- Amazon.co.jp ・電子書籍 (384ページ)
感想・レビュー・書評
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映像化されたものはいくつも、そして何度も観ているけれど、原作ははじめまして。
間違いのない面白さ…いや、不気味さ?
ひとつだけ。
ズボン履いてるんじゃん!監督!すっかりあのイメージになっちゃってる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だいたい犯人は意外な人。
読んだのは何十年前だったろう。 -
じっちゃん(金田一耕助)が出てくる。
日本のミステリー小説史に残る傑作といわれている。
ただ,僕の読んだ感想は,「それほどでもないかも…」という感じ。
覆面を被った人物が途中で他のものと入れ替わっているというのは常套なので,ある程度先が読めてしまう(あるいは,横溝氏がこのトリックの草分けであるのかもしれないけれど…)。
そして何より,伝聞調の語り口が僕にはあまり馴染まなかった。
表現も大げさで,同じ言い方が何度も出てくるので,言葉にあまり巧みさが感じられない。
ちょっと残念。
でも,映画も観てみようと思う。 -
■信州の製糸王・犬神佐兵衛が死んだ、莫大な遺産を残して。しかし直系の三姉妹をさしおいて相続人として厚遇されていたのが、佐兵衛にとっては恩人の孫むすめに当たる珠世、そして佐兵衛の愛人の息子である静馬。自分たちにとってあまりにも不都合なこの遺産配分を聞いた直系の三姉妹は野獣のように怒り狂う。しかしその後、三姉妹のそれぞれの息子たちが何者かによって次々と惨殺されていく。……犯人はなぜ、弱い方の立場の相続人を殺していくのか?それも凝りに凝った残忍な手段で。そしてそもそも、波乱ぶくみの遺言をつくった犬神佐兵衛の真意とは?
■テンポがいいのと視覚的に訴えるところが多いのは確かに映像向き。しかし他の横溝作品と同じく、登場人物たちの相関図はたいへん複雑。映画やテレビドラマでこの人間関係を把握するのはなかなか難しいのではないか。
■そして他の横溝作品同様、雰囲気はやっぱり最高。しかし犯行自体(主犯と副犯による)はちょっと不自然。最後の「大団円」も取ってつけたような感じ。 -
こんな遺言って残しても有効なのかな。
犬神佐兵衛がどうやって信州一の人物になったか知りたい。 -
金田一耕助シリーズ5
これまでのシリーズは映像化作品を見てもいいかもと思ったけど、これは無理かも。 -
電子書籍版がリリースされ、杉本一文画伯の表紙が採用されているので、
登録乗り換えにつき記事編集。
これは実家で読んだ母の蔵書。
莫大な遺産を巡る骨肉の争い――で、
否が応でもドロドロした雰囲気たっぷりなのだが、
かの有名な湖上の「とひ」(爆)など、
笑いのツボもしっかり突いてくれる名作。-
ほんとに何で書籍の方の表紙絵がまた元に戻ってしまったんでしょうね?
こちらの杉本一文画伯の絵の方が、おどろおどろしい雰囲気がとてもよく出て...ほんとに何で書籍の方の表紙絵がまた元に戻ってしまったんでしょうね?
こちらの杉本一文画伯の絵の方が、おどろおどろしい雰囲気がとてもよく出ていて断然良いのですけどね!
この絵に怯んで購買意欲がなくなる方もおられるのでしょうか・・・。(笑)
僕もレビューを書いた「本陣殺人事件」の絵がまた元(!)に戻ってしまってがっかりしています。(>_<)2013/04/16 -
レビュー欄は大丈夫なんですが、
何度試してもコメント欄にはURLが正しく貼り付けられないので(私だけ??)
見てきたものからザッと抜粋し...レビュー欄は大丈夫なんですが、
何度試してもコメント欄にはURLが正しく貼り付けられないので(私だけ??)
見てきたものからザッと抜粋しますと、
昨年2012年が横溝正史生誕110周年だったため、フェア開催につき、
杉本一文画伯の表紙を「期間限定で」復刻していたのだそうです(>_<)2013/04/16
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横溝正史は色褪せない面白さがあって凄いなぁ、とつくづく。
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何度も危ない目に合う女性は、クリスティのある作品を思い出しましたが、その設定をしっかり超えてきました。親族たちが到底納得できない遺言書、素顔の見えない謎の人物、見立て殺人など、楽しい要素がてんこ盛りで、わくわくして読むことができました。
多少ご都合主義な展開や、取ってつけたような大団円がやや鼻につきますが、それを差し引いてもとても面白かったです。
横溝正史はおどろおどろしいホラー風味の作風のイメージがあって、なんとなく読まず嫌いをしていました。たしかにそういうホラー的な部分もないわけではなかったですが、わりとあっさりと読むことができて、読み心地がよかったです。横溝正史の印象が変わりました。他の作品も読んでみたいです。