ハート・ロッカー [Blu-ray]

監督 : キャスリン・ビグロー 
出演 : ジェレミー・レナー  アンソニー・マッキー  ブライアン・ジェラティ  ガイ・ピアース  レイフ・ファインズ  デヴィッド・モース  エヴァンジェリン・リリー  クリスチャン・カマルゴ 
  • ポニーキャニオン
3.53
  • (11)
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  • (3)
本棚登録 : 131
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013411623

感想・レビュー・書評

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  • 【米国政府の思惑が盛り込まれた最低の戦争礼賛作品】

    皆さんもご存じのとおり、私達は彼女が作品の選定と大まかな
    あらすじを、文章を私が担当する事でレビューしている訳ですが
    今回も私見でかなり面倒臭いレビューをしちゃいますっ(笑)

    実は彼女に『アバター』にしたら?と言われてたんだけど・・・
    いやいや『アバター』には対になっているもっとドロドロした
    作品があるでしょ的な思いから、仕方なしにこのレビューに??

    えへへ・・・”仕方なし”では無いよねっ??

    私はね、物事を難しく捏ね繰り回すのが大好きなんですっ!!
    だから普通に話しているつもりでもたまに、”もやしもんの
    樹教授が出た~っ”って、言われちゃうんだよねっ(笑)

    なので例によって今回も私、むうの偏見と独断でレビュー
    しちゃいますのでスルーでお願いしますっ(笑)

    そんなレビューを読んでくれる剛毅な皆さん!!
    心の準備は出来ていますか?(笑)

    では、始めましょっかっ!!

    【最初に・・・】
    2010年に開催された第82回米国アカデミー賞でアバターは
    作品賞、監督賞、美術賞など9部門でノミネートされ、最有力
    候補とされていましたが、投票の結果、最も権威ある作品賞は
    アバターではなく、元奥さんのキャスリン・アン・ビグロー氏
    (Kathryn Ann Bigelow)のハートロッカーが受賞し、アバター
    は美術賞、撮影賞、視覚効果賞の三部門のみの受賞となりました。

    式の直前、キャメロン監督にそれまでの勢いはなく、受賞に
    対してどことなく弱気だった姿勢が報道されています。

    そんな両作品の比較をしてみると、大勝したビグロー監督の
    ハートロッカーの世界興行収入は約49億円と平凡であるのに
    対し、アバターは約2,782億円と圧倒的な収入を誇り、それまで
    の世界一だったタイタニックを大きく上回った事からも世界中で
    支持されている事が読み取れます。(1米ドル=100円換算)

    結果は作品賞を逃してしまう事になるのですが、その理由は
    現在に至るも明確になっていません。

    そこで今回はその理由を考察していきましょう。

    【アバターの対極にあるハートロッカー】
    ご承知の通り、アバターは異惑星に駐留し鉱物を搾取する人類と
    その惑星に住んでいる現住民族であるナヴィ達との、端的に言う
    と侵略戦争を描いた近未来SF作品です。

    一方のハートロッカーはイラク戦争時の同国を舞台とした爆発
    物処理班をテーマにした戦争アクション作品となっています。

    共に戦争や侵略等の武力行使の悲惨さを描いた作品ですが、
    一部の評論家や著名人のレビューを読んでみると両作品への
    印象が対極にある事に驚かされてしまいます。

    それらのレビューを大まかに括ると、アバターは戦闘シーンの
    派手さから戦争を肯定しているとの印象を抱いた方が多く、
    ハートロッカーはその悲惨さから戦争を否定しているとの印象
    を受けた方を多く見かけるように感じます。

    確かにアバターでは人類が他民族である異星人の惑星を傲慢な
    までの態度と思惑で侵略し搾取する様が描かれており、それに
    対抗するナヴィ達も主人公の元海兵隊員の指揮の下、武器を持
    ち、終盤に至るまで戦闘行為を行っています。

    共に戦争を行っていますが、両者には決定的な違いがあるのです。

    【両作品の決定的な違いとは?】
    両作品が公開された2009年はイラク戦争が泥沼化した時期であり、
    2003年より政権の座にあったブッシュ大統領の任期切れを迎え、
    対イラク政策の失態が糾弾されていた時期にあたります。

    アバターではナヴィ達が何も欲しがらず、侵略者である人類が
    望む資源を与えようとしないので交渉ができず、結果、人類が
    略奪戦争を開始する、という流れになっています。

    アバターでの資源に溢れる惑星=ハートロッカーの舞台である
    世界第三位の石油産出国であるイラク・・・
    何だか重なって見えてきませんか?

