水曜日のエミリア [DVD]

監督 : ドン・ルース 
出演 : ナタリー・ポートマン  リサ・クドロー  スコット・コーエン  チャーリー・ターハン 
  • Happinet(SB)(D)
3.37
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  • (21)
  • (3)
本棚登録 : 398
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953046474

感想・レビュー・書評

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  • メタルヘッドといいブラックスワンといい、最近のナタリーポートマン出演映画は感情描写がこまやかでとても素敵。
    この作品も、小規模ながら観終わったあとの余韻は長く続く。

    周囲にいてくれる人を憎んでいるわけでも愛していないわけでもないんだけれど、大事に思うからこそ期待するものが大きく、自分の感情と連動しない相手の言動・行動に対してすごく敏感に反応してしまう。
    世界で一番辛いのは自分だと思ってるから、他人の思いに気付かない。せっかくの努力も、どこかかみ合わずに空回りしてしまう−あくまでも「どうやったら自分が楽になるか」が先にくるから(自覚も悪気もなくとも)。
    確かに哀さの深さは当人にしか分からないから、そう思う権利は誰にでもあるのだろうけど、そう思い続けている限り、自分の周りも傷だらけにしてしまうという話。だと思った。

    エミリアの行動・言動について、観る人はかなり痛々しく感じることだろうと思うけど、この痛々しい姿だけが「エミリア」なんじゃないって感じられる深みがある。
    出来事が人を作るし、人が出来事を作る。そのどちらも理解したうえで、自分も他人の出来事作りに加担してるっていう責任感を持つことって、頭では分かっててもできていないことの方が多い気がする。
    それができるのが大人、なのかもしれない。想像力ともちょっと違う、責任感。

    最後の方の流れができすぎてるという見方もできるだろうけど、個人的には「再生への努力」がテーマだったと思うので、これでいいかと。(エミリアがどんな態度であったとしても、彼女が経験した喪失の痛みを考えると、周りの優しさと寛容さを期待したかったし)
    私の居場所はここじゃない、という思慮も判断も大事だけれど、主人公の父が言うように、何かしらの絆がある場所なんだったら、その場所に居続けるため闘う努力をすることって、もっとかけがえない行為なのかもしれない。周囲がチャンスをくれるなら、与えられたチャンスを大事にすることも。

    不倫は嫌いだし、劇中主人公に対し「そんな無責任な・・・」と何度も心の中で突っ込んだけど、その辺の反感を勘定に入れた上で、良い映画だっと思います。
    旦那さんが懐の深い人でよかったね、エミリア。

  • 不倫相手と結婚し継子とうまくいかない的なナタリー・ポートマン。まあ終始ヒステリックで女はやだなあという印象のみ残った。

  • ニューヨーク働く新人弁護士のエミリア・グリーンリーフ(ナタリー・ポートマン)は、同じ事務所のジャック(スコット・コーエン)に恋をする。妻子がいるとわかっていても、ジャックとの関係は続き、やがて彼の子を妊娠、出産。幸せを手にしたはずのエミリアだったが最愛の子が突然死してしまうというストーリー。
    とても人間らしいトラブルと本人の咀嚼すべき問題というものが色んな形で登場人物の多くにやってくる。
    主人公目線で子を亡くしてかわいそうだという共感を抱くのが普通であるのだと思いますが、不思議とそうならない。そのショックで周りにきつく当たったり、周りの人間もそれなりに優しかったり同情してくれたり、一方向からだけの視点で描かれた作品でないだけに問題提起とその問題の解決を主題として描いた作品なのかもしれない。
    ほんとに複雑なテーマを取り扱っているので観ていて色んな感情が起こります。

  • 時間があれば

  • ネタバレを避けたいのは分かるけど、この映画への宣伝やとりまく説明に疑問。

    ヒステリックな女性が過ごす日常とコミカルな話、なんかじゃない。
    とてもハードだけどごく普遍的な、人間が生きていく上で起きてしまう困難の話

  • 自分の望む通りにならないどうしようもないこと、許せないこと、納得いかないこと、現実にはたくさんあって、
    それに対して何ができるかっていったら、どうすることもできない。受け止めるしかない。
    結果がついてくるかなんて分からないけど、どうにかしたいならどうにかなるように努力をするしかない。
    略奪したりされたり悪気なく傷つけたり傷ついたり理想通りに全部キレイにはいかないのね。
    現実は厳しいなー、と思う。
    物語もそれぞれの人物像もリアル。
    みんな悪者だしみんな悪くない。

    自分は不幸だ!と思ってしまったら、本当に不幸になってしまうのかもなー。


    エミリアは冷たい人に見えるけど、サラッとした性格なのと現実を直視できる強さがあるだけで、愛情を注げる人だし他人を思いやれないわけでもないと思う。
    でも愛情を信じないあの感じ、愛情っぽいものが現れるとすぐに突っぱねてしまうのは、育った環境のせいなのかなあ。もどかしい。

    とにもかくにもウィルが本当にいとおしかった。
    ウィルのおかげで世界が明るくなった。
    とってもかっこよくてかわいい頭のいい優しい子。アイラブユーウィル!と抱きしめたい。
    あとナタリーポートマンの演技とても素敵。ファンになるかも。

    (原題Love and other impossible pursuits)

  • 感動した

  • かなり辛い映画だったけど、最後はちょっと救われた。子役がかわいい。

  • 深夜映画を何の気なしに録画して3か月ぐらい放っておいてHDD容量減らしに観てみたら、物凄いシビアな内容だった。何というか、USはExtreme。しかしあの国で起こっていることが20年ごにはこの国でも当たり前のことになる。。

  • 辛いことは一人で背負うのは辛すぎる。
    エミリアは良い人たちに囲まれていて良かった。

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