父帰る [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 誰の目線で見ても面白い短話。それぞれに捨てられないものを厭いながらも悩み生きている。

  • あらすじは知っていたんだけど、読むと生々しい。毒親の一種で記憶のある子供だけが苦しむんだろうな。

  • お兄さんのもどかしい心の変化に、心がぎゅうとなった。

  • 父を許さない兄が、いよいよ出て行った父を見て家族が泣くのに際し、連れ戻せと叫ぶ。しかしどこにもいないと聞くや否や、いないことなどあるかと叫ぶ。あの最後の一文に全てがある。

  • 昔読んだ記憶があるものの、あらすじというか内容のみ覚えていて
    詳細を忘れてしまったので再読。
    まずそもそも、ドラマの台本のような感じだったのすら記憶になかったという…

    あれだけ拒否っていた父親を、それでもやはり最後の最後は連れ戻そうとする感じが
    たまらなくよかったなぁ。

  • 家族を捨て出ていった父親が何もかも無くし年老いて帰ってくる。
    許せるか許せないか?うーん。恨みに思っても肉親だからな。ここで許す事ができなかったら将来の自分が許せなかった自分を許せなくなるような。うーん。

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  • てっきり出征していた父親が帰還する感動の話かと思ったら、借金し女を作り家出した父親が20年ぶりに帰ってくるという話だった…
    なんだ…

    ずっと家庭を支えてきた長男の気持ちになるとこの再会に感動するどころか憤りを感じる。残された家族は、どれだけ苦労し努力してきたのだろう。

    ただ、当時の風潮なのかも知れないが、母親は愛する人(愛してた人) の帰還に驚きとちょっと感動を隠し得ないような雰囲気がある。どれだけ苦労していても情に負けそうな感じがする。
    長男は母親のことを思い、結局父親を呼び戻すことにする。親に翻弄される子がここにも…やっぱり無償の愛とは子の親に対する愛だ。

    そして、どうなったんだろう。
    父親はもしかしたら幽霊だったのだろうか。
    続きがあるのだろうか。
    色々憶測を呼ぶラストだった。

  • 親子の情はいつ生まれるのか。それはいつまで続くのか。お父さんを見つけてハッピーエンドになって欲しいな。

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著者プロフィール

1888年生まれ、1948年没。小説家、劇作家、ジャーナリスト。実業家としても文藝春秋社を興し、芥川賞、直木賞、菊池寛賞の創設に携わる。戯曲『父帰る』が舞台化をきっかけに絶賛され、本作は菊池を代表する作品となった。その後、面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』などが成功をおさめる一方、鋭いジャーナリスト感覚から「文藝春秋」を創刊。文芸家協会会長等を務め、文壇の大御所と呼ばれた。

「2023年 『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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