- Amazon.co.jp ・電子書籍 (238ページ)
感想・レビュー・書評
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速読には事前の知識ありきで可能な為知識を増やす為に読書をする。読書をしたら読書ノートをつけて知識として吸収していく。作者の最低毎日4時間の読書時間の確保はすごいなあと感じました
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元外交官の佐藤優が、文字通り読書の技法についてつづった一冊。
新聞、雑誌、書籍と一通り書いてあり、彼のような多読は難しいものの、とても参考になった。 -
インテリジェンスとは何か。ということを、単に『知』だけではないと主張する佐藤優。『諜報』というものの持つ意味を日本は、あまり知らない。ジェームスボンドみたいな活躍を諜報と思いがちだが、もっと地味で、徹底した知識の体系を作り上げる中で、民族的問題やテロリズム、クーデターなどを理解することなのだろう。北のおぼっちゃまのパワーバランスは、トランプが表舞台を少し降りただけで、盛んに発揮されている。北のおぼっちゃまが、なぜ、元気なのか?腑に落ちる解説はない。まるで、オミクロン株に対するコロナ感染症の専門家の右往左往とよく似ている。
さて、本書である。佐藤優は、1ヶ月に300冊読むという。1年ではないのだ。1日に10冊も読むって、どういうヤツだ。単なる速読では済まされない。
「読むべき本を選ぶことであり、読まなくていい本をはじき出すことだ」という。
結局、あるテーマがあったら、そのテーマに会う本をごそっと買う。そして、まずは超速読をして、熟読する本と普通に速読する本を分ける。この選別作業が重要だという。なるほど。やはり、完璧主義というか、全部読まないと気が済まない貧乏性とは違うわい。本棚を見てみると、数ページ読んで、そのまま本棚に飾ってあるのだから、その作業を自然とやっているのだね。
ふーむ。なるほど、私は、関心のある本を、書評やブックレビューなどで選ぶが、その作業を佐藤優は自分でやってしまうのだ。300冊の中で、普通の速読が、50〜60冊。本当に熟読するのは、4〜5冊。熟読は、同じ本を3回読むという。まずは、2Bの芯のシャープペンシルで、線を引き読む。2回目には、ノートに重要箇所を書き写す。3回目に通読する。実に丁寧な熟読なのだ。確かに、しっかりした書評を書こうとしたら、それぐらいの努力はいるね。
佐藤優は「基礎知識のない分野は速読できない」という。なるほど。
知識をいかに「体系知」にするかが重要だ。その上で基礎知識は熟読でしか身につかないという。なるほど、この体系知を佐藤優がきちんと持っているのだろう。知識の切れっぱしを読み集めていては、体系知にはならないな。日本人の知的脆弱性はそこにあるかもしれない。情報を探す。情報を整理する。それは、体系知があって、より鮮明になるのだな。確かに、現在熟読しているピーターホール の『都市と文明』は、まさしく「体系知」に基づいた本である。それも、分厚い第3分冊まであるのだ。よほどの情報のインプットなくして、これだけのものをアウトプットできない。
佐藤優はいう「気持ちを知り、整理するのも言葉、自分の思考や意志、思想を形づくるのも言葉、他者に伝えるのも言葉、読解力以上に表現力を高めることはできない」という。
いいねぇ。あの佐藤優の目つきは、好きだなぁ。世界を看破する目だ。 -
ゆるい読み方だと取り込んだ知識は頭脳に定着せずあまり意味がないということについて、ただただ反省。これからは読書で得た知識をしっかりと自身の血肉とし定着させるにはシャーペンと付箋を有効活用しよう。
私大文系出身者には数学では中学レベル以下が多い
とのこと、まさに自分のことだ。本書で紹介された書で数学勉強してみようか。
数学の習得にはは単に知識の詰め込みではなくテクネー(体で覚える)ことが必須であるということを忘れずに。
最後にビジネスパーソンがねずみ男から学ぶべきところが多いという筆者の考えにはなるほどと思うと同時に笑えた。 -
読書にどっぷりはまったころに読みました。
このほかにも、読書の仕方、読書の方法、読書の意味など、こんなに本を読む時間に時間とお金を使うことが、無駄ではないのかと、考えたとき数冊そいうい本を読みました。どれもこれも、参考になったので、読むことが好きな方にはぜひたちどまって読まれるのも面白いかと思います。
ほかそのとき読んだ本も本棚に入れました。
そして、私なりの結論は、読みたいように読む笑
そして、無駄な時間ではない!
