月のしずく (文春文庫) [Kindle]

著者 : 浅田次郎

• 文藝春秋 (2000年8月10日発売)

感想・レビュー・書評

[katunさんの感想 · 2018年4月15日]

人を愛すの様々形もあるが、この本は不倫の物語。悪いとは言わないが俺は性格的にできないと思った。物凄くエゴイスト。男も女も覚悟がないならそんな恋をするなと思う。
その中でも銀色の雨の女は覚悟が出来ていて唯一スッキリした。またヤクザの男もスジが通っていて好き。
（月のしずく）不倫していざとなったらダメな女性
（聖夜の肖像）愛していないのにこの手の女性の狡猾が醜いエゴでもなんでもない、旦那さんはいい人過ぎ。子供が可哀想。1番嫌いな短編。
（銀色の雨） ヤクザ世界の女性は肝が座ってかっこいい！。ヤクザの男もいい！
（琉璃想） 病気の奥さんを世話して浮気わしているカッコつけている上司！自分に酔いしれ過ぎ。別れる時の言い訳が災厄。覚悟が無い！女性も覚悟がない。
（花や今宵） 男は情けなく彼女も不倫、女性は不倫してすてられた。不倫はそんなもんだろう。
（ふくちゃんのジャックナイフ） 行くなら2人で行くのが正解だ。目的が合ってるのに見捨てるな！男が情けない！
（ピエタ） 不倫をして居なくなった母に対する女性は悲しみ。当たり前だろう。けど、それを、救ったのは本当の愛。

この本は焦ったくて嫌い！

[shota310さんの感想 · 2017年12月5日]

珠玉の短編集。様々な人間模様を濃密に描く。自分の人生と重ね合わせながら、一気に読んでしまった。

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。