昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー 672) [Kindle]

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  • 戦後日本がどういう歩みをして現在に至ったのか。とてもわかりやすく面白く読めた。日本人の変わり身の早さに驚く。あんなに狂信的に戦っていたのに、負けた途端に米国に媚びへつらうという。良く言えば本当は平和的な民族なのかもしれないけれど。
    戦後の食糧難の酷さや東京裁判、安保闘争や朝鮮戦争による好景気、高度経済成長まで、知っている現代と戦争はやはり繋がっていたんだな、と再認識した。
    記憶に残る文章を二つ
    「まったく戦争というものはいつの時代でも儲かるものです」
    「暴力のもとにジャーナリズムは必ずしも強くないのです」

  • 日本人なら一度は読んでおくべき、でもあんまり詳細は覚えていない。

  • 昭和20年から26年がいかに濃かったか。

    戦前・戦中の価値観がガラッと変わり、真逆の方向に国民全体が変わっていくのがすさまじい。

    マッカーサーの言われるがままに動いてしまう日本政府のだらしなさはあるが、変わり身の早さが日本人の特徴なのかもしれない。

    一つ強烈に印象に残っているのが、昭和20年8月18日にテキ屋の親分が新聞広告を出して日用品を買い集めていた、という記述。
    ここを起点に闇市が立ち上がるのだが、終戦3日後になんたる先見の明!

    全体的に面白い話だったが、物足りなさがあるとしたら裏世界の動きが見えないところ。

    政治家や官僚の動きは表面的にわかるものの、もっとドロドロしたところが知りたくなった。

    フィクサーが暗躍した時代を深掘りしてみよう。

  • 現代日本の基礎が築かれたGHQによる占領時代を中心に、昭和後期(戦後)の歴史が語られた本。

    戦後の日本を語るのに欠かせない3人、マッカーサー、吉田茂、昭和天皇を軸にして、戦後日本が歩んだ道のりについて書かれています。

    さまざまな史料や当時の世相をもとに、歴史探偵・半藤一利さんが戦後日本はいかにして構築されたのかを読み解いていきます。戦後日本を知るために必ず読むべき一冊。

  • とてもわかりやすい。戦後の時代の流れを追うことができた。

  • 自分にとっての昭和史のバイブルになった。

  • 日本の教育は昭和史から学ぶべきと感じた

  • ちきりんさんのお勧め本。日本の内閣が菅総理になって、この日本という国の過去を知るべきかなと思っていました。話し言葉風で分厚い本なのに、興味深く読むことが出来ました。自分でも気づかなかった国民性や昔からの慣習の理解、それでも時代は動き続けてる現実に、失望よりも希望を持って見届けるべき母国という意識が芽生えた。

  • うーん、政治

  • 面白かった。筆者も最後の方で書いていたけど、戦後編は復興と政治政治。ちなみに物凄く時間がかかった。プライベートシチュエーションの激変のせいかと。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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