    二作品の両民族は満ち足りている為、人類(米国)との交渉を
    拒絶している姿勢は同じであり、本作の米国側の思考に立って
    みると、武力で言う事を聞かせようとする行為は必然なのかも
    しれません。

    ですがアバターでは少数ながらナヴィ族を理解し、恋までして
    適応しようとする米国民の姿が描かれています。

    それこそが真の異文化交流であり、相手を理解し、分かり合い
    たいという真摯な態度でその果てには相互理解があり、どんな
    方であっても、両者がお互いを殲滅するなどといった悲惨な
    未来を描く事はできないと思います。

    一方のハートロッカーでは、サイコロの出目のように、それ
    まで生き残れたのはただの偶然であり、いつ不幸が訪れて
    死んでしまうかわからない、そうした過酷な爆発物処理業務
    にあたる隊員達に焦点を当てており、その悲惨な状況だけを
    見れば、戦争否定と言えなくもありません。

    一見、両作品共に戦争の悲惨さ、そして命の尊さをテーマに
    しているように見えますが・・・

    アバターは全編通して正しく戦争を否定していますが、一方
    のハートロッカーは主人公である隊員個人に焦点を当てると、
    反戦だったテーマが逆転してしまうのです。

    未視聴の方向けに・・・一応ここで予告編を!!
    【Youtube ”The Hurt Locker予告編”】
    https://www.youtube.com/watch?v=2GxSDZc8etg

    【苦痛に溢れた監獄であるイラク戦争】
    ハートロッカーでの隊員たちは作品中、あらゆる場面で
    ”他国の平和を守る為に、命を犠牲にして貢献する英雄”
    として扱われています。

    実際、国連ビルでの爆弾処理に成功した軍曹は上官から
    ”君は偉大で勇敢な兵士だ”と、大勢の前で称賛されて
    いましたよね?

    そういう見返りがあるから隊員達は任期後も”こんなクソ
    みたいなところ”に戻って来てしまうのです。

    本作品には冒頭に”戦争は麻薬である(War is a drug)”との
    記述があります。

    ハートロッカーを視聴すると戦争とは麻薬であり、悲惨な
    状況での爆弾処理という危険な任務に対し、隊員達からは
    ”命令だからやってやってるんだ”的な怠惰的なメッセージ
    しか感じる事はできません。

    考えてみればこんな過酷な業務に薄給で挑み続ける彼らは、
    正しく”英雄”として扱われるべきですが、元々の混乱と
    無秩序を生みだしたのは、イラクには大量破壊兵器があり、
    全世界に使用しようとしている、との虚偽の宣伝を大々的
    に行い、一方的に戦争を始めた彼ら米国政府ではなかった
    でしょうか?

    ブッシュ大統領や米国議会、政府の勝手な思惑から生じた
    他国の混乱の尻拭いを、推進した米政府閣僚達では無く、
    兵士とは言え米国一般国民がさせられる。

    日本人の一般的な考えからすると、何の責任も無い彼らが
    あのような見返りもなく薄給で危険な業務にあたっている
    事が容易には理解できません。

    ではなぜ彼らは自ら危険な戦地へと行くのでしょうか?

    【英雄という名誉を利用した米国政府】
    米国は建国からの歴史が浅い国であり、一般的なお金への執着
    の他に、ステイタスや地位といった名誉に執着する傾向が国民
    に多々見られる国です。

    大富豪ならばお金を使って名誉を買う事もできますが、一般庶民
    が名誉を金で買うことなど到底無理な話です。

    ですが流石はアメリカンドリームの国!!

