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感想・レビュー・書評
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仏教系の説教本を読んだことがなかったのですが、
これは思っていたよりもサバサバしていて、
書いていることはあまりにも浮世離れした精神論じゃない、
怒りをなくする方法なんてない、ただ「怒らない」と決めて、
実行するだけだ、という、めっちゃくちゃサバけた言い方です。
怒りは自分を破壊するっていう考えは、
全くその通りだけど、なかなかこの本を読むまでは思い至りませんでした。
しかし、ジクジク思い悩んだり、妬んだり、卑下したり、
本当に自分を破壊する考えに縛られていては
幸せになんかなれないし、怒りの感情を野放しにするのは
危険だなあ、ということがわかります。
愛情をよく育て、怒りをよく納める。
そんなことを説いている本です。良著。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
喜びがない状態が怒りだというシンプルな論理。よくある、感情をコントロールするところに重きを置いた自己啓発本じみたところは全くない、知により動機付けられる哲学書。
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古代ローマのセネカなども、「怒り」についての著作を残しているように、人間にとって「怒り」というのは、古来よりどうにも克服が難しいシロモノとして扱われてきている。ということは、ある意味人間というのは、「怒る人」(ホモ・イーラ)とも言えるのではなかろうか。
そんな「怒り」とどう付き合うか、どう克服するかということを、仏教的な側面からとらえたのがこの本である。書かれているようなことが実行できれば、それに越したことはない。でも、「ホモ・イーラ」にはとてつもなく難しい課題なのである。 -
「些細なことにイライラしたり、怒りに任せて人を恨んだりしている自分は損をしているんじゃないか?」
と自分自身に疑問を持った時に読んだ本でした。
やはり人間、怒ったら負け。
怒りが生きる原動力になんてなるはずもない。
怒りという感情を捨てることがいかに大切かが分かるほんでした。 -
「怒り」は、人間の不幸そのものです。
私は、人間みんなに素晴らしく幸福に生きていてほしいと思います。
たとえ1分、2分でも、30秒でも、困ったり悩んだりする必要はありません。
悔しがったり、「ああ負けた。こん畜生」と思ったりするのは不幸です。
ですから、心は常に喜びを感じながら、常に明るく、常に楽しく生活していただきたいのです。
短い人生ですから、苦しがったり、悩んだりする必要はありません。
心構えしだいで、誰もが幸福に生きられるのですから。
そのためには、我々の不幸をつくり出す「怒り」だけは、けっして心の中に入らないようにすることです。(本文より) -
衝動的な感情、怒るということが体にもたらす影響からなぜ怒るかそのタイプ別の理由、そして怒らない方法 笑うという事の意味までスリランカ仏教の長老が仏教的の視点から日常を紐解きわかりやすく面白く読めました。最近 笑うより怒ってることの方が多いなっていう人におすすめです
Freedom from anger
Ven. Alubomulle Sumanasara, a Buddhist monk schooled in the Theravada tradition.
This timely book offers practical advice on how to put aside anger and ego and embrace laughter and reason. As a friendly family physician, Venerable Sumanasara helps you see what triggers your anger, what effect it has on you, and what you can do about it. -
なんか響かない。自分の考えと違いすぎる。
ところどころ理論的ではなく、0.1を100にしているような話が信憑性を疑わせるのと、
現実的じゃないそれこそ悟った人ばかりの世界の話ばかりだからか。
「修行したらどうにかなる。ではなく怒りと上手く付き合っていく。」みたいな本が好きだけどそれを求めるならこの本を読むべきではなかったということだった。
見たもの、感じたものが嫌だという、拒絶の感情が怒りである。
怒るような相手には罰としての無視という対応がありえる。
間違っているならきちんと指摘する。ただし、不毛な議論には付き合わない。 -
赦すことが幸せ。
10分の成功を積み上げていく。