- Amazon.co.jp ・電子書籍 (343ページ)
感想・レビュー・書評
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3.5
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神津恭介シリーズの名作。トリックは今ではありえないものかもしれないが、その輝きは色褪せることはない。結末を知った時、タイトルにすべてが集約されるそのミステリとしての美しさに感動する。
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神津恭介シリーズ、評価高し▲衆人環視の中で突如消えた「人形の首」殺人現場には、無残な「首なし死体」と消えたはずの「人形の首」が▼週刊文春の東西ミステリー28位は伊達ではい。将棋で心理的探偵法なんてセリフが出たときは焦りましたが、トリックが素晴らしい本格ものの傑作。そのトリックにも落差があり大いにミスリードを楽しめる。実際には同時代を描いたわけだが、いま読むと時代背景や雰囲気がリアリティ高い。畳みかけるタイトル回収が秀逸で快感もの。手に入るものだけでも順に読んできたのでキャラの動きも納得できる(1955年)
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この作品で特筆すべきところは人形殺人事件の特異さ、人形殺人事件が醸し出す空気だと思います。
真犯人の隠し方や出し方、伏線の張り方も素晴らしいですが、さらにそれに拍車をかけて作品に流れる妖艶な空気があったからこそのこの作品だと思います。
なぜ人形が殺されるのかという魅力的な謎があるのですが、それが分かれば事件も解けるのです。
題名が素晴らしいですね。 -
相変わらず神津さんは未然に事件を防ぎませんね笑
事件を捜査してるけど次の事件が起きたとかでなく、まだ自分は行かなくても大丈夫とか、まだ何も起きないはずとか思ってるうちに、次の事件が起きる。
いや、早よ行ったれや、ていつも思う。
犯人は分かりやすかったですね。 -
面白く読んだけど、まあ、犯人はおおよそわかる
細かなトリックはわからないが、最初の殺人のトリックは少しずるいというか、書いてあることのどこまでが真実かわからないし、それを言われてしまうとなんでもありになりそうな、気がして、ちょっと納得いかないかな -
盛り上げ方が秀逸。
雰囲気もトリックも楽しませてもらったが、常に後手後手なのが少しもやっとする。