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感想・レビュー・書評
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青二は放送局に勤めるお父さんに弁当を届けに行った帰り、崖下の草むらで「にゃー」という声をきく。
青二は猫好きで、つい最近も猫を亡くしたばかり。
気になって声の主を探すが、見当たらない。
それでも草むらを探し続けると、また「にゃー」という声が聞こえた。
青二は驚いた。
声は青二の鼻先から聞こえる。
おまけに、ふたつのラムネの瓶のような大きさのものが光っている。
それは全体が薄青で、中心にいくほど黄色、真ん中は黒い。
「にゃおーん」
また鳴いた。
その目玉のようなもの、の周りを探ると、確かにあたたかい毛皮のようなもの、に触れる。
「透明猫だ!」
青二はその生物を家に連れて帰ることにする──────。
先が気になってどんどん読み進めてしまうSF短編小説。
2.22の猫の日に合わせて読んだのだが、今とは猫の立ち位置、扱い方が違うので、戸惑う。
なんというか、雑。
時代なので仕方がないと言えば仕方がないが、ちょっとハラハラする。
青二のお父さんが、放送局のひとなので、この件に絡んでくるのかと思ったら、そうではなかった。
透明猫かー。
猫のあの魅力的な姿が見えないのはさみしいけれど、居たら居たでかわいいんだろうな。
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面白かった! 好きです、こういう短編。
目しか見えない透明な猫を拾った主人公・青二。
話は私が思ってたのとは違う方向に行きました。
時代設定が昭和の戦後あたりのようなので、書かれたのも古いのかと勘違いしたけど、検索してみたら1992年でした。
kindleで初めてダウンロードした本。0円でした。 -
透明な猫を拾った少年が自らも透明になる騒動
透明猫の見世物で稼ごうとする青年も透明になってしままう
科学者の発明による透明カビの作用によるものだった
なかなか面白い -
やはり楽しい。もっとぶっ飛んでてもいいけど。
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能登麻美子さんの朗読NOTE2014年2月22日と27日に、前後に分けて朗読された。
海野十三は、日本SF界の草分けとなった人だそうだ。
生きものを透明にするカビ…とか、すごい発想。
もーちょっと早くスマホでラジオを聞けることを知ってたら、公録に行けたのにな-。