西洋音楽論~クラシックに狂気を聴け~ (光文社新書) [Kindle]

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  • 音楽とは長年付き合ってきたが、ここ数年何故かクラシックのシェアが増えている。そんな中、周りにいるプロフェッショナルの方々と会話を楽しんだり、多少仕事に役立つ情報、他人に自慢できる面白いエピソードを仕入れるつもりで、この本をてにとった。ところが、そのレベルを遙かに超えたアカデミックな内容で、面食らってしまった。というより、これまで接してきた「音楽」すべてについて、今まで考えた事のない「視点」で、より興味深いものにしてくれた一冊。
    きっと演奏をされる人々だと、もっとリアリティを感じながら本の内容が頭に入ってくるだろうと思うが、残念ながら、ただの音楽好きの自分にとっては、きっちり理解するには知識不足だと思うものの、判った気になれる読みやすさである。
    「音楽は世界の共通語」「小説は翻訳が必要だけど、音楽には翻訳は必要無い」と、結構感動的に音楽を讃えていたけれど、そんなに単純なものでは無いことを教えてくれる。そしてそれは特別なことでは無いし、なぜ「歴史」を勉強するのかという理由が、音楽のみならず、全てのことに共通するのだろうと思わせてくれるお話。

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著者プロフィール

1985年よりウィーンに在住し、Yuki Morimotoの名で活動。オーストリア教育文化省から作曲給付および助成を受ける。2004年オーストリア国立図書館主催の「作曲家の肖像」に日本人として初めて選出され、約60の手稿譜が同館に所蔵された。2007年、08年ルトスワフスキ国際作曲コンクール審査員を務める。指揮者としてオペラを含むバロックから現代までの作品を指揮。Drawn Shades, Yuki Morimoto Violin Worksほか5枚のCDを発表。2010年に上梓した著書『西洋音楽論──クラシックに狂気を聴け』(光文社新書)は多くの読者を獲得した。現在は活動拠点を日墺に拡大している。

「2021年 『音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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