インテリジェンス人生相談 個人編 (SPA!BOOKS) [Kindle]

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  • ○引用
    相手のためならば、進んで命を投げ出せるというのが結婚の最低条件

    恋愛は経済合理性の基準では測れません。マーケットバリューとは別の、代替できない、この人と一緒にいたい、この人を幸せにしたい、この人を守りたいという価値観が、MVさんの心の底から湧いてこない限り、まともな恋愛はできません。

    人物本位で選ぶ自分の目に不安があり、「東大」「公務員」という無難なブランドで選んだのではないでしょうか。もちろん、そういう選択はそれでいいのです。しかし、そのために、自己実現の可能性や自分の目で他者の人間性を見抜く経験を失ってしまいました。これは後で結構高くつきます。

    本当の信仰を持っている人は、人に自分の信仰を押し付けたりしない

    誰もが生きていくために必要な知識はもっているのです。秋山さんも、自分が心の底から勉強したい何か具体的なテーマがでてくれば、それを勉強すればいいのだと思います。無理やり知識をつけようとして勉強しても、それは身につきません。私があれこれ、細かいことについて関心をもち、本を読んだり、勉強したのも、私が生きていく上での必要に迫られたからです。

    一緒に食事をするようになると、動物的本能から信頼関係が増します。

    実は、人間の脳は、自らにとって必要な情報は自然に定着するという本性をもっています。

    学習する目的は、知識人(インテリ)になることだと私は考える。知識人とは、博覧強記を鼻にかけるような嫌な人間を指すのではない。自分が置かれている状況を客観的に理解し、それを言葉で表すことができる人、それが私の考える知識人だ。知識人になっても、カネが多く入ってくるわけではない。会社や官庁で出世するのが知識人であるとは限らない。しかし、正しく、幅広い知識をもっていると、人生の選択で過ちをを犯すことが比較的少なくなる。

著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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