- Amazon.co.jp ・電子書籍 (251ページ)
感想・レビュー・書評
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あとがきにある通り、里山伏が主人公のようでありながら、じつは江戸後期、庄内地方の村びとの誰かれが主人公の短編連作物語。作者が口伝で、或いは地元の書物なりで吸収したと感じられる土着感。山伏は神仏に仕えるのみならず、村の人々のよろず相談解決の役割も果たしていた。
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確か Amazon のセールで購入して、そのまま電子積読だった一冊を、ふとした拍子に読み始めて読了。
一人の里山伏を中心に、江戸後期の庶民の日常と事件を描いた、いかにも藤沢周平らしい一編。おだやかな雰囲気の小説で、だからどうという話は特にないのだが、歳を取るとこういう話ものんびりして面白いのかなーという感じ。 -
「山形県荘内地方に伝わる習俗を小説化した」ということで、江戸時代の山村の様子が活き活きと描かれていて、そういったものに興味のある人には楽しい物語です。
ただ、私は村社会に於ける性の風習にどうしても嫌悪を覚えてしまう為、少々辟易……
正直、読む作品を間違えたな、って感じです(^^)ゞ
でも、優れた作品だと思うので、一応オススメということで☆4。
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■ 験試し
■ 狐の足あと
■ 火の家
■ 安蔵の嫁
■ 人攫い -
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海坂藩が舞台ではない作品もいいなぁ。主人公の山伏が「スーパーマン」的な活躍をしないのがいい。