    庶民である彼らにも名誉を簡単に手に入れられる機会があり、
    それが戦地に赴いて人を殺す事で得られるのです。

    戦地に行けば大富豪であれどもなかなか手に入らない名誉を、
    学の無い彼らでも労せずして手に入れる事ができ、周囲が羨む
    ”英雄”として煽て上げ、祭り上げて貰えます。

    また年金の受給資格も与えられるので、庶民であればあるほど
    自ら進んで戦地に赴く人々がいる事が理解できるでしょう。

    そういう視点からハートロッカーを見ると真の狙いとは、

    ・英雄が従事している
        ↓
    ・英雄は正しい存在である
        ↓
    ・英雄達が従事している戦争は正当である、

    との歪な主張に摩り替えたい思惑が段々と見えて来るのです。

    【戦争礼賛を推進する米国政府の思惑とは?】
    前文で米政府の思惑があると書きましたが、それが明確に
    見えるのが爆発物を処理するシーンでの野次馬達の存在です。

    本作品は冒頭から爆発物処理の場面から始まります。

    隊員達が遠隔操作ロボットを使用して爆破を試みる。
    ふとカメラが切り替わると、そこには沿道に湧き出た沢山の
    無表情な野次馬達・・・

    そんな野次馬達に隊員達は銃口を向け威嚇しながら、スタック
    したロボットからC4爆弾を取り出して発見した爆弾の周囲に
    配置する。

    隊員が戻ろうとした時、野次馬の中に携帯電話を持った人間を
    発見したが間に合わずに爆弾は爆発し、隊員一人が犠牲となる。

    また国連ビルがテロの標的になった際、不審停車車両に近寄ろ
    うとした隊員の目の前で野次馬の一人が車両を狙撃、車両は
    炎上する。

    幸いトランクにあった爆弾は爆発しなかったが、冷静な風を
    装いながらも自棄になった軍曹は”どうせ死ぬなら、快適な
    格好で死にたい”と、防爆スーツを脱いでしまう。

    劇中、幾度となく野次馬の中に不審者を発見した彼らは、
    事前に正規の行動である確認、逮捕、拘束する事すら無く、
    ”撃ち殺せ”と何度も叫んでいます。

    彼らはイラクの平和を取り戻す為に派遣されているのに、
    彼らを殺そうとするテロリストが野次馬の中にいる。

    これほどの皮肉はありません。

    実際、テロリストなのか、違うなど、野次馬をじっくりと
    観察しても判断できるものではありません。

    平和時なら何の確認も無く打ち殺す事はただの殺人であり、
    決して許される事ではありません。

    ですが彼らは常に正しい”英雄”です。

    英雄の命を狙うテロリストである可能性がある以上、
    その脅威を不当な行為で排除しても、事は正当化される。

    その事からイラク戦争から続く混乱の中、何人もの無実の
    イラク人が犠牲になろうが、それは全て正当な行為なのだと、
    誤った主張を視聴者にアピールしているのです。

    それがビグロー監督の主張であり、米政府の思惑でもあるの
    です。

    【野次馬に込められたビグロー監督の思惑とは?】
    そんな敵である他民族にいくら優しくしても、最後は劇中の
    軍医のように裏切られて爆弾で吹き飛ばされて死んでしまう。

    これら幾度となく繰り返される殺伐としたシーンから監督が
    主張する敵となるモノ達・・・

    不当なのは英雄の米兵士達を取り巻く野次馬であるイラク人で
    あり、イラク人は”英雄”の隙を見て殺そうとする卑劣な敵で
    殺されても仕方のない存在なのだ、との主張です。

