夏目漱石先生の追憶 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 「先生からは(...)人間の心の中の真なるものと偽なるものとを見分け、そうして真なるものを愛し偽なるものを憎むべき事を教えられた」。(Kindle Locations 200-202). 偽を許してしまっているから嘘をつく醜く愚かな人達が蔓延っているのでしょう. (スキマ時間にSNSを見ずに青空文庫の読書に当てることを試しています.)

  • 夏目漱石が門下生に本当に心から慕われていたことが伝わってくる。メリーゴーランドに乗せられた場面を想像すると笑えてくるけれど。作家としてだけでなく、人として魅力的だったんだろうなあ。

  • 文章も、登場人物も兎に角上品さを感じる。
    そして現代ではもう実現しないような不便さからくる交遊のおおらかさ。
    ノスタルジックな空気に浸れると同時に、その昔の教養レベルの高さを感じずにはいられない。
    日本文学の巨人と日本物理学の巨人が師弟関係って何度考えても凄い。そういった知性の土壌が当時の日本にはあったと思わざるを得ないし、翻って今はどうなんだろう?ちょっと考えたくないかもしれんですな。

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著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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