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感想・レビュー・書評
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アルツハイマーの妻を嘱託殺人した警察官が、殺害後の2日間の行方だけを頑なに黙秘する話。
タイトルの『半落ち』が、警察用語で、容疑者が犯行の一部を自供している状態のことというのを本作を読んで初めて知りました。
妻の殺害後、何をしに行ったのか、何を思ったのかが最後に解明され、いい話としてきれいにまとめられていて、小説より映画化に向いてそうな作品だなと思いました。
介護の話は読んでるとしんどいですが、最後になんとなく救われた気持ちになって良かったです。
「その梶さんという人、とっても優しいんだと思います」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何を隠しているのか知りたくて読み進みました。
いろいろな立場での考え方、この人は救ってくれるのかとかハラハラしたり
腹が立ったりしなが話に引き込まれていった。
最後に全てが納得できて救われた気持ちになりました -
読んだ本 半落ち 横山秀夫 20230601
10行も読まないうちに、これ面白いって思いました。
老年に差し掛かった刑事梶が、アルツハイマーの妻にせがまれて殺してしまう。3日後に自首するが、空白の2日間に何をしていたのか。というのが、大筋で、その2日間の謎を巡って、県警と地検の面子争いや、新聞記者や弁護士、裁判官なんかの意地や名声欲が絡み、だけどみんな梶の人柄に負けてしまう。謎を解かないうちに梶のために維持や名声を捨ててしまう。というのが、それぞれの組織をリアルに描きながら進んでいくんです。
読み易いし、描きこまれているし、面白かったなぁ。
今度映画を観てみますが、この内面は描き切れないはずですよ。ストーリーどこまで伝えられるか。
読み終わってから、最初の10行をもう一遍読んでみましたが、なんでそう思ったんだか思い出せませんでした。アルツハイマーですかね。 -
説明的な表現が多く最初は読みづらく感じたが、それぞれの登場人物の立場が章ごとに語られていて一気に読み終えた。隠し続けられていた秘密が意外で、前向きになれる結末だった。
悲しい物語だと思いながら読み進めていたので、予想外で私は泣けなかった。 -
現職警察官のアルツハイマーを患った妻殺し、急性骨髄性白血病で13歳で亡くなった二人の息子。強行犯指導官→検事→新聞記者→弁護士→裁判官→刑務官の視点で物語が展開、最後に涙で終わります。
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本よりも、映画が先でした。
ふらっと、立ち寄って
「重そう」と思いながらも映画館へ。
寺尾聡、柴田恭兵、原田美枝子、
高橋一生 と、俳優陣の演技に魅了され
帰りに、原作が読みたくて本屋へ。
活字って、凄い。
映画は良かったです。
でも、活字を目で追いながら、
映画以上に、泣いてしまう自分がいました。
切なくて、苦しくて、
許されない事。でも、それも「愛」の形
なのでは。。。と -
元警察官の梶が、3日前にアルツハイマー病に侵された妻を殺害したと出頭してきた。
取り調べで動機、経緯については話した梶、しかし殺害から出頭までの空白の二日間については供述を拒否した。
2004年映画公開 出演:寺尾聰 柴田恭兵 -
泣いた〜
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面白かったです!
最後もなるほどと思いましたが、それよりも過程がよかったです。
登場人物が同世代(おっさんということですが。。)だったのもとても感情移入ができてよかったです。