    イラクの平和を維持する米兵が、自分や仲間を守る為に無実の
    イラク人を威圧し、時には殺そうとする。

    それは問題の解決にならないばかりか、どちらかが相手を殲滅
    するまで憎しみの連鎖は消える事はないでしょう。

    話は戻りますが、その野次馬には隠されたもう一つの意味が
    あります。

    それは映画を見に来ている視聴者達、いや、戦争を否定する
    私達への痛烈な批判のメッセージが込められているのです。

    それが証明できる場面があります。

    夜間にタンクローリーが爆破された。
    爆発物処理班が出動し周囲を調査した結果、遠隔操作で爆破
    できる最適の場所を見つけ出した。

    軍曹はカメラレンズに向かってライトを何度も照らしながら
    駆け寄ってくる隊員達に向かって言います。

    ”利口な悪党は暗闇に隠れている。ここだ。最高の観戦場所。
    (再度、レンズに向かってライトで照らす)爆発領域の外で
    ゆっくりと我々の騒動を眺めていた。(隊員たちの三つのラ
    イトがレンズを照射する)・・・奴らは今、俺たちを見て
    笑ってやがる。それを許せるか。”

    カメラレンズの向こうにいるのは誰でしょうか?
    イラク兵?テロリスト?

    いやいや、この映画を見ている視聴者であり、我々が利口な
    悪党であり、原文に近い言い方では”卑怯者だ”と非難して
    いるのです。

    この事からビグロー監督は、家庭も子供もいる立派な米国民
    が、自らの命の危険を冒してまで他国の平和維持に貢献して
    いるのに、安全な映画館で戦争を批判しながら見ている我々
    が許せないと言っているのです。

    このビグロー監督の狙いを知った今でも皆さんは、ハート
    ロッカーを”反戦作品”だと主張できるのでしょうか?

    【最後に・・・】
    武力行使以外にいくらでも他に道はあったはずなのに、
    一部の国民が戦争で命のやり取りをしているからと言って、
    米国民、いや映画を見ている全世界国民を卑怯者呼ばわりし、
    無意味な戦争、無差別殺人への理解と参加を強要する。

    イラク戦争は米国が無理矢理始めた戦争であり、国連が
    全面介入し、平和維持に努めたならばもっと違う状況に
    なっていたはずです。

    戦争という麻薬に溺れ、思考を停止した兵士達を”英雄”
    と称賛する事で”英雄達が従事している戦争は正当である”
    とのプロパガンダに問題を摩り替えて”戦争礼賛”へと
    意図的に視聴者を誘導する。

    これがハートロッカーが作成された真の目的であり、背後
    には自ら始めた戦争の過ちを認めたくない米国政府の思惑が
    透けて見えます。

    そんな思惑があるからこそ、認められることが無い爆発物
    処理班への密着取材を許され、戦争アクションながらも
    15億円という低予算で作品が完成し、アカデミー賞という
    権威ある賞が貰えたのです。

    そういえば以前にも”米国政府の思惑”による不自然な賞を
    得た作品がありました。

    偏見と欺瞞に満ちた『The Cove』です。
    あの作品が受賞出来た背景は日本バッシングでしたが・・・

    本作にはイラク戦争は正当だ、との世界世論誘導から得られる
    イラクに存在する世界第三位の石油利権全てを手に入れたい、
    そんな米国政府の汚い思惑しか見えてきません。

    このイラク戦争の影響によりISILが暗躍し、つい先日には
    二人の日本人が犠牲となり、世界中でテロの脅威に晒される
    事態となっています。

    この混乱を招いた責任は一体、誰が取るのでしょうか?

    米国?イラク?国連?

    いえいえ、我々、世界中の国民が”テロの脅威に晒される”
    という代償で支払うのです。

    ビグロー監督は他国の利権を欲し、手に入れられなければ
    戦争で略奪しようとする米国政府の良き代弁者であり、
    彼女の思想は平和を望む世界国民にとって非常に危険で
    あると断じざるを得ません。

    子供の頃は自由の象徴であり、弱者の味方、平和の守護神で
    あった米国はその姿を時と共に変貌を遂げ、歪な形に変わり
    つつあります。

    この世界は一つの国が統治するには大きすぎる。
    やはり世界政府しか、平和への道は無いのでしょうか?

