- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4935228113583
感想・レビュー・書評
-
異色な新海作品。ファンタジック。千と千尋の神隠しを想起させた。
入野自由がシュンとシンの兄弟を演じている(美味しいです)。
アスナにまつわる秘密も興味深い。想像はつくけど。
良いところで、落とし所ではあるのだろうけど、終わってしまったのが、寂しい(ディスっている訳ではない)。
はぐれ者になってしまったシンはアガルタでどう生きるのだろう。先生はアガルタに残ったようだし。
補完が欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015.12.17
カタカナの言葉が多くてなんだか難しかった…と同時になんだか恥ずかしくなった。
もっと若い時に見れば違ったかも。
先生の気持ちにどうも共感を持てない。
ただ声はすごく良かった。 -
え、ジブリじゃないの?というくらいジブリっぽかった。黄泉の国へ死者を連れ戻しに行く話は、幼少の頃に見たオルフェだかメモリー草だかの話以来惹かれている。ピグマリオンも好きだ。今回アガルタの生死の門は、女の子には到底降りられそうにない断崖絶壁に阻まれていたり、魂を入れる肉体を要求されたり代償に片目を取られたり大変リアルだった。死者が生き返るのが綺麗事である筈がない。百目のような神も怖かった。
-
シンプルなことを伝えるための2時間。死んだらどうなるんだろうとか、生きることに意味がないんじゃないかって疑問を持った子どもと一緒に観たいです。
-
新海誠さんの作品は好きだ。
でも、この作品は、のめり込むほどには観れなかった。
というのは完全に個人的な感情のせいだ。
他の方のレビューを見るとジブリっぽいとあるけれど、確かにそうだ。
でも僕は似ていようがオマージュだろうがなんでもいい。新海誠さんの作品が好きだ。
そして今回、のめり込むほどに観れなかったのは森崎の気持ちがまったくわからなかったからだ。
あなたなしで生きていけないという、その気持ちが僕にはまったくわからなかった。
死者を生き返らせたいなんて気持ちがまったくわからなかった。
何故わからないのか?
それはきっと、僕が本当に人を愛したことがないからなのか?
それは自分ではわからないけれど、一応あるつもりでいる。
まぁそれは置いておいて、たぶん考え方一つかもしれない。
例えば愛する人が死んでしまったとしても、僕が生きている限り、僕の中で生き続ける。僕が死ぬまで生き続ける。
そして何より、僕自身を愛してくれる人がいるとして、僕が死んでしまったとして、いつまでも僕のことを考えて哀しい日々を過ごして欲しくないし、可能であるならば新しい恋をして欲しいし、愉しく生きて欲しい。
僕のことは忘れないで欲しいとは思うけど、思い出さなくていい。
とにかく死ぬまで生きて、活きて欲しい。
僕はそう思う。 -
新海監督の、他の作品が気に入ったので選んでみた。が、最初から最後まで、ジブリ作品との酷似している気がして、入り込めなかった。壮大なスケールのお話と、綺麗な描写にすると、日本のアニメはどうしてもジブリの影響を受けてしまうのかなとしみじみせざるを得なかった。
-
幼い頃に父を亡くした明日菜は、母と二人で暮らしている。仕事で家を空けがちな母に代わって家事をしながら、近くの山に自分で作った秘密基地で、父の形見である石を使った鉱石ラジオを聞いたり、猫のような動物のミミと遊んで日々を過ごしていた。ある日、秘密基地へ向かう途中、見たこともない怪獣に襲われたところを「アガルタ」から来たという少年・シュンに助けられる。翌日、秘密基地で再会し仲良くなった二人はまた会う約束をするが、後日シュンが遺体で発見される。
シュンの死に実感が湧かない明日菜は、新任教師の森崎の授業で聞いた「死後の世界」に強い興味を抱く。世界各地には地下世界の伝承が残り、シュンが故郷であると語ったアガルタもその一つで、そこには莫大な富や死者の復活すら可能にする技術があるという。
その日の帰り道、明日菜は秘密基地でシュンに瓜二つの少年・シンと出会う。彼は兄が持ち出したアガルタへの道の鍵となる石「クラヴィス(clavis)」を回収しに来ていた。するとそこに武装した兵隊と森崎が現れる。森崎はアガルタの秘密を狙う組織「アルカンジェリ」の一員だった。しかし、アガルタへの入り口を見つけた森崎は組織を裏切る。彼の目的はアガルタで亡妻・リサを蘇らせることであった。シュンが遺したクラヴィスを回収したシンはアガルタへと去り、残された明日菜も森崎についていくことを決め、ミミを加えた二人と一匹は、広大な地下世界を旅することとなる。
アガルタには、地下とは思えぬ大自然と、神々が乗る船「シャクナ・ヴィマーナ」が空に浮かぶ幻想的な風景が広がっていた。しかし見つかる集落は廃墟ばかりで人影はない。アガルタは幾度となく侵攻してきた地上人の手によって荒廃し、衰退の一途を辿っていた。
数日後、明日菜は闇に棲む「夷族(イゾク)」によって攫われる。地上人との交わりを嫌う彼らは明日菜と、地上人との混血である少女・マナを殺そうとしていたが、そこへシンが現れ二人を助け出す。シンは明日菜の父の形見「クラヴィスの欠片」を奪う使命を帯びていた。しかし逃げる途中、夷族によってシンが深手を負ってしまう。
森崎と合流した明日菜らはアモロートの村に辿り着き、マナの祖父の計らいで一晩だけ休ませてもらう。世界の果て「フィニス・テラ」、その崖下にある「生死の門」まで行けば死者を甦らせることができると話したうえで、老人は死者の復活を過ちだと諭そうとするが、森崎は生きることに消極的になっているアガルタの現状を批判する。
二人はマナやミミに別れを告げ、フィニス・テラへと旅立つが、程なくして村から追っ手が走り出る。彼らは夷族と同じく、アガルタ衰退の原因となった地上人を忌み嫌い、殺害しようとしていた。これまでの二人を見てきたシンは、アガルタは命の儚さを知りすぎているが故に滅ぼうとしているのではないかと老人に問い、追放を覚悟で明日菜達を助けに向かう。
フィニス・テラに辿り着いた森崎は一人崖を降りていくが、明日菜は断崖絶壁を前にして引き返してしまう。これまでの出来事を反芻するうちに、アガルタに来たのは自分の寂しさを埋めるためだと気づく明日菜。夜の闇の中、夷族に追い詰められた彼女のもとにシンが再び駆けつける。森崎の後を追うことを決めた明日菜とシンは、フィニス・テラの下にある死地へ向かうケツァルトルの力を借りて崖の下へと到達した。
先んじて生死の門にたどり着いた森崎は、クラヴィスの欠片を使い、シャクナ・ヴィマーナ=死を司るケツァルトルにリサの復活を請う。だが願いと引き換えにリサの依代となる生贄を求められ、森崎は後を追ってきた明日菜を選んでしまう。明日菜を救うためにシンはクラヴィスを破壊する。リサは消え、シャクナ・ヴィマーナも去っていった。夢の中でシュンと別れを告げて目覚めた明日菜は、殺してくれと嘆く森崎を抱きしめた。その後、森崎はシンと共にアガルタに残ることを選び、明日菜は二人に別れを告げ、地上へと帰っていった。 -
どういうお話でどういう設定でどういうバックグラウンドがあるのかもよく分からないまま、(半強制的に)物語に引き込まれていくそんな映画。映像は相変わらず美しい。
もう少し人物の掘り下げが欲しかった。後半になるにつれ、段々と良くなってくるが…