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- / ISBN・EAN: 4959241921130
感想・レビュー・書評
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よかったと言う言葉よりも切なさで終わってしまう映画。一人の少年が好奇心から出会った縞模様のパジャマの少年と友達になる。どうしても先読みに走る僕はいつものように先読みをしたが、結末は…
「縞模様のパジャマの少年」
http://www.youtube.com/watch?hl=ja&gl=JP&v=ivSPRxQssN4
無垢な子供の心には真実は見えない。そんなことから起きてしまった悲劇を描いた作品だが、歴史の中ではさらに先には悲劇が待ち構えていたはずだ。第2次世界大戦のドイツの強制収容所内で起きた今までの作品とは異なる悲劇が描かれてある。あれ?あれ?というまに話は進んでいきます。
凄いなぁ~と思ったのはこれ!ディズニー作品なんですよね。最近のディズニーは奥が深いわ~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『縞模様のパジャマの少年』[The Boy in the Striped Pyjamas] (2008)イギリス・アメリカ合作
“第二次世界大戦下のドイツ ベルリンで、戦争中とはいえ近所の友達と楽しい日々を過ごしていたブルーノ。父親の親衛隊中佐昇進に伴う転属で慣れ親しんだベルリンと別れを告げ、人気の少ない見知らぬ田舎に引っ越してきた。
着いた先は門のある大きなお屋敷で、子供のブルーノとしては大きすぎてもてあますほど。このお屋敷は父親の執務室も兼ねてるようで、門衛、副官、雑用係の老人がいつも一緒にいる。
新しい環境に興味津々のブルーノは、自分の部屋から眺めてみると裏の農場が見えた。そこの人たちはみんなチョッと変わっていて、みんなパジャマを着ていた。
その話を父親にした翌日、ブルーノの部屋の窓には板を打ち付けられて、見られないようにしてあった。
学校に通えない姉弟に、週2回リストという名前の先生が来ることになったが、授業というのは名ばかりで、ゲルマン民族の優越性やユダヤ人の劣悪性を教える思想教育だった。
友達もなく、唯一の話相手だった姉グレーテルまでもが右傾化するにおよび、ますますブルーノの農場に対する興味は膨れ上がり、ついに納屋の窓を抜けて森に入り、小さな川の向こうに有刺鉄線で囲われた場所を見つけ、やがて自分の運命を大きく変えてしまうシュムールと運命的な出会いをする…”
原作はアイルランドの作家ジョン・ボインが、2006年に出版した『縞模様のパジャマの少年』。ホロコーストを題材に描かれているものの、一連のホロコースト物とは一線を画する感があります。
内容はフィクションである物の、今までのユダヤ人やそのほかの強制収用所送りになった人サイドの目線ではなくて、収用所所長の家族の目を通して描かれている所が新しい。
ベルリンから家族一緒に車で移動して目的地についていることから、父親が所長として赴任した強制収用所は、バイエルン州・ミュンヘンの北西15キロほどのところにある都市ダッハウにあった、ダッハウ強制収容所か、テューリンゲン地方エッテルベルクの森の丘の麓にあったブーヘンヴァルト強制収容所のどちらかではないかと想像。
豆狸としては映像の雰囲気から、後者のブーヘンヴァルト強制収容所をモデルにしたのではないかと思います。
ラストシーンで、シャワー室と称して裸で入れられたのはとうぜんガス室で、天井の小さな穴から注がれたのが悪名高き“チクロンB [Zyklon B]”。ドイツの殺虫剤の商標で、ナチス・ドイツ によって強制収容所のガス室で用いられたとされる毒ガス。
研究は毒ガス研究者と昆虫学者の共同作業ですすめられ、第一次世界大戦の終結をはさんで、1923年に商品化。“チクロンB”はペレットやファイバー・ディスク、珪藻土などの吸着剤に、青酸化合物と安定剤、警告用の臭気剤などをしみ込ませたもので、これをブリキ缶などの密閉容器に保存。開封後直ちに効力を発揮するが、過熱燻蒸すると青酸ガスの発生は早めることができたとされています。
豆狸も高校生時代、“アウシュヴィッツ展”でこれの本物の缶を見た記憶があります。
撮影はハンガリー・ブダペストで行われたそうで、冒頭のユダヤ人狩りのシーンって、『暁の七人』で最初の隠れ場所として使われてたトコじゃないのかなぁ?
残酷性を前面に押し出して、声高にホロコーストを避難するんではなく、こんな表現方法でメッセージを伝える監督のセンスに、敬意を評します。
38541、シュムールの番号は決して忘れない。 -
*ブルーノとシュムエル、禁じられた友情*
ブルーノはナチス将校の息子、8歳。
シュムエルはユダヤ人の子、8歳。
2人は有刺鉄線のフェンス越しで出会い、友情を築く。
だが、その友情は2人の少年の運命を大きく狂わすことになる。
いやぁ、この話、キツイですね。
母親の目を盗んで食べ物をシュムエルに運ぶ
ブルーノの思いやりの気持ちが・・・切ない。
2人の身分の差なんて、
まだ8歳の子供には理解できなかっただろう。
入れ替わったブルーノとシュムエルのその後、
どうなってしまうんでしょうか・・・残酷ですね。
闇と純粋さが胸を打つ・・・ホントに酷なお話です。 -
まさかこういう終わりとは…
戦争で犯した罪の重さを思い知らされるようですね。
とてもいい展開の仕方だと思います。
ユダヤの少年のことを批判する意見も見掛けましたがどうなんでしょうね。
何も知らない少年の行動ですから…
戦争の悲しさ等を詳細につらつら語るんで無し。
子ども主体のストーリーでこうした訴え方をするのは初めて観たので新鮮な感じです。
心にぐさっとくることは間違いないです。 -
坊っちゃんの少年目線で収容所を見ているところが良かった。少年からは同じ人間なのになぜユダヤ人だけが迫害されているのかが分からない。大人の始めた戦争や暴力は子供にとって理不尽過ぎるんだと思う。その結果があの終わり方なんだと思った。
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ラストに近づくにつれて、
え、待て待て…え…ちょ…待って待っ……あかーん!そこあかーん!!!
とテレビに叫ばずにはいられない作品。 -
悲しすぎる衝撃のラストに絶句。
ブルーノとシュムールのちがいは着せられている服装だけだった。
人種差別とナチの愚かさ。