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- / ISBN・EAN: 4571237660337
感想・レビュー・書評
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CRIMSON SHROUD(クリムゾン シュラウド)をDL購入
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※この『Guild01』には4本のゲームが収録されているが、現時点で私がクリア済みなのは『解放少女』と『クリムゾンシュラウド』のみで、レビューは『クリムゾンシュラウド』に限定して行う。
(後日増えるかもしれない)
物語☆☆☆☆
松野ゲーの良さが遺憾なく発揮されている部分である。
緻密な世界観構築と、その中で生きるキャラクターデザインや、
ゲームとしてのシナリオの切り取り方など、まったく秀逸。
終盤のネタばらしが駆け足気味なのと、
バッドエンドに対してグッドエンドがあっさりしすぎている感はあるが、
それでもこのゲームの魅力の1つとして数えるに十分な出来栄えといえる。
映像☆☆☆
およそこのゲームでしか見られないであろう映像表現であるという点で一定の評価ができる。
3D 表現も悪くない。
しかし演出力は不十分で、
特に戦闘シーンにおいて、スキルや魔法のエフェクトはもっと派手にしてくれてよかったし、
キャラクターを並べてカメラを揺らしているだけ、というのもなんとも寂しい。
アナログゲームを意識したつくりを目指したとのことだが、
本当にアナログゲーム然としたものならばもはやゲームソフト化する必要はないわけで、
ビデオゲームならではの見せ方というものを工夫して欲しかった。
音楽☆☆☆☆
音楽担当はベイシスケイプ。これも松野ゲーの良さの1つと言えるだろう。
FFT や FF12 を彷彿とさせる美しい旋律と音色遣いは健在で、
特に今作は視覚的な動きが少ない分、
音がプレイヤーに動きを "見せる" という役割を負っているところがあり、
その存在感はかなり大きい。
操作☆☆
ハッキリ言って良くない。特に戦闘パートに関する不満は多い。
アニメーション間の硬直時間がいやに長く、
プレイヤーを待たせるタイミングが多いため、かなりテンポが悪い。
戦闘後に入手できるアイテムは、戦闘にかけるターンが短いほど多くなるようになっており、
補助スキルの多くがダイスロールによる完全な運任せであることもあって、
攻撃スキルで強引にゴリ押しする以外の戦法を選択するメリットがない。
装備品やスキル、魔法の種類自体は豊富で、
一見するとプレイヤーが好き勝手にカスタマイズできる楽しみがありそうだが、完全に罠である。
非常にもったいない。
マップを移動するたびに MP が減るという仕様も、
それによって戦略的な駆け引きが発生するということもなく、単に不便なだけ。
以上のようないたずらにプレイヤーを疲弊させる要素が多く、
これらを「松野ゲーならではのクセの強さ」などという言葉でごまかすのはさすがに苦しい。単純に「出来が悪い」と表現されるべき。
最近のゲームによくある「語ってるコンセプトは素晴らしいけど実装が伴っていない」というパターンである。残念至極。
その一方で、レベルと経験値の概念を完全に廃し、装備品の合成や取捨選択による育成(?)や、
異なる属性の魔法・スキルを使うことでボーナスが発生するコンボシステムは、
大成功といかないまでもそれなりに楽しめる要素ではあったので、☆1つではなく2つにしておく。 -
気になってたの、とりあえず購入してみた。