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- / ISBN・EAN: 4907953029774
感想・レビュー・書評
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残酷で哀しくて切ない話です。
レンタルビデオ屋ではB級あつかいされてましたが、決してB級ではないです。
父親の愛が溢れていて、残酷なのに美しいストーリーでした。
灰色に統一された世界感も引き込まれました。
これはもっと評価されるべき作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なにをつたえたかったのか
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「Last of Us」実写版…って感じです。
人間とは各も生きると云う事を選択せねばならぬのだろうか?
危険を避け、食料を探し、安心して眠る事も出来ない状況でも、一縷の望みに全てを託し進み続けることって本当に素晴らしいのだろうか?その行為の価値とは一体なんだ?
息子が本当に掛け替えの無い存在である事は私も知っているが、私は彼の父親程に生に執着し、死を選択させないで生きて行く強力な意思を持ち合わせてはいないだろう…彼の様に強くなれる気がしない…
ヴィゴの演技は本当に素晴らしかったし息子もいい顔してました。
最悪の環境でもがき苦しむ内容は手放しでは賞賛出来ないけれど、どんな時にも愛があるんだと強いメッセージが込められているのだと思う。この我欲に満ちた世界でも生きる希望があるってことを伝えるいい作品だった。 -
自然も文明も科学もへったくれもない状態になった世界で親子二人が南へ進み続ける。
あまり大きな波のある話ではないので苦手な人は苦手かも、ただ子供たちも今後苦しい生き方をしていかなければならない。と考えるとこの映画に救いはほとんどないのかもしれないと思った。 -
なぜだか分からないが文明が崩壊し、動物達が死滅した世界。父と子は僅かな希望を信じ南へと旅を続ける。
全ての風景が灰色で希望が全く見えない世界。さらに一部の人達は人食いとなり自分達を襲ってくる。スプラッター描写はないものの灰色の世界に残る血痕だけで怖い。
そんな中で親子は人間性を失わず希望を持って生きようとする。だが、子どもを守る為に親は非情になろうとし、それを子どもに責められる。その親子の対話の重みが胸に残る。
これは起承転結を楽しむ様な映画ではない。ただただその世界を味わう映画である。
どんなに絶望の中にあっても希望という火をつなぐことはできる。重い映画だが、少しだけ希望を感じさせるラストがいい。 -
ヴィゴ・モーテンセンの苦渋に満ちた表情にとにかく惹きつけられた一作。
妻を失った悲しみ、その悪夢に悩まされつつも、絶望しそうな自分を引っ張って、深い灰色の靄に包まれた世界を旅する父親と、過去についてはっきりと覚えていない幼い息子。
絶望という感情に負けて、妻が死へと漂い出て行ってしまったのに対して、父親は必死にその感情と戦う。
それはすべて息子のため。息子を守ることが、父親のすべてだった。
ストーリーのシナリオに感動するというよりも、ある一つの異常なセットの中で、自分の感情と戦うヴィゴの演技に胸を打たれる。
守るべき存在がいることで、人は自分の存在を肯定し、それを否定する事柄と戦い、歯を食いしばってでも、立っていることができるのだ。
だからヴィゴが逝ってしまうとき、思わず、もういいんだよ、と、胸の中で幾度も繰り返していた。ありがとう、と。 -
終末後の灰色の世界を放浪する親子
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最後ちょっとほっとした。
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話はありがちだけど、怖さで ★★★★
ケンシロウのいない北斗の拳。
楳図かずおとか好きな人に。