    なぁ~んちゃってっ??
    あはは・・・また暴走して超面倒臭い内容にしちゃったっ(笑)

    彼女には相当呆れられちゃったけど・・・削除までには至らず、
    結果、いつもの”面倒臭い人っ”で、終了っ(笑)

    ホントに勝手なレビューしてごめんなさいっ!!

    あの大好きだった米国に戻ってほしい。
    そう願ってやまない・・・むうでした!!

  • 速攻買っておいてずっと観てなかった。何となく反戦映画っぽいと思ってて後回しにしてた。これは失敗
    淡々とBomb squadの任務を描いている良作。
    イラク戦争の一面を認識させてくれる。今までニュースで聞いて知ってるはずにもかかわらず意識してなかった。
    カメラアングルか音のせいか臨場感もあっていい。音響設備の良い映画館でじっくり観たい

  • 見終わったあとに、映画の出だしに出てきた「戦争は麻薬である」という言葉がよみがえります。

  • 重い・・。この酷い状況が今も世界にあるのは事実。ちょうどオリンピックの時に観たのでとても複雑。スポーツで競って歓喜の涙、悔し涙を流している場所もあれば、学校に行くことさえできずずっと戦闘の中での生活しか知らない子供たちが居る場所、そしてその地域で治安を守るべく死の危険と隣り合わせに活動する米兵たち。どうして同じ地球上なのに・・、という思いが尽きない。この映画は私たちに中東の現実を知らせてくれた。一人では何もできないし、日本の中にもその他に多くの問題がたくさんある。せめて私にできることは無関心にならず自分のできることから一歩ずつ前に進むことだと思った。

  • 最後の直前までは、何か意味があるのだろうと思っていたが、結局いかれた人だった。
    面白い、良い映画だとは思うが・・・んーという感じ。

  • 爆弾処理や遠距離射撃戦などの緊張感が、映像と音響で鮮烈に表現されている。また、市民を保護したくともテロリストと見分けがつかない難しさが伝わってくる。そういった表面的な部分が高いテンションでリアリティたっぷりに描かれているためうっかりしがちだが、内面描写も巧みだと思う。前半では爆弾解体のスキルに揺るぎない自信を持つ「戦争ジャンキー」として描かれていたジェームズが、徐々に自らの無力に気付かされていく。エンディングで戦地に立つジェームズは、単純に爆弾処理の快楽を求めるような状態ではなく、戦地で求められるスキルを持つ身としての責務を全うしようとする心理になっていると思う。困難で先の見えない戦争に突入してしまったことへの批判も、この映画の下敷きになっているのかも。

  • 単調すぎて途中で寝てしまいました^^;
    見直しましたが、やっぱり単調でした。

  • 爆発物処理に人生を賭けちゃってる主人公を、どこまで受け入れられるかで評価が別れるんだろうなぁ。なんとも感情移入しにくいキャラクターで、私にはちょっとという感じでした。

  • デジタルWOWOW。
    ブッシュ政権下でこういう作品を作る意義は置いといて、映画として演出が巧いとは思えないのはボクだけでしょうか。
    見終わってドスーンと心に残るインパクトがそれほど感じない演出に思えてしまった。

  • 兵士に焦点を当てた映画は観たことがあるが、「爆発処理班」に焦点を当てて描かれた映画は初めて。

    重いテーマだったけど、気がついたら引き込まれていた。

    War is drug.

    神経が擦り切れそうな、必ず助かるなんていう保証もない毎日を過ごして、やっと日常(平和)に戻ることができても、やっぱり戦場に戻ってしまう。
    そんな主人公を端的に表している言葉だと思う。

    目の前で知り合いが死んで行く。助けたいけどあと一歩で助けられず、「すまない」と告げて逃げなきゃならない。そんなことが日常になっていて、命は助かっても心が一緒に死んで行くのかもしれないと思った。だからお酒やドラッグがなければやっていけない。
    「平和を守る」という正義感だけでは、立っていられないという現実を感じさせられる映画だった。

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