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感想・レビュー・書評
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最近ホーソンが個人的にマイブームなので、ベタに出世作を読んでみた。
罪や背徳を題材に語られる物語から「女性の強さ」があふれている。真実の愛を追い求めた先は孤独。それでも、幸せになるための希望と娘を守るための精神を強く持ち続ける主人公、へスター。また、産まれながらの罪のせいで周囲から非難を浴びても、我を強く持ち続ける娘、パール。
不倫をした女性は責めても男性には何の制裁も加えない社会への風刺と、登場人物の関係を徐々に明らかにしていく展開は、読者を引きつける魅力がある。
ホーソンはシンボリズム(象徴)を巧みに操る作家であり、この物語中にも、登場人物や物にテーマとなる象徴を潜ませている気がする。私の勝手な憶測だが、パールは罪、悪魔、背徳を象徴している気がする。たぶん間違ってるけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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