獄中記 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 国家権力の象徴の一つといえる監獄というと、おどろおどろしいイメージをもってしまうが(大杉の最期を思うと余計)、本書はそんなことは殆ど書かれていない。大杉にとってそこは"学校"であり、第二の"家"といえる。
    そればかりではなく、読んでみてとてもおもしろかった。出獄してもっと活躍したいとか、勉強したいとか書いてあるところも勿論あるけど、腹が空きすぎてお菓子をたらふく食べている夢を見て、そんな自分を「凡夫」だと嘆いてみたり、隣の部屋にいる仲間と話すため、壁に小さな穴を空けコミュニケーションをとろうとするくだりは大爆笑もの。まるでコントだ。
    大杉はアナーキストで向こう見ずな人かと思っていたが、イメージが変わった。とても素直な人だと思う。

  • この当時の社会主義系の人だから重い内容かと覚悟して読んだが、結構軽めでおもしろい。

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