「抜く」技術 [Kindle]

著者 :
  • サンマーク出版
4.50
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 4
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 気になる語句
    *カルノーの定理
    熱源から仕事を取り出すためには、外部に一部の熱を放出しなければならない
    利益を上げようと思ったら経費を使わなくてはならない
    *「一色抜く」
    よき細工師は少し鈍き刀を使う。すぐれた浮世絵師は、よく「一色抜く」ことをしたそうです。
    *「傘かしげ」
    雨の日に道ですれ違うとき、互いに少しずつ傘を傾けることで、互いに通りやすくするマナーのことです。
    *「抜く思想」 石井樋(いしいび)の例から
    ① ものの強度はアローアンスがあったほうが高まる。丈夫なものには抜きがある。
    ② 許容範囲を超えるエネルギーには、そのエネルギーをかわす工夫をする。
    ③ 逃がしたエネルギーはそのままにせず、有効再利用するための知恵を働かせる。
    *集中力は力みや緊張感から生まれてくるものではなく、やわらかさやアローアンスを母体に発揮されるものである。
    *十四代沈寿官さんがつくる茶会入れ
    作品が空間を生かし、同時に作品が空間に生かされる。
    *木村忠太「夕日を眺める人」
    一枚の絵、一本の線、一つの色に心血を注ぐ芸術家の創作姿勢。
    *佐賀は鍋島藩士・山本常朝が武士の心得を書いた書「葉隠」発祥の地。
    *ナイフフォーク文化と箸の文化
    アメリカ型の市場万能主義は、いわばナイフとフォーク文化の産物、つまり突き刺しては切り刻む力まかせの押す文化なのです。しかし日本はもともと箸の文化、すなわち、ほぐしてつまむ「やわらかい」精神、引く文化です。

全1件中 1 - 1件を表示

上原春男の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×