プラトーン (特別編) [DVD]

監督 : オリバー・ストーン 
出演 : トム・ベレンジャー  ウィレム・デフォー  チャーリー・シーン  ケビン・ディロン  フォレスト・ウィテカー  ジョン・C・マッギンリー  フランチェスコ・クイン  デイル・ダイ  ジョニー・デップ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142796226

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介 (Amazonより)
    1986年度アカデミー賞(R)作品賞はじめ、堂々4部門受賞!
    巨匠オリバー・ストーンが驚異のリアリティで描き切る、ベトナム戦争の真実──

    <ストーリー>
    1967年、激戦のベトナムに若い志願兵クリスがやってきた。少数民族や貧しい者たちからの徴兵に憤った彼は名門大学を中退してベトナム行きを志願したのだ。だが、いきなり最前線小隊『プラトーン』に配属された彼を待ちうけていたのは、想像を遥かに超えた過酷な戦争の現実だった。戦争の名のもとでの殺人、疑惑と憎悪、そして人間性の喪失との戦い……。死の恐怖が渦巻く最前線の中、彼はやがてベトナム人への虐殺・略奪・強姦など、戦争の狂気とその現実を体験していく──。





    酷いシーンもあり 戦争の恐ろしさがとても伝わってきます。
    人が人でなくなっていきます。

  • 大学を中退してベトナム戦争に志願したテイラー。そこでみたベトナム戦争最前線の現実。亜熱帯のジャングルをアリやヘビやヒルが体に、素肌にまとわりつく。ゲリラとの戦いでは、対ゲリラ戦で味方の爆撃にもやられる。軍隊内での人間関係の対立、しかも戦線というなかで死にいたる狂気をはらむ。

    現地の村への襲撃、ベトナム人への蹂躙。また対人間、において、軍隊内でも黒人差別が描かれており、また、ちいさくて華奢なベトナム人は、大きいアメリカ人から見ると、まったく別のものに見えた。現場では人間と感じていないような描き方も批判的に描いていたが、外見の違いから自らが受ける感情は、道義的に自らを律しないと成立しないのかもとも感じた。

    なぜアメリカはベトナム戦争をはじめたのかなあ、と素朴に疑問。モハメド・アリのドキュメンタリーを見た時、「おれたちに関係のないアジアの果ての人たちを殺すのはいやだ。」と徴兵拒否したのは今戦後50年近くたち、アリは渦中にあって勇気ある発言をしたんだなあ、と思う。

    オリバー・ストーン監督のベトナム従軍体験がもとになっているという。


    1986アメリカ
    2022.9.27BSプレミアム

  • DVD

    ベトナム戦争を、現地で戦う白人の兵士の視点から描いている。
    ジャングルの過酷な状況で、温室育ちの青年はどうなるのか。

  • 兵士同士の軋轢の描き方が素晴らしい。(特筆するならバーンズとエライアスを軸にした人間関係)それに伴った俳優陣の演技も勿論良かった。ベトナム戦争を描く困難さを承知のうえでここまで描ききったオリバー・ストーンにはただただ感服。ベトナム戦争が結局自分との戦いであった、という考え方は確かに極論かもしれないが、実際前線で戦った者にしか語れぬ真実がそこにあったのだろう。ベトナム戦争の文献を読む良いきっかけになった。

  • ‪名作!外側の敵を描かずに視野を絞って、内側の人間関係の問題を描いたことがこの作品の強みだったと思うし、もしかすると視野の限定は多くの名作に共通していえる感覚でもあるかもしれない。監督のオリバー・ストーンの戦争体験が作品に強烈な迫力を与えていると思う。‬

  • 個人的には、ベトナム映画の端緒が本作(公開当時見た)。ほぼ全編、密林やベトナム人居住村での戦闘描写で構成される本作。それは、戦場のある種の一面を、最前線の兵士目線で切り取るもので、インパクトはやはり大きい。そして、これだけの地獄を見ながらも、ラストに描かれるのは人間らしい笑顔。その兵士は米国に帰還すれば、一般市民として平然と(あるいはそのようなふりをして)生活を送っていくのだろう。◆本作の良し悪しとは関係ないが、しんどい時に見る映画ではないなぁとは思う。

  • チャーリー・シーンって若い頃こんな顔だったんだ、と驚いた。
    ベトナム戦争が舞台。はじめのほうの、蟻。観ている私も腕がムズムズした。

    「いつから死刑執行人になった?」

  • パッケージのシーンが有名すぎる名画ですが、ようやく観ることができました。
    トム・ベレンジャーとウィレム・デフォーの映画だと思っていたら、チャーリー・シーンが主人公だったんですね。
    忌まわしきベトナム戦争を「善と悪」や「イデオロギー」では語らず、そんなものがすでに最大限まで矮小化された最前線の部隊の兵士を通じて、戦争が如何に愚かしいものかを伝えてくれる映画です。アメリカ軍にしても最前線の末端までくるとその中でも対立があり、誰もが生き抜く事に必死な様子をまざまざと見せつけてきます。
    古い時代の映画にはなるので、撮影がロケなのかと思うと、むしろ若干チープなところが「ベトナム戦争のリアリティ」となっており、過酷な撮影を続けた熱量を感じるものでした。

  • オリバー・ストーン監督
    1986年の作品、見応えのある戦争映画。


  • 久々の視聴。4回目くらいかな。

    戦争の「是非」でも「大義」でも「正義」でもなく、ただ前線の兵士のリアルな姿を描いていく。正気を保つことすら困難な兵士の姿はとにかく痛ましい。英雄でもなんでもない無名兵士を演じる(まだスターオーラのない)若き日のチャーリー・シーンは好感度高し。

    終盤の夜のジャングル戦の臨場感は恐ろしいほど。勇敢に戦う男もいれば、逃げる男もいる。それ以上に死んでいく者に溢れている。そう言えば、戦闘の直前に従軍期間が終了しウキウキと帰った兵士もいた。運良く無傷で生き残った故に次に戦線に送られる兵士もいた。戦争の顔はかくも多様です。

    もちろん、本作の見せ場は、ウィレム・デフォーがやられるあの有名なシーン。このシーンだけでも観る価値はあるのは確かですが、他の戦闘シーンは徹底的にリアルで装飾がないだけに、いかにも「映画的」なこのシーンだけが浮いている印象あり。まぁそういう風に考えるとトム・べレンジャーとウィレム・デフォーのキャラクター造形も映画的ではあります。

    でも、これは美点と捉えたいですね。エンタメの要素と実録ドラマの要素をうまく共存していると思えるので。

    BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。

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著者プロフィール

1946年生まれ。アメリカの映画監督、脚本化、映画プロデューサー。『プラトーン』、『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を二度受賞。著書『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』はベストセラー。

「2020年 『もうひとつの日米戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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