
    物語も登場人物も歴史も
    絵も何もかもほんとうに美しい本。

    すべてを捨ててふたりで
    ドリームハウスを探す旅に出て、
    ほんとうにみつかって
    二人で住むようになって
    やっぱり置いていかれてしまって
    ほんとうに切なかった
    もっと大人になってからもういちど読もう

    この漫画家さんの絵がほんとに素敵で
    ほかの作品も読んでみたいな

  • 金木犀の季節にはこちらでしょう。

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