- Amazon.co.jp ・電子書籍 (267ページ)
感想・レビュー・書評
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小説なのか実用書なのかわからないが、どんどん読み進められる。
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経済学(?)の理論を1ストーリー1テーマにした短編小説のような構成になっている。
理論の中身は簡単に紹介されているのみ。ブラックなストーリーは小説として楽しめた。 -
問題を抱えてやってきた相談者に心理学を使った助言を与えて救う話かと思ったら、とんでもない展開になっていくので驚いた。博士の助手は、爽やかな笑顔で彼らを破滅に導く美少年。なんだ、これは?と思ったが、最後に全員が登場して逆転勝利(?)。
よく意味がわからないところもあったが、まあまあおもしろかった。 -
『お金持ちになる黄金の羽根の拾い方』で一躍有名になった橘玲が、本書では有名な経済理論をブラックコメディ仕立ての小説にチャレンジ。あえて浮世離れしたシチュエーションにしたのは、極端な例であればあるほどわかりやすくなるのが行動経済学というものだから、なのかな。
著者:2002年、小説『マネーロンダリング』でデビュー。2005年発表の『永遠の旅行者』が山本周五郎賞の候補に。他に『お金持ちになる黄金の羽根の拾い方』『言ってはいけない』『上級国民/下級国民』などベストセラー多数。 -
面白いストーリーの中に、知っておいたほうがいい経済などの知識が入っています。
ストーリーを楽しみつつも、ぼーっと生きていてはいけないと思わされる内容です。
途中まで全く救いようのないようなストーリーで、ちょっとしんどいなと思ったのですが最後はちょっと救いが見えるような部分があるので読後感は悪くないです。
難しい経済の本などは読みたくないかたでもこれなら楽しく読めると思います。 -
行動経済学
→借金はすればするほど不幸になるが、
一定以上借金をすると、不幸度は増えなくなる。
どうせ返せないし。というとんでも理論。
合ってるかな
ゲーム理論、囚人のジレンマ
→ヤクザ同士の抗争をゲーム理論に落とし込む。
本気の喧嘩をすると、お互いにダメージが大きい。
でも、お互いを信用して、協調するのは本来難しいはず。でも、実際は絶妙な線引きでバランスがとられたりしている。それにはゲーム理論を当てはめて考えることができる。
ネットワーク理論
→イジメはほんの些細な違いやきっかけで、
突然、集中していじめられることがある。
いじめの標的に選ばれると、フィードバック効果に
よって、クラス全員の憎悪と暴力を一人で受け止め
ることになる。
社会心理学
→マルチ商法のセールスは心理学のテクニックを駆使している。
ゲーテルの不完全性定理
→自己言及による自分探しの話は一生解決できない。
自分が自分探しをするという矛盾。
こういう風に、経済学のエッセンスや考え方をもとに、
ブラックコメディ的な小話を盛り込んだ一風変わった小説。経済学の勉強というのは無理があるが、内容は肩が抜けた感じで割とおもしろい。
橘玲さんは多才ですな。