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- / ISBN・EAN: 4988013125261
作品紹介・あらすじ
「行け!稲中卓球部」の古谷実が、ギャグ路線を完全に封印した超問題コミック「ヒミズ」の映画化!
感想・レビュー・書評
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住田佑一(染谷将太)、15歳。彼の願いは“普通”の大人になること。
大きな夢を持たず、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと考える住田は、実家の貸ボート屋に集う、震災で家を失くした大人たちと平凡な日常を送っていた。
茶沢景子(二階堂ふみ)、15歳。夢は、愛する人と守り守られ生きること。
他のクラスメートとは違い、大人びた雰囲気を持つ住田に恋い焦がれる彼女は、彼に猛アタックをかける。
疎ましがられながらも、住田との距離を縮めていけることに日々喜びを感じる茶沢。
しかし、そんな2人の日常は、ある日を境に思いもよらない方向に転がり始めていく。
借金を作り、蒸発していた住田の父(光石研)が戻ってきたのだ。
金の無心をしながら、住田を激しく殴りつける父親。
さらに、母親(渡辺真起子)もほどなく中年男と駆け落ち。住田は中学3年生にして天涯孤独の身となる。
そんな住田を必死で励ます茶沢。そして、彼女の気持ちが徐々に住田の心を解きほぐしつつあるとき、“事件”は起こった……。
“普通”の人生を全うすることを諦めた住田は、その日からの人生を“オマケ人生”と名付け、その目的を世の中の害悪となる“悪党”を見つけ出し、自らの手で殺すことと定める。
夢と希望を諦め、深い暗闇を歩き出した少年と、ただ愛だけを信じ続ける少女。
2人は、巨大な絶望を乗り越え、再び希望という名の光を見つけることができるのだろうか……。
古谷実の同名漫画を映画化。
染谷将太がろくでもない両親や偽善的な社会に絶望して立派な大人になることだけを考えている主人公・住田を熱演。
住田を崇拝し片思いして応援するが、自分を殺すための死刑台を作っている両親を憎んでいる茶沢を二階堂ふみが熱演。
窪塚洋介演じる一獲千金を狙うスリ、村上淳やでんでん演じるヤクザの取り立て屋など個性的なキャラクターのサブストーリーが絡んで、暴力と絶望に満ちた世界で生き抜こうとするむき出しの生命力を感じる暴力的なまでに過激な問題作です。 詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
衝撃的だった。心が揺さぶられた。
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主演の二人若かりし頃の凄さを味わいたくて観ました。しかしやっぱり結局窪塚くんがかっこええのだなあ…。
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すごい
えぐい -
古谷実の同名マンガの映画化。園監督としては初の原作つき映画だ。
原作はダークな青春マンガの傑作だったが、この映画版もじつに青春映画らしい青春映画に仕上がっている。
園監督には珍しく、エロ要素はほとんどなし(神楽坂恵演ずる、妙に色っぽいホームレスの下着姿がある程度)。意外なほど正攻法の青春映画になっている。
私は原作も好きだが、本作の原作改変はとてもうまくいっていると思う。ラストに希望をもたせた(原作では主人公は最後に死を選ぶ)のも納得できるし、ちまたで賛否両論を呼んだ、東日本大震災の被災地をあえてロケ地に選んだことについても、私は「賛」だ。3・11後に現代を描く映画を撮るのに、大震災のことを抜きにはできないと考えた園子温の姿勢は、表現者としてまっとうだと思う。
全編にささくれだった暴力が満ちた映画だが、暴力と背中合わせに豊かな詩情も横溢。詩人として出発した園子温らしい、まるで詩のような青春映画である。
主演の新人俳優2人がまことに素晴らしい。その存在感で、曲者ぞろいの脇役陣に堂々と拮抗している。
とくにヒロインの二階堂ふみは、「野生化して肉感的になった宮崎あおい」という趣で、すこぶる魅力的だ。 -
青の炎
以上。 -
染谷 二階堂
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染谷くんの演技は凄い
ちゃんと助けてくれる人もいる
でも見ていてとてもしんどかった