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- / ISBN・EAN: 4582194842223
感想・レビュー・書評
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私たちの祖父、曾祖父にもこういう経験をした人間は少なからずいた。そしてその多くは口を閉ざしたまま黄泉の国へと旅立った。
なので今からでも遅くない。
このような悲劇を繰り返さぬようマッチョな世界からは身を引くべきだ。
平和維持活動も結局は戦争と変わりない。今のままでは、このような悲劇は無数に発生する。なるべく早く目を覚ますべきだ。そうしないと、このような悲劇が日本でも必ず起こる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あれ?この展開はどこかで…と思ったら以前観た『マイ・ブラザー』は今作のハリウッド版リメイクだったらしい。
ということで大体のストーリーは分かった上での鑑賞なんだけど、『マイ・ブラザー』の時に感じた重さであり衝撃度はこちらの方が上回る。
そこで展開されるストーリーは色々とあっさり目に感じるのに身体の芯にズシンとくるのはこっちという不思議。
4.0点 -
その幸せに、自信はありますか。
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戦場に向かった夫の死の連絡を受ける妻と夫の弟。
落胆する2人にはお互いが必要だった。そして結ばれる。
しかしそんなところで兄が生還!
帰ってきた夫は変わってしまったんだが、
それは戦争のせいか愛が冷めたからか。
好きな人が好きじゃなくなると全然見方が変わるのは私も知ってて、その破壊力は戦争なみ。
この映画は「brother」のリメイク版らしい。
監督はアフターウェディングの人。
で弟役の人、なんだかすごいタイプ -
重い内容だったが見ごたえがあった。アフガン戦争によってトラウマや溝ができてしまった家族の苦悩を描いた作品です。
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これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切ない。物語のせいか、出演者のせいか、目が離せないまま終わる。この映画をきっかけにこの監督(スサンネ・ビア )に嵌る。
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父ちゃんが悪いままで終わらなくて良かった。
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生きる為の決断とその影響
【内容】
遠い国の戦争で引き起こされた不条理によってその運命を大きく狂わされる2人の兄弟の絆と葛藤を軸に、それを取り巻く家族の苦悩と深い愛を描く。
【感想】
人間はデリケートだ。大きな決断により人格が変わってしまったり、些細な出来事によって他人を疑ってしまう。
そういった小さな歪みが重なっていくと、かみ合っていたものがかみ合わなくなるのだ。
今作では、その出来事を主演男優が見事に演じており賛辞を送りたい。
とくに、留置所での決断とその表情には説得力がある。
ただひとつ残念なのは、邦題の「ある愛の風景」だ。
あまりに地味で、70年代の映画かと思いスルーしそうになったほどだ。
原題は「Brødre」....デンマーク語?日本語でいうと「兄弟」だそうです。
どっちもイマイチだな。 -
告白した後が見たかった。戻れるのか。
弟の更正は、よっぽどのことがないと変われないよ。なのか、
機会があれば、変われるよ。なのか、または・・・?
忘れられるのかな。浄化という意味で。
当事者たち全員を対象に思う。 -
戦死したと思っていた夫ミカエルが帰ってきた。家族、妻を愛するがため、過酷な状況を生き抜いてきたミカエル。その間、家族と弟はミカエルを失った空隙を埋めるかのようにひかれあいお互いを必要なものとしていく。
一方、帰還したミカエルはトラウマを抱え精神に異常をきたしており凶暴な人間になってしまった。そんなミカエルに家族はどんどん距離をおき、娘からは「お父さんなんか死んじゃえばよかったのに。お母さんもヤニック(弟)といいことしているくせに」と言われてしまう。家族と弟の楽しそうな光景に孤独を深めるミカエル。そしてある日決定的な事件が起きる。
と、超暗くなってしまう映画。ミカエルが精神を崩壊させてしまうほどの過酷な状況を生き延びたというのはわかるけど、やはり、優等生は逆境に弱いんだな。筋肉といっしょで、精神も負荷をかければ強くなる。劣等性だった弟のヤニックは兄が死んだと聞かされてから人が変わったように真面目になった。ミカエルは精神に負荷をかけずに成長し、いきなり捕虜生活で最大の負荷をかけられ精神を病んでしまった。弟であればそこまでならなかったかもしれない。
ミカエルの変貌に対する家族の理解なさが哀しい映画だった。