- Amazon.co.jp ・電子書籍 (456ページ)
感想・レビュー・書評
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こういう言葉が適切かは分からないが、私はこれを新撰組を描いた不朽の名作として知られる「燃えよ剣」の外伝として読んだ。そして、「燃えよ剣」を大枠とするならば、その中の沖田総司というピースを繊細に描いた作品だと解釈した。
史料の少ない沖田総司を題材とした小説を書くには困難を極めたと思うが、史実と作者である大内美予子氏の想像が上手く中和していてとても読みやすく没頭して短期間で一気に読んでしまった。
終盤になるにつれ、病におかされ段々と弱っていく自身の非力さを嘆くような諦めるような沖田総司は涙なしには読めなかった。彼を取り巻く多くの登場人物も個性豊かに描かれており、頭に強く残っている。
♡ 読了:2021.1.23 ♡ -
新選組の剣士・沖田総司の生涯の物語。
読みやすく面白かったです。動乱の時代を生きた一人の青年。イメージ通りの沖田総司像ですが、なんだか沖田も周囲の人物もやさしくてうれしい気分で読み進みました。
でも時代の流れの中で一人の人間の一生など些少なものなのだと、突きつけるように人は次から次へと世を去ってゆく。中でも山崎さんの死の場面は胸がつまりました。 -
これ以上の沖田作品はない
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女性作家の描く新選組のメンバー像は、男性作家の描くものとまた違った魅力がある。沖田総司像は大体どの作品でも一貫しているが、本当はこんな人だったんだろうとか勘ぐるのは野暮。
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沖田さんが可愛らしくて良いです。
序盤が駆け足なので新撰組をある程度知らないと読みにくいかもしれません。
病床に伏せてからのシーンが好き。