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- / ISBN・EAN: 4988104073969
感想・レビュー・書評
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自由奔放に生きてきた作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、キャリアの途中で子供を授かった。
ケヴィン(エズラ・ミラー)と名付けられたその息子は、なぜか幼い頃から母親のエヴァにだけ反抗を繰り返し、心を開こうとしない。
やがてケヴィンは、美しく、賢い、完璧な息子へと成長する。
しかしその裏で、母への反抗心は少しも治まることはなかった。
そして悪魔のような息子は、遂にエヴァのすべてを破壊する事件を起こす。
アーティストとしてのキャリアが登り調子のエヴァは、心から息子ケヴィンを愛していなかったのかもしれない。
それを何気に気付いていたケヴィンは、母エヴァの関心を引くために、妹をいじめたり、母エヴァのアトリエをめちゃくちゃにしたりなど、していた。
母エヴァの関心を引くために残酷なことも平気でする サイコパスに、ケヴィンはなってしまう。
母エヴァが、はじめてケヴィンに向き合う面会室のシーンは、重い後味を残す衝撃のシーン。真っ赤な色が映画全体を染めているような印象のサイコサスペンス映画。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
~✄~超過敏で過激なモンスター~✄~
観終わった後、ずーっと考えてみた。
子供を愛せない母親、母親を愛せない子供って
果しているのだろうかと、・・・いると思う。
血が繋がっていようが基本は個人、環境や相性ってもんがある。
望まない妊娠をした時点で、お腹の胎児は母体に
敵意を持ったんだと感じた。
この子はモンスターである、超過敏で敏感で過激なモンスターだ。
どう行動したら母親を打ちのめすことが出来るのか
オムツの時から囚われているのだから凄い。
家族も学友も殺してやるぞ!
という殺人鬼に成長したのだがラストがちょっと弱い。
自分の子供が大量無差別殺人やったら、
その本人や家族の問題どころじゃない。
被害者を考えると徹底的に崩壊してしまった方が
救われる気がしました。
う~ん、面白い。 -
自由と成功を満喫していたライターのエヴァは、恋人との間に予定外の子供を授かる。ケヴィンと名づけたその赤ん坊は、エヴァと二人きりの間は火が付いたように泣き続けるのに、夫に抱っこされると大人しい。それは成長しても続き、夫の前ではいい子だが、エヴァには憎悪に満ちた視線を送り、度の過ぎたいたずらを繰り返す。
町の人々から毎日のように様々な嫌がらせを受ける、憔悴しきったエヴァの回想で物語は進んでいく。上品なお婆さんから道の真中で平手打ちされたり、家や車に赤いペンキをかけられたり、スーパーで卵を潰されたり。普通ならそこまでされたらノイローゼになるか、耐え切れずに町を出て行くだろう。ケヴィンのために住み続けるのは母性による本能ゆえなのか。果たしてエヴァに母性はあるのか。
ラストでエヴァに「なぜ?」と尋ねられた時のケヴィンの表情が切ない。人によって解釈が分かれる場面だが、私には「この人は分かってくれていなかったのか」という驚きと絶望の表情に見えた。できるだけ早く母の元へ戻ろうとしていたのに。そして邪魔者が消えた家で母の愛を今度こそ独占し、試したかったのに。「分かっていたつもりだったけど、今はもう分からない」というセリフも、母親への失望から出たのではないかと。
実に難解な映画だったので、他の皆さんのレビューも読んでみたのだけど、見事にそれぞれ解釈が違っている。子供を育てた経験の有無でも感じ方が変わるのだろう。それでものめり込んで観ることができて、エンドクレジットが流れると同時に大きなため息が出るような、記憶に残る重厚な映画だったので星5つ。ネタバレを読んだ後でも十分に楽しめる内容だと思う。
なにより、ビョルン・アンドレセンの再来かと思うようなエズラ・ミラーの美しさは圧巻。それが目的か!と言われればまあそうなんだけど。
そして、久しぶりに邦題のセンスの良さにも感動。 -
犯罪を犯した息子と、その息子を愛し切れずにいる母親との話。(ざっくり)
評価が高いようだったのと邦題に惹かれて借りて見たけど、わたしには合わない作品だった。
赤を印象的に使った映像は綺麗だったんだけど、回想と現在を行ったり来たりの映像が、どうもシーンがブチブチ途切れてしまって物語に入り込めないままで終わってしまった。
薄らぼんやりした薄ら寒い感じがイイのかも知れないんだけど、ミステリーでもホラーでもヒューマンドラマでも無い感じで、わたしがみたいものはこれじゃなかったなー…。残念。 -
ガッツリ見入ってしまった‥。ただ、スッキリしたような、しなかったような‥。
描き方も好きで、時間をあちらこちらと、行ったり来たりします。
そして、あえて描かないところ。でも、あれ??って、ところだけはきっちり描かれてて‥。
犯罪者の母親の家に嫌がらせで赤いペンキをかけられてるのですが、それを落とすシーンが入るのが‥また‥‥。
子供らしくない子供と、そんな子供にうまく接することのできない母親‥。
私は、捉え方は様々ありそうですが、きっと‥母親が本当に大好きだったんだろーな。って、思いました‥。
そして、母親も愛したいのだと‥。そんなふうに見えました。-
「ガッツリ見入ってしまった‥。」
映画を観てから、原作を読むつもりだったのですが、映画館へ行けずでした。しかし、もうDVDになっていたのです...「ガッツリ見入ってしまった‥。」
映画を観てから、原作を読むつもりだったのですが、映画館へ行けずでした。しかし、もうDVDになっていたのですね(最近はソフト化早いなぁ)2013/04/03
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