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感想・レビュー・書評
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夢野久作。
ドグラ・マグラで有名な著者。
以下、私的メモ。ネタバレ含む。
一人の男(自称貴族)が自らの人生の最後と言って語る。
兵隊時代にあった『死後の恋』について。兵隊時代、男の友人は十代の青年。一族が革命軍に殺害され、嘆き悲しむ友人が、とんでもなく高貴な人物であることを知ることに。
友人が懐に持っていたものを男に見せた。もしもの時に一族を再建するための宝石群。その存在を知り、目がくらんだ男。なぜ青年は、男に宝石を見せたのか。
伝令の為に、斥候として組織された隊に志願する。友人も参加しており、本意では友人が戦死でもすることを願っていた。
事件は起きた。斥候隊は男を残して壊滅。友人は死んだ。ボロボロに強姦されていた。なんと友人は女だった。最後に撃ち殺されていた。体に宝石がめり込んでいた。
男は気付いた。自分に宝石を見せたことは、将来を共にすることを目的としていたからではないか。一族を再建するためのパートナーとして、自分を選んでいたからこそ、宝石の存在を打ち明けたのだ。
男の『死後の恋』とは悲劇的に終わった。
そして語り終わった後、男は血に染まった宝石を差し出し、全てを受け取ってくれと懇願する。
その話は誰も信じないのであった。
ロシア革命前のお話。
信じてやってもいいと思うんだが。
ドグラ・マグラが途中で止まっているので、そのうちに読むつもりである。
読了。 -
夢野久作凄い!と思った作品の一つ。
グロくて美しくも悲しい話をある男が独白する
その話、信じるか信じないはあなた次第。 -
怪しくて不思議で独特で、いい意味で綺麗でないところも含めて魅力的な作品でした。
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あやしい男が語るあやしい話
独白体形式の良さが極まってて素晴らしいです -
だから何? て感じの話だった。
オチの意味が分かんない。
いや、その乞食みたいな人の話のオチは分かるんだけど、聞き手の最後の態度の意味が分かんない。
話自体もおもしろくなかった。
読み終わっての感想としては、ホント、『で?』だった。 -
これは文句なしの傑作だと思います。初読は前半部分の複雑さというか言い回しがしっくりこなくて進みが遅くなりますが、後半の圧倒的衝撃と描写力には恍惚と震え上がり、そこからはもうこの作品の虜です。夢野久作の複雑怪奇な話の展開とグロデスクな描写が見事にこの作品には収斂されていると思いました。最高!
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ア"ッハハァ夢野久作ジャン!!!って声を上げてしまうくらい夢野久作だし、兎にも角にも好き。
夢野久作が好きな人は好きだと思う。
これは「恋」ではないんでないの、というのが私の個人的な感想である。勿論愛でもない。
私もドグラ・マグラ途中になっている1人です。
YouTubeの朗読でも聴いていましたが、思考が追い付かず......
私もドグラ・マグラ途中になっている1人です。
YouTubeの朗読でも聴いていましたが、思考が追い付かず...。
レビューを読み、面白そうな作品だと思いました。
こちらの内容なら読了出来そうです(^_^;)
また、レビュー楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
こちらの小説は長くないので短時間で読めます。内容は重いです。裏の裏、その裏、またその裏を読...
コメントありがとうございます。
こちらの小説は長くないので短時間で読めます。内容は重いです。裏の裏、その裏、またその裏を読むように、登場人物の思惑を想像してしまいます。奏悟さんの本棚も参考にさせていただいてます。よろしくです。