そして、今も悩むのはよんで共感して、身につけたいと思ってもなかなか身につかないこと。
でも、本の全部じゃなくても、本当にここってところはふとしたときに、あんなこと書いてた本があったよなーくらいに思い出されたとき、読んでよかったと思うし、あまり、再読とかしないけど、新しい本が次々よみたいので、、、同じような物にであうこともあるし、それを感じられるのも少しは残ってるからと信じてます。 -
- 読書のやり方を考えて見ようと思うきっかけになった本。
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- 熟読法の要諦は、同じ本を3回読むことである。/// 基本書は、最低3回読む。第1回目は線を引きながらの通読、第2回目はノートに重要箇所の抜き書き、そして最後に再度通読する。
- [第一読は]本を読みながら、重要と思う部分の欄外に線を引き、わからない部分については「?」マークを記す。重要な部分かどうか迷ったら、とりあえず線を引く。/// 読了してみると、今度はどの部分が本当に大切であったかがわかるので、不要な線は消しゴムで消せばよい。
- 第二読にかける期間は約 10 日間。/// この囲みの部分をノートに写す作業を行う。/// 囲んだ部分のすべてを書き写すには及ばない。定義、数字、固有名詞などに言及がある部分と、重要とは思うのだが自分で意味がよくわからない部分を書き写すのだ。 そして、欄外に「わからない」とか「○○の言説と対立」といったような書き込みをしておく。読者自身の評価をノートに記すことが記憶を定着させ、理解を深めるコツである。要は写本を作ることが目的ではなく、理解するために抜き書きをするという原点を忘れないこと
- 第三読にかける期間は3~4日である。もう一度、通読するのであるが、まず目次の構成をよく頭にたたき込んだうえで、結論部を3回読む。/// 本の著者は、結論を言いたいがゆえに執筆活動を行っているのであり、ここに最大のエネルギーが注がれている。
- 筆者は速読を「普通の速読」と「超速読」に分けている。/// 「超速読」は、前述の書籍を5分程度で読む技法で、試し読みと言ってもよい。
- この試し読みによって、書籍を次の4つの範疇(カテゴリー) に区分する。
- 熟読する必要があるもの
- 普通の速読の対象にして、読書ノートを作成するもの
- 普通の速読の対象にするが、読書ノートを作成するには及ばないもの
- 超速読にとどめるもの
- まず序文の最初1ページと目次を読み、それ以外はひたすらページをめくる。/// このとき文字を読まない。とにかくページ全体を見るのだ。/// 原則として、時間がかかるので一行一行、線は引かない。/// しかし、何か気になる語句や箇所が出てきたら、後でわかるようにシャーペンで大きく丸で囲むなど印をつけ、そのうえでポストイットを貼る。/// ポストイットを貼るのが面倒ならば、本のページを折る。 /// そして、結論部のいちばん最後のページをよむ。
- 超速読の目的は2つある。
- ひとつは、前述したように、「この本が自分にとって有益かどうか」「時間をかけて読むに値する本かどうか」の仕分けである。///
- 超速読のもうひとつの目的は、「この本はこの部分だけを読めばいい」「この箇所を重点的に読めばいい」という当たりをつけることである。///
- 超速読では、シャーペンで印をつけポストイットを貼るなど、本を「汚く読む」ことが重要だ。
- 普通の速読で最も重要になるのは、繰り返し述べているように基礎知識だが、その次に大切なのは、本の内容を100パーセント理解しようという「完璧主義」を捨てることだ。 「時間は有限であり希少財である」という大原則を忘れてはいけない。速読はあくまで熟読する本を精査するための手段にすぎず、熟読できる本の数が限られるからこそ必要となるものだ。速読が熟読よりも効果を挙げることは絶対にない。/// その意味では、「もう二度と読まない」という心構えでのぞむことが大切だとも言える。そうした気持ちで取り組まないと、必要な情報が目に飛び込んでこないし、頭にも残らない。いい加減な気持ちで何回も繰り返してしまうと、結局、熟読したのと同じだけの時間がかかってしまうことになる。 また速読をする場合には、必要とする情報についての明確な目的意識も必要だ。/// 内容を大雑把に理解・記憶し、「あの本のあの部分に、こういうことが書かれていた」「あの箇所に当たれば、あの情報が出てくる」という「インデックス」を頭の中に整理して作ることが最も重要になる。 -
概要
「正しい方法を身につけることが読書法の鍵となる。」「読書の要諦は、基礎知識をいかに身につけるか。」という著者の主張のもと、読書ノートの取り方、熟読、速読の技法、小説や漫画の読み方等、筆者の体験を交えつつ解説していく。
メンタルマップ
・本の内容を理解するための準備が整っていないと感じているから
・読書人生を送っていくにあたり、本の内容を自分のものにしていきたいから
・読んだ内容を忘れない方法を知りたい
・今よりもっと多くの本を読む方法を知りたい
・アウトプットを充実させたい
・読んだ内容を忘れないようにし、今よりもっと多くの本を読み、アウトプットを充実させ、人生を豊かにしていきたい
雑感
・速読の第一の目的は読まなくてもよい本をはじき出すこと
・知らない分野の本は「超速読」も「普通の速読」もできないというのは、速読法の大原則
・読書の要諦は、基礎知識をいかに身につけるか
・クレヨンしんちゃんの考察
・イスマイル・カダレ『死者の軍隊の将軍』と拉致問題解決に向けた環境整備
・村上春樹『1Q84』と沖縄米軍基地問題のアナロジー
・「学術」的な道+「心情」的な道=体系知
・第5章国語についての解説。哲学的で難しいことをあそこまで平易に解説してくれるとは。「文脈を読む」ということがとても大切。