桜の森の満開の下 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • Kindle無料版にて。
    また新釈走れメロスの予習のために読む。
    俺も読んだことないと思っていたけど読んでた。
    だいぶ昔だと思う。
    首マニアの鬼女の話か。
    読んだことあるのは思いだしたが、内容はあんまりよく覚えてなかった。
    しかし最後まで読んでも、この女が一体何者だったのかイマイチよくわからない。
    本当に鬼だったのか、それとも人間なのか、それとも男の妄想なのか。
    桜の持つ魔力に取り憑かれてしまった男の妄想だったのかもしれないし、そうではないのかもしれない。
    よくわからないがかなり面白かったと思う。

  • ずいぶん昔に一度読んだものを友人との会話をきっかけに再読。おんなについては墨絵のようにもっとうっすらと輪郭をぼやかして描くのでよかったのではないか。残酷童話風にディテイルを書きこみ過ぎているのがちょっとあざとくて余分に感じた。山賊のキャラクターや桜の森、山、都といった舞台はおもしろく、花冷えに似たひんやりとした後味の残る話だった。

  • 独特の雰囲気、ラストにゾクッとした

  • 粗暴、孤独、畏怖、淫猥、美貌、死、人、無限、そういうのが渾然一体となって桜の花吹雪に包み込まれるような感覚が得られる読書だった。

  • 坂口安吾 氏の作品は、以前にも読みかけたことがあるが句読点が少なく読みにくい文体である印象が強い。御多分に漏れず、やっぱり読みにくい。シュールな作品だと思う。
    何ともおどろおどろしい作品、という印象しか残っていない。「新釈・走れメロス他四篇」のために元ネタとして読んだ。

  • 人生ですなぁ。確信がない夢みたいで、背反するものの間で揺れてるだけの存在なのね、人間は。

  • 人間の欲望の果てがおどろおどろしい表現で描かれ、背筋が凍った。男女が一心同体になっていく過程に見入ってしまった。今夜は眠れそうにない…

  • 恐かった。

    そして美しい女というだけで男性はここまで騙されるのかと、そういうのも恐かった。

    桜の木というのはとても神秘的だ。

  • 初の坂口安吾作品。春なのでタイトルに惹かれて読んだら、とんでもない作品であった。幻想的というべきなのか。そして、グロテスクな表現もあって良い意味で奇妙な作品である。

  • 森見登美彦「新釈走れメロス」を読んだので読んでみた。初めての坂口安吾。

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著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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