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感想・レビュー・書評
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ペンネーム:mii
"「恥の多い生涯を送ってきました。」というセリフだけを知っており、ちゃんと読んだのはこれが初めてでした。
葉蔵と同じように自殺未遂を繰り返していた太宰治のことを考えると、生き辛かっただろうな、頑張っていたんだろうなと、とても苦しくなりました。
人間を人間とするものは、自分自身の捉え方ではなく周りとの繋がりそのものなのではないかなと思いました。人間失格と聞いて、最初は精神崩壊を起こしたような人をイメージしていましたが、葉蔵の言った人間失格とは、周りのように上手に生きられなかったことや、葉蔵なりの生き方が認めてもらえなかったことを指すのではないかと思いました。
私は、葉蔵の悩みこそが人間らしいと感じました。1番最後に、「神様みたいないい子でした」というセリフを葉蔵が聞くことができれば、少しでも救われたのではないかと思いました。このセリフはきっと太宰治自身も誰かにそう思って欲しかったから出てきたのではないかと思いました。"
青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/301_14912.html
姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00024985詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30代になり初めて読んだ。繊細すぎる主人公。神童のような一面と、自尊心の低さに大きなギャップがある。容姿が良くても、自尊心が低くては何も上手くいかないのだとわかった。外的な要因ももちろんあるかとは思うが、自ら不幸を招いているような印象を受け、とても不憫に感じた。幸せは望まなければ訪れないのだ。
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なぜ、このタイトルをつけたのか?
作者の、問いになってるような気がする。
本当にこの主人公は人間失格なのか?と。
さすが、太宰治とでも言うべきか!
内容が重すぎて、、
読み終えたら、1キロ痩せた気がした。
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主人公が想像したよりもずっと繊細というかデリケートというか、なかなかに気難しさがあって面白かったです。
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高校生のとき 讀書感想文の課題作品であつたが、男子校に通ふ余は葉蔵が羨ましく妬ましく、最初の方で腹を立てゝ オナニーした後、讀むのを止めてしまつた。
幾十年振りのリベンジ再讀、よくよく見ると、緻密で巧妙、抜かりない表現と構成に脱帽した。
それでもやッぱり葉蔵は妬ましい。
下女に犯された...葉蔵、何歳で童貞を卆業したのだ!?
ヤりたい放題シ放題なんだから、内縁のかかが目の前で寝取られたつて大したことなからうが。と思ひマス。 -
今読むと自意識過剰すぎでもうギャグなのか?と思うような話でした。でもヤバいやつの小説だと思えばそれなりに面白かったです。
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主人公は重度のHSPだろうか。
私も周りの感情や反応を気にしてしまうほうだから、わからないでもない。けど、この主人公は異常なほどに敏感。敏感の天才だと思った。
そしてとても流されやすい。
意志が弱い。
だけど、あきらめることをしていなくて、
人に好かれようといつも悩んでいる。
これは生きづらいと感じた。
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「絶望」
彼の人生もそうだし、
それと比較した自分の人生も。
人間を信じられない部分は
親近感が湧いた。ここまでではないが。