キリング・フィールド HDニューマスター版 [DVD]

監督 : ローランド・ジョフィ 
出演 : サム・ウォーターソン  ハイン・S・ニョール  ジュリアン・サンズ  ジョン・マルコヴィッチ 
  • Happinet(SB)(D)
4.07
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953035515

感想・レビュー・書評

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  • 壮大な人間ドラマ。
    特に助演の男優さんがいい。犇々と伝わるものがある。

  • カンボジア内戦時の外国人報道記者たちと
    現地人報道記者だったプランのその後

    カンボジア人のプランを国外に退避させるために偽造パスポートを作り、退避を試みるが失敗。
    偽造パスの名前を自然に言えるように練習しているプランの姿が一番印象に残りました、、、

    クメール・ルージュ=ポルポト派っていうことも知らなかったので、もっと早くこの映画に出会えてればなと思いました。

  • 我々は独自の世界を建設している。
    新しい理想郷を建設するのである。
    したがって伝統的な形をとる学校も、病院も要らない。
    貨幣も要らない。

    たとえ親であっても社会の毒と思えば微笑んで殺せ。
    今住んでいるのは新しい故郷なのである。
    我々はこれより過去を切り捨てる。

    泣いてはいけない。
    泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。

    笑ってはいけない。
    笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ。

    ポル・ポト政権の指令文書より

  • 高校生の頃に見て以来25年ぶりくらいに見直しました。
    今やカンボジア内戦のことも知らずに観光やビジネスでカンボジアへ行く日本人も増えたようですが、忘れてはいけない歴史だと思います。
    アメリカ人の視点で描かれた映画であるという点を差し引いても、是非多くの人に見てほしい映画です。

  • 最も好きな映画を3つ挙げろ、と言われたら、間違いなくこれを入れます。私、これ程戦争が怖いと思った映画、ドキュメンタリーはないよ。
    映画公開前に、「ロードショー」か「スクリーン」で評価されてたのを参考にしたのかどうか、前売り買ってまで見に行ったんですが、映画館で1人ガクブルしながら見てました。DVDになった時も躊躇わずに購入した覚えが。
    そして、何度も何度も、最後の最後でパスポートの写真がかすれてしまって、出国出来なかったプランに泣けてしまうのです。その後の、プランの生き様が凄い。命を託された子供も地雷で失い、その後白骨が連なる沼地を歩くシーンは、目を背けたいのに画面に見入ってしまうし。
    今や、世界中の戦争の映像が「気軽」にYouTubeなんかで見れてしまうんだけど、何故かそれよりこの映画の方が怖いです。怖い、というより、容赦ない、というのか。躊躇いもなく人を殺す人達。本当にこんな事があった、という事実の再現にすぎないはずなのに、これが事実に思えてしまいます。
    でも、これが再現だとしたら、現実はもっとおぞましい状況だったんだろうな、と思います。

  • 言わずとしれた戦争&ジャーナリズム映画の名作。ベトナム戦争の影に隠れて、その真実は意外と詳細を知られないカンボジアの歴史。実際は、20世紀最後の大虐殺が行われた地。人をいかす政治、あるいは国の在り方を、痛みとともに考えずにいられなくなる映画。人生のうち一度は観ておくべき。

  • 赤ベタに背景抜きのタイトルバックがめちゃクール。プラン役の人の演技とその人生もすごい。しかし何より。

    クメールルージュによるプノンペン陥落に乗じて1人逃げ戻ったアメリカ人記者の部屋から見える『WTC』。

    2011年の今に、映画の中のそのタイミングでマンハッタンにそびえ立つあの二本のビルの画を見せられると、『テロリズムに屈し続けているアメリカ』の現実的な哀しみを殊更に喚起させられた。

    アメリカの理想は叶えられたことはない。その理想に脳みそを翻弄されるアメリカ人達と、その現実の犠牲となる世界中の人々の哀しみもまた繰り返されている。
    当時ポルポト派が勢力を伸ばした原因は様々あるが、その一旦を担っているだろうベトナム戦争でのアメリカの凶行は『民主主義』という理想(嘘と言った方が良いか)を掲げた冷戦構造下の代理戦争によるものである。

    そんな哀しみの閾値を超えた911以降の今にこの映画を見ると、何もかもが実に吐き気を催すほど皮肉に満ちていて面白かった(特にラストシーンのキャプションなど)。

    あの時代にこういう映画を作れるという点で今までのアメリカの理想は辛うじて保たれていたわけだけど、911以降はその良さもなくなりただの管理社会になってしまったわけで。自由はないし嘘しかない。オワタ。

  • もっともらしい反戦映画ではありません。
    ただ、考えさせられるコトは全編に散りばめられています。
    そしてラスト・シーンの会話で救われます。

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