三人の双生児 [Kindle]

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著者 : 海野十三
  • 2012年10月1日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (50ページ)

三人の双生児の感想・レビュー・書評

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  • 生き別れた同胞(はらから)を探す女、珠枝。
    新聞広告に載せた事から、同胞探しは意外なる展開を見せます。

    幼い頃に見た座敷牢に囚われた娘。
    それが同胞だと分かっているのに、そのほかの記憶がない。

    新聞広告を読んでやってきた探偵、速水春子女史が、自分とよく似た女性を同胞だと紹介するが、どこかおかしい。

    そして、広告を見てやってきた安宅真一という青年。
    見世物小屋で海盤車娘(ひとでむすめ)として働いていた彼が同胞だと言ってくるが珠枝は信じられない。

    しかも、彼は突然殺されてしまう!

    なんとか遺体の処理をして、落ち着いた頃にやってきたのは、昔仲良くしていた親戚、赤沢貞雄。

    医学博士である彼は、この事件の真相を突き止める。

    殺された真一は珠枝の同胞だった。
    わざわざ父が「三人の双生児」と不思議な記述を残したのも、双子の片割れである真一の体にはもう一つ首が付いていたから。

    そして赤沢は「珠枝の体を調べる」と言いながら、彼女を妊娠させる。その真実を知った珠枝は、おぞましい気持ちを露わにして、堕胎を決意する。

    ちょっと頭おかしい人たちがたくさん出てくる小説ですが、当時としては体外受精で出来た子供とか目新しかったんでしょうね。

    珠枝が堕胎を決意したのは、お腹にいるのが奇形児だと知ったからなのか、思わぬ妊娠だったからなのか、体外受精だったからなのか。

    色々深読みできますね。

  • この方の作品を読むのは初めてですが、レビューで他の方も書かれていたように、夢野久作のような雰囲気でした。
    最後はねー、いや予想外でした。予想の斜め上?
    双子とか、座敷牢とか、子供の頃の靄がかかったような思い出とか、やっぱり好きだなあという要素が。
    ただ、うーん主人公は変態なのだろうか。

  • 海野十三より、夢野久作が書いたと言った方が理解できる悪夢的な話。痣のある男、財産を得るために暗躍する女流探偵、自分の理論を実証するために、異父妹を孕ませる男、ホルマリン漬けの双子の頭部。遺産狙いで真一殺した速水よりも、貞雄の方が恐ろしい

  • 身寄りを失った主人公珠枝。彼女の手元には父の遺した日記がある。
    珠枝が生まれた日に「三人の双生児が生まれた」という記載があった。
    双子ならば二人であるが「二人の」とつける必要はないので書き損じではない。三人の双生児という奇妙な言葉と、幼い日、座敷牢の中であった妹の存在が気になり、主人公は大人になってから、妹を探す新聞広告を出す。それによって事態が動き始める。
    新聞広告を見て真っ先にやってきたのは女探偵。
    やがて女探偵は自分にそっくりな女・静枝を連れて来て、これが双子の妹だという。
    しかし別の、身体に不思議な傷を持つ男・真一が現れ、自らが双子の兄弟だという。
    真相が掴めずにいる中、真一は「静枝はニセモノだ」という意味深な言葉を残して不自然な亡くなり方をする。その混乱の中、今度は珠枝にそっくりな顔をした謎の男が現れ、すぐ消える。
    海野十三は日本のSFの祖みたいな方ですが、このミステリータッチな作品に引き込まれました。

    アウトラインは、畸形や父親の異なる二卵性双生児という、割と思った通りの展開(この手の分野の話が好きなので見当がついた)。
    ただこれは私にとってはアウトラインにすぎませんでした。
    一番意外だったのが貞雄ですよ、貞雄。
    貞雄が真相を暴くのに使った手段が一番の見どころ。
    登場人物全員がどっかおかしくて、ハラハラ読み進めていって、ようやく医者で好青年のまともなキャラ来た!
    と思ってたのに、一番のマッドサイエンティストって……。
    女探偵も蛇使いの女もどうってことはなく、一番的に回したくない人だと思った。

  • 絶対予想通りの結末だと思ったのに、まさかのオチでびっつくり!オチの好感度も意外なことに高く、いろいろと踊らされた。ただのオカルトでもミステリでもない!

    彼女の変態性癖と、座敷牢に植物を投げ込む意味がわからなかったのはちょっと残念。

  • 主人公は、幼い頃に生き別れた双子の片割れと再会しようと広告を出す。手がかりは、父親の日記にあった「三人の双生児」というメモ。遺伝学も絡めたミステリー。

    五体満足の主人公と、二卵性双生児で双頭の真一と真二だった。

    個人的には、海野十三の中では、中くらいの評価。

  • 海野 十三(うんの じゅうざ又はうんの じゅうぞう、1897年(明治30年)12月26日 - 1949年(昭和24年)5月17日)は、日本の小説家、SF作家、推理作家、漫画家、科学解説家。日本SFの始祖の一人と呼ばれる。本名は佐野 昌一(さの しょういち)。 Wikipedia より

    主人公が生まれた時、父親が日記帳に記した「呪われてあれ、今日授かりたる三人の双生児」との文章。
    三人の双生児とはどういう意味なのか、主人公がこの疑問を解決するため、別れ別れになってしまった兄弟を探すために、新聞に広告を出した事から起きる事件。
    最後は謎解きを含め一気に展開する内容に引き込まれた。

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