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感想・レビュー・書評
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伝えるとは何か。
伝わっている状態とは何か。
ロジカルに伝えるための技術がまとめられている詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頭スッキリ納得理解
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論理思考における説明と実践が記載され、基礎基本をマスターするに適した1冊。何度も読み返し、自力でスタディすることでロジカルに考える力を養うことができる。
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課題に対して論理的に結論を出す方法を体系的に説明した一冊。
自分自身、論理的思考が苦手だと自負しているので非常に参考になる本だった。
【生活に活かす】
・本書の内容を一眼でわかるような資料を作り、いつでも見れて参照できる場所に保存しておく。
・普段から人に説明するときにはロジカルシンキングで構成する。
・要するにどういうこと?なぜそうなった?を自問自答
・わからなくなったら実本および自作の資料を参照して考え方を馴染ませる。
・いちいち書いて整理しなくても頭の中で構成できるくらい馴染ませたい。
【内容要約】
○メッセージの定義
A答えるべき課題が明快である
B必要な要素を満たした答えがある
C相手に期待する反応が明らかである
○論理的思考の手順
①課題を確認する→A
②期待する反応を確認する→C
③事実をMECEにな切り口で整理する
④横軸にMECEに縦軸にSo What、Why Soに論理を構成し結論を組み立てる
⑤MECEな事実が結論に向かってSo What、Why Soの関係になっているか確認する
①課題を確認する→A
テーマの認識齟齬は往々にしておこる。
また、検討するうちに課題と違った答えを出してしまう場合があるのでしっかり確認する。
説明する前に、課題は何だったかと確認する癖をつける
②期待する反応を確認する→C
伝えることは手段であり目的ではない。相手に反応を取ってもらうことが最終目的である。
期待する反応は主に3つ
・相手に理解してもらう
・相手に意見や助言をフィードバックしてもらう
・相手に行動してもらう
③〜
この二つを確認してから何を言えば答えになるのか→Bの中身を考える
○課題に対する答えがあるかないかのチェックポイント
・課題に対して伝え手がどのようなアクションを取るべきだと言っているのかが、YESかNOか、どのような意見を言っているのかがクリアである
・その結論に至った根拠に納得感がある
・結論がアクションの場合には具体的なやり方が示されているか
→自分がそのアクションを部下に指示する場合具体的に方法を示せるか
○答えの要素をは3つ 結論・根拠・方法
○説得力のない答えに共通する欠陥
・話の明らかな重複、漏れ、ずれ
・話の飛び
○欠陥を無くす技術1 MECE
重複、漏れ、ずれをなくす技術
全体集合を漏れも重なりもない部分集合に分ける。
全体集合と部分集合を明示するととで分かりやすい説明になる。
△MECEの切り口
・MECE切り口の例1 3C・4C
カスタマー 顧客
コンペティター 競合
カンパニー 自社
チャネル チャネル
→事業や企業、業界全体を全体集合とした時。
事業や企業の現状分析に使える
・MECE切り口の例2 4P
プロダクト 商品
プライス 値段
プレイス チャネル
プロモーション 訴求方法
→ある顧客を設定した時、その顧客に対してどのような商品をどのように販売するのかに用いる。
ターゲット顧客を一貫している必要がある。
・MECE切り口の例3 流れ
物事を起点から終点に至るまでの流れやステップに分ける
ビジネスシステム
バリューデリバリーチェーン
・MECE切り口の例4
効率と効果
質と量
事実と判断
△MECEのグルーピング手順
1手持ちのネタを洗い出す
2MECEの切り口で並べ替える
3タイトルをつける
4付けられないと時は種類の違うものが混ざっている可能性が高いので整理し直すか切り口を変える
5全体を眺めて漏れや重複やずれがないか確かめる
○欠陥を無くす技術2 So What ・Why So
話の飛びを無くす技術
So What それが何なの?
Why So なんでそうなる?
要するにどういうことか?事実と結論の間にある。
これを習慣づけて身につける
△二種類のSo What ・Why So
・観察
ある情報からそれが示す事実の要点を抽出する
・洞察
ある情報からそれとは違う種類の情報を引き出す
一見突飛なアイディアに見える場合があるので飛びなく説明できる必要がある。
○二つの技術を生かして論理構成する
縦軸にSo What ・Why So
横軸にMECE
△縦軸どこまで階層化するか
結論を出したときに相手がどこまでWhy Soと聞いてくるかを想定し、質問に答えられるだけの階層を用意する。
多すぎても少なすぎてもいけない。
△横軸いくつに分解するか
多くて4、5
MECEだとしても多すぎるとわかりにくい
多くなった場合はさらに下の階層にまとめていく
○論理をマスターする
△並列型
事実を並列して結論を導く
並列型の説得力の源泉は根拠や方法がMECEに展開される点にある。
・根拠の並列
・方法の並列
△解説型
事実に対してどんな判断基準でもってどんな判断内容を出したか。を結論にたいしてのMECEとする
事実はさらにMECEに分かれていく
・結論のアクションを実現する方法が複数ある場合になぜこの方法が良いかの妥当性を訴求したいときに使う。
・客観的根拠と主観を分けて説明できる。
・なぜこの根拠に至ったのか自分の考えを相手に示せる。
○2つの課題に答えるとき
2つの課題に答える、すなわち2つの結論が出る場合。
課題が「どう対処すべきか」「具体的にどのようなやり方で進めるのか」という2つの場合に、4つのアプローチがある。
△並列型+並列型
・伝え手の答えの全体像を示すことができる。
・But相手と議論しなければならない場合に不向き
・なぜその結論に至ったかのプロセスが不明瞭
△解説型+並列型
・全体的な方向性について自分の答えの妥当性を主張して説得する場合
・具体的な方法については全体像を端的に伝える
△並列型+解説型
・全体的な方向性については確認のみで良い
・具体的にどの方法を選ぶかが最重要課題の場合
△解説型+解説型
・伝えての考え方をじっくり聞きたい場合にはOK
・重量級のコミュニケーションになるので消化不良に陥り、納得感がなくなるリスクがあるので要注意
→二つの課題に答える必要があるかどうか検討する必要がある。
事によっては2回に分けて別々で説明する検討を -
一年目に買ってちゃんと読まないまま本棚に眠っていた。課題、解決法、その解決法を補強する材料の並列型列挙と解説型列挙、MECE、So What?/Why So?を駆使して、論理構成を組み上げる方法が記されている。その思考法を身につけるための訓練材料として、例題が多く設けられているの点が良かった。自分の思考パターンとして身につけるため、身の回りの問題にもこのフレームワークを適用して考えるクセをつけたい。
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So what ?とwhy so?
MECE
並列型と解説型
ロジカルシンキングの基本が学べた -
◎こころ:倫理あっての論理、論理あっての物語。論理がすべてではないけれど、自分の整理と伝わりやすいコミュニケーションため、ロジカルシンキングを1つの筋トレとしてやっておいても損はない。
○ツボ:ロジカル・シンキングはロジカルに考えるだけでなく、目的を達するためにインパクトを与えたい相手の身になって、理解しやすいように共通言語を設定したうえでコミュニケーションすること。まずは、MECE(漏れなくダブリなく)のマスターから。
☆問い:自分の研究テーマをロジカルシンキングを使って、他の人に説明してみよう。 -
1.相手に伝える
(1)伝えるべきメッセージ
①課題(テーマ)
②回答
③相手に期待すること
(2)回答の要素
①結論
②根拠
③方法
2.論理構成
(1)論理パターン
①並列型
②解説型
(2)留意点
①縦:So What?/Why So?
②横:MECE