春秋山伏記(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • あとがきにある通り、里山伏が主人公のようでありながら、じつは江戸後期、庄内地方の村びとの誰かれが主人公の短編連作物語。作者が口伝で、或いは地元の書物なりで吸収したと感じられる土着感。山伏は神仏に仕えるのみならず、村の人々のよろず相談解決の役割も果たしていた。

  • 確か Amazon のセールで購入して、そのまま電子積読だった一冊を、ふとした拍子に読み始めて読了。

    一人の里山伏を中心に、江戸後期の庶民の日常と事件を描いた、いかにも藤沢周平らしい一編。おだやかな雰囲気の小説で、だからどうという話は特にないのだが、歳を取るとこういう話ものんびりして面白いのかなーという感じ。

  • 続編がないのが残念。

  • 「山形県荘内地方に伝わる習俗を小説化した」ということで、江戸時代の山村の様子が活き活きと描かれていて、そういったものに興味のある人には楽しい物語です。
    ただ、私は村社会に於ける性の風習にどうしても嫌悪を覚えてしまう為、少々辟易……
    正直、読む作品を間違えたな、って感じです(^^)ゞ
    でも、優れた作品だと思うので、一応オススメということで☆4。
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    ■ 験試し
    ■ 狐の足あと
    ■ 火の家
    ■ 安蔵の嫁
    ■ 人攫い

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  • 海坂藩が舞台ではない作品もいいなぁ。主人公の山伏が「スーパーマン」的な活躍をしないのがいい。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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