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感想・レビュー・書評
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くだらない
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人間は完全な合理性をもつことはできない、限定合理性、個別合理性で判断する存在だからこそ起きる失敗、悲劇がある。それを太平洋戦争のインパール作戦やガダルカナル作戦といった事例を用いて解説したのが、著者の『組織の不条理』をはじめとする一連の著作だ。本書では、そうした人間のもつ限られた性質だからこその、一見非合理的にみえる行動を、現代の会社組織や、より身近な自分の所属する組織にあてはめて解説してくれる。
三菱自動車、雪印、不二家、そういえば昔、企業の不祥事ってニュースでみたなぁ。そうした不祥事が、なぜ起きたのか。エージェンシー理論とか取引コスト理論、所有権理論なんて学術的な理論の名前並べられても、わっかんねーよ、ってところだけどさ。具体的な事例をあてはめて語ってくれると、腑に落ちるものがある。最近nの自分の行動でさえ、それで説明できてしまうんじゃないか、とかあったものなぁ。
もちろん理論を知っていたからといって、楽ちんに浮世を渡ることはできない。あくまで、手がかりにするのが精一杯ではあるんだけどさ。それだけでも、ずいぶんたるかるよなぁ。
今、ブクログの記録をみたら、『組織の不条理』を読み終えたのがちょうど一年前の今日だった。そんな偶然もあるんだねぇ。なんの意味もないと思うけど。 -
取引コスト、エージェンシー理論、所有権理論をもちいて、なぜ上司が理不尽なのかをモデル化している。
モデルは以下の通り。
不平不満を言い続ける上司
もうひと花咲かせたい上司
成功体験に呪縛された上司
自分の能力と会社のブランドを勘違いする上司
院政をしきたがる上司
天下り先で無責任な上司(何もしない・リスキーな行動をとる)
業績偏重主義の職場ので名ロット
都合の良い人(お仲間、お友達)ばかりを選ぶ上司
責任をとらない、反省をしない上司
人事異動から気持ちを一新できない上司
ビジョンを示せず迷走させる上司
恣意的な業績評価を行う上司
自分が上司として理不尽な行動をしている側面がないのかどうかと、理不尽な人の行動原理を理解する一助にしようと思いました。