社長の教科書 [Kindle]

著者 : 小宮一慶

• ダイヤモンド社 (2010年2月18日発売)

感想・レビュー・書評

[missing1973さんの感想 · 2021年1月24日]

経営者としてどういう心構えで経営に挑むかという内容（第５章のみ財務諸表の読み方といった若干異色な実務的な話）

経営の本質とは①企業の方向付け、②資産の最適配分、③人を動かす
これらのことについて説明するのは難しくないが、実践はすごく難しいので、訓練、トレーニングの正しい努力の積み重ねが必要
本当に良い会社は、「お客さま第一」が目的になっている

で、この本を読みながら、
・ソフトバンクがアリババに出資したことで顧客サービスは向上したのか
・楽天がイーベイツを合併して顧客にメリットはあったのか
とか考えてたけど、あまりないような気がする

[latinamaiさんの感想 · 2013年10月1日]

社長だけでなく、マネージャー、リーダーなど組織をまとめる人の心構えについて。また、まとめられる立場の人もリーダーとのコミュニケーションのために参考になる部分が多い。

「経営者の気持ち、考え方、信念といったものがきっちり確立し、それを伝えない限り、伝え続けない限り、会社はうまくいかないのです。」という一言。
過去に空回り組織に所属していたので、そのときのリーダーをあてはめるとよく理解できる。私はよいリーダーになろう。あと素直さも取り入れよう。

良かったポイントピックアップ。

・経営の本質は、企業の方向付け、資源の最適配分、人を動かす

・まず「正しい努力」が何かを、知らなければならない。あとはそれを「積み重ねる」。

・経営者に求められるのは、「経済学」と「心理学」。

・アイデア社長が会社をつぶす

・小さいリスクをとりながら、その仮説を検証し、できるだけ早く検証結果を出して、次のステップへ進む。それを実行できる経営者、実行できる会社は成長します。

・「良い仕事をしよう」という良い欲を持てば、会社はうまくいく。

・「目的」は存在意義、「目標」はその通過点。

・経営者の気持ち、考え方、信念といったものがきっちり確立し、それを伝えない限り、伝え続けない限り、会社はうまくいかないのです。

・ビジョンや理念がなければいけないと思って、焦って不確定なものを発表してしまうと、逆効果になる。

・信念は自分で作るしかない。

・1番はお客様、2番目は従業員、3番目は地域社会、4番目が株主という順序で大事にする。

・ダメな会社は、新規営業がうまい。既存顧客の売り上げの増減が会社のバロメーター。

・人に動いてほしいと思うなら、まずリーダーが率先して動く

・一人前のリーダーは、部下の話をメモに取る人。

・素直：「聞く」「良いと思ったことは、やる」「やり続ける」

・リーダーには人望・人徳が必要。

・成功する経営者の5つの条件：せっかち、人を心から褒められる、他人の事でも自分の事と同じように考えられる、優しくて厳しい、素直さ

著者プロフィール

経営コンサルタント／株式会社小宮コンサルタンツ代表

「2022年 『経営が必ずうまくいく考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」