前半(Book 1)はSF映画にありきたりの展開であまり面白くない。火星人が降ってきて、街が破壊され、人々はパニックに陥り・・・。現代の大半のSF映画の元ネタと考えれば面白くなくはない。新鮮味はないけど。
そんな前半とは打って変わって、後半(Book 2)のストーリー展開、描写、登場人物の思考は良かった。後半だけについて言えば★5つ。特にartillery manのところがいい。絶望しつつも、いつかは人間が火星人を逆転するという夢を抱いていて、でもやっていることはそんな夢からはほど遠い。人間が支配される側になるとこうなるんだろうというのがうまく描かれていた。