月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks Vシリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人の意図が介在してると考えた事と無意識だった事が反転してるのが面白かった。

    ラストの問いかけ?に対する個人的な見解は、
    薬物接種によって意識混濁し無意識にボタン操作が45%
    令嬢が嫉妬からの殺意が55%

  • Vシリーズ3作目。少しこのシリーズに慣れてきたせいか真相は分からずともこの辺が怪しいというのは分かるようになってきた。最後の怒涛のネタばらしには納得したものの、これはミステリーではない何か別のものだなと思った。

  • Vシリーズの特徴として挙げられる通り,確かにシンプルでスリリングでスパイシーだった.
    特にそれぞれの単語を,小説中でどのように解釈している展開しているのかが段々分かってきて良かった.

  • かなり久々に森博嗣作品読了。

    文中にあるように私自身今回の密室殺人のミステリに何らかのトリックを見いだし、トリックだと勝手に決めつけ、意志や意図があると考えていた。
    ミステリ小説を読んでいるからという勝手な固定観念を持っていた読者の一人だった。

    人は意図や意志がない物にはそれらを見いだそうとし、しかしそれらがないものには意図や理由が隠されている場合もある。
    解決編で提示されたものの中で、本当は意図があったものはなかったのか。考えれば考えるほど奥が深くなる。また何かを探すためにもう一度読みたくなる。

    それが、森博嗣の作品だと改めて感じた。

  • Vシリーズ第3段。 物理回。物語部分をなくせば、十分に雑学本として出版可能では? 今回もトリック及び犯人については全く予想もできず。しかけについてはどこかで…。 だんだんと保呂草さんが犀川先生に見え始める。陰でコソコソずるい。 森川君いいキャラだし、へっ君も徐々に絡み始めてきたし、今後が益々楽しみだ。 しかし紅子さんと七夏いいなぁ。やり取りが最高です。 「貴女の大切なあの鈍感警部はね、そういう男!」

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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