レバレッジ・リーディング [Kindle]

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.69
  • (39)
  • (89)
  • (75)
  • (11)
  • (3)
本棚登録 : 783
感想 : 85
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (157ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書は読書や本の読み方に関する本で、「多読」(レバレッジ・リーディング)を勧めている。著者の本田直之氏は年間で約400冊(1日あたり1〜4冊)の本を読む読書家であり、コンサルティング会社の経営者でもある。そんな著者の本の読み方が書かれており、非常に参考になった。

    変な速読術の本よりもよほど実践的で為になる内容なので、読書が趣味の人、これから読書をしたい人などに勧めたい一冊だった。以下に重要・印象に残ったことをまとめる。

    重要・印象に残ったこと

    読書とは「投資活動」

    「読書が大事なことは分かっているけれど、忙しくて読む暇がない」
    →「本を読まないから時間がない」
    ビジネス書は成功者の知識やノウハウが詰まっており、それを自分流にアレンジして仕事に役立てればもっと効率よく仕事をすることができる。その上で自分なりの工夫を加えれば、早く、少ない労力で成功にたどり着ける。

    本を沢山読んで不労所得のように自分資産(パーソナルキャピタル)を蓄積して働かせることでより少ない労力で多くのリターンを得ることができる。だから沢山本を読もう。

    速読術ではなく多読術(レバレッジ・リーディング)

    常に時間はたっぷりある、うまく使いすれば。by ゲーテ

    成功を収めたということは、他の人にも同じことができるという証明である。by エイブラハム・リンカーン

    1500円が15万円になる!(本で読んで得た知識をビジネスに活かすことが絶対条件)

    常に目的意識を持って、いらないところは切り捨てる読み方をすると、一冊の本を短期間で読み終えることができるので、どんどん本が読める。必要な情報だけが入ってくるし、次々に新しい有益な本を読むことができる。つまり、情報の取捨選択能力がアップする。

    動物と人間の違い
    →「人間は書物を通じて、人の一生を数時間で擬似体験できる。だから、本を読め。生涯、勉強し続けなさい。」

    レバレッジ(Leverage)とは「てこ」の働きのこと。「てこ」の力を現実のビジネスにも活かせればより少ない労力で大きな結果を得ることが出来る。

    レバレッジをかけるには、「本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用すること。」

    優秀な人ほど、本で読んで得た知識を実際に使ってみようとする。

    読書に対する常識を捨てる。
    →全部読まなくて良い。必要なところだけ読む。
    →読む本を選別する。読んでて役に立たないと感じた本は早々に手放してもっと役立つ本を読む。
    →本に印をつけたり、線を引いたり、書き込んだり、ページを折ったり、とにかく使い倒す。
    →本を読むときに制限時間を設ける。
    目安:一冊につき1時間

    速く読むことよりも、むしろ自分にとって重要なポイントのみをつかみ、内容を理解して実行することの方が重要。もっと大事なのは、本を読んで得た知識で何をするか、どう活かすか。

    インプットした知識をいかにアウトプットするかが勝負。読んだ内容を仕事・私生活に活かすこと、投資の結果を出すのが最終目的。

    「大成する人というのは、その時点の収入額に関わらず、人生全体を視野に入れた上で、人生での総収入を増やすためのお金の使い方をしている。」

    ①投資目的を明確にする
    ②情報収集とスクリーニング
    ③買い方
    本の探し方も投資の株の探し方とほとんど同じ。

    80対20の法則を読書に応用する。
    一冊の内容を俯瞰する。
    ダメな本はすぐに捨てる。
    本のストックは切らさない。
    読書後のフォローは最重要。
    本が溜まったらまとめて感想を書く。
    一度読んだ本は二度読まないつもりでいる。
    本で学んだ知識・ノウハウを実践で活用する。

    「成果を上げる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。」

    たくさんの冊数を読むことも大事だが、たくさん実行することの方が大事。とにかく行動して、実行する。

  • 皮肉にも本書を、著者のすすめる読み方で読んだ。
    ロジカルなのは結構だが、主張を繰り返しすぎて50ページくらい削れそう。

  • この本でも書いてある通り、本は汚してなんぼだと考えている。必要なところには線を加え、付箋を貼り、メモも書く。

    また、幸いにして今までそういった本はあまり出会ってはいないものの、あまりにも合わなかったり不快な思いをしたりする場合も途中で読むのは止めている。

    本を読んで感想をブログで感想を簡単に書く、というのはもう10年ぐらい続いている。確かに読書体験が劇的に変わった。

    以前はキーボードしかなかったためそれなりに時間がかかっていたが、最近はスマホの音声認識で口述筆記し、それを後でまとめるというスタイルに変えている。

    本の内容をメモすると言うのも続けている。こちらも口述筆記なので、現在の精度からすれば一字一句正確に残しておくためということであれば役には立たないが、私のように時々見返すために使うのであれば充分実用に耐えうる。

    この本自体は大分前に出版されたものなのでその頃にはまだスマホで口述筆記すること自体ができなかったものの、最近では精度が高くなっているので、使ってみるのもおすすめできる。

  • kindle unlimitedでふと目に止まったので読んでみた。
    多読のススメ本。

    目から鱗というものは正直なかったが、多読の基礎が書かれていた。本の16%だけ拾えばいいというのは楽になる。

    # 本選びは、株選びと一緒
    -投資目的を明らかにする
    -情報収集とスクリーニング
    -買い方

    # 本を生かせない = 実行しない2パターン
    - ポイントをメモしなかったから
    - 実行しなかったから
    => ちゃんとメモをとって、たまにみて実行にうつそう。

  • もっと早く出会いたかった一冊

    おすすめ

  •  読書自体も大切だが、読書するまでの「なぜその本を読むのか」という目的意識と読書後のフォローが大事。特に読書後のフォローとしてのアウトプット作業はその本から得た知識を定着させるのに有効である。
     大切なところ、そうでないところを見極めて、読むスピードに緩急をつけるというところも自分が今までしてこなかった読み方で、有効だと思った。

  • 本を読むのが遅いので多読のエッセンスがつかみたくて3,4章だけ読みました。
    目的意識をもつ、時間制限を設けてブワーッとよむことですね!
    一言一句を吸収しきろうとする完璧主義を捨てろというフレーズがとても響きました…間違いない。。
    この本自体斜め読みでok!

  • 多読を始める人にはいいと思う。
    無意識にやってたことを言語化されてた。
    なのであんまり新しい発見はなかった。
    各章のまとめは便利ね。

  • 読書術の本の中で、最も繰り返し読んでいる本。,,,・常に目的意識を持って、いらないところは切り捨てる読み方をすると、一冊の本を短期間で読み終え,ることができるので、どんどん本が読めます。必要な情報だけが入ってくるし、次々に新しい有益な,本を読むことができます。つまり、情報の取捨選択能力がアップしたわけです。,・本当は本を読めば読むほど、時間が生まれます。本を読まないから、時間がないのです。なぜなら本,を読まない人は、他人の経験や知恵から学ばないからです。何もかも独力でゼロから始めるので、時,間がかかって仕方ないのです。本を読めば、そこに近道を行く方法が書いてあるというのに、本を開,く時間を惜しんで、わざわざ遠回りをしている状態です。,・第1章のまとめ 読書を投資活動として捉える。 一五〇〇円の本一冊から得た知識は、将来一〇〇倍,になって返ってくる。 「本を読む時間がない」はただの言い訳。本当は「本を読まないから時間がな,い」。 本には他人の数十年分の経験や知恵が詰まっている。 読書をしない一流のビジネスパーソン,は存在しない。 多読は誰にでもでき、特別な道具も訓練もいらない。 読めば読むほど累積効果で,「パーソナルキャピタル」の「含み資産」が増える。 情報の取捨選択能力がつき、主体的な思考力が,身につく。,・二〇〇五年には、日本で年間約七万八三〇四点の単行本が出版されました(『出版年鑑 二〇〇六』出,版ニュース社)。,・レバレッジ・リーディングはそもそも読書ではありません。投資活動です。

  • 2006年の古い本だけど、最近の読書術本と同じような内容が載っていて、読書術の普遍性を感じる。

全85件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。ハワイ、東京に拠点を構え、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、年の5ヶ月をハワイ、3ヶ月を東京、2ヶ月を日本の地域、2ヶ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々へ食およびサウナを巡る旅し、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。食やサウナのイベントのプロデュースも行う。コロナ禍では各地方にある酒蔵のPR支援などにも取り組む。オンラインサロン「Honda Lab.」主宰。

「2020年 『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本田直之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×