へうげもの(8) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 千利休の人生の最終盤。
    秀吉を殺して、次の世代へ展開しようとして、連判状を。
    毛利を口説き、それぞれを口説いていく。
    自分の娘さえも、献上せざるを得ない状況で、娘は秀吉暗殺を狙う。
    結果として、徳川家康に対峙して、千利休は、自分自身の限界を知る。
    秀吉は、老いていく自分とその後について考えめぐらし、
    孤独に耐えかねて、夜も眠れない。
    朝鮮からの使者に、接待するが、コミュニケーションがうまくいかない。
    秀吉ルールでは、通じないのだが、秀吉は知らない。
    時代をつなぐ、群像たちに、朝鮮、中国の征圧に行かせることで、
    お金を使わせようとする。相対的な富の傾斜を作る。
    伊達政宗が、じわりじわりと 伸びているが、
    なんといっても、家康の安定感が、より光る。
    古田織部は、瀬戸屋を通じて、売り始めるが、
    少しづつ、カタチになってきている。
    しかし、まだまだ、満足できるようなものではない。
    すきを極め、面白がることで、感性が磨かれていく。
    まだ、中身が備わっていないのだ。
    朝鮮征伐についても、朝鮮の焼き方法の情報を集める。

  • わびの世を広めるため、娘のお吟が秀吉の側室になるくだりは、グッと来た。家康の「よし心得た」「床を敷け」には笑った。

  • 利休の“落とし前”に向けたその執念。 文人でなく、もはや武人を上回る畏れを感じる。